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【NJKF】テコンドー対決!高橋誠治が尾崎圭司を破る

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2013/04/29(月)UP

ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF 2013 3rd」
2013年4月29日(月・祝)東京・後楽園ホール

▲尾崎圭司(右)とのテコンドー対決を制した高橋誠治(左)

▼メインイベント(第12試合) 64kg契約 3分3R ※ヒジなし首相撲あり
○高橋誠治(東京町田金子ジム/NJKFスーパーライト級王者)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●尾崎圭司(チームドラゴン)

 K-1を経て、現在Krushのリングで活躍する尾崎が、メインイベントでNJKFスーパーライト級王者・高橋と対戦。

 尾崎、高橋共にテコンドーをベースにしており、高橋はITF(国際テコンドー協会)の世界大会出場、尾崎はJTA(日本テコンドー協会)の全日本フルコンタクトテコンドー選手権で2連覇を達成している。高橋は百発百中のハイキック、尾崎はバックスピンキックなどの回転技を得意技としている。大技・回転技が飛び交うことが予想されるこの一戦。

 足技最強決定戦で勝利するのは果たしてどちらか? この試合はヒジなし、首相撲ありという変則ルールで行われた。

 1R、高橋が尾崎のお株を奪うバックブローを放ち、尾崎はかわす。さらに高橋は右ハイキック、左カカト落とし。尾崎はローをコツコツと蹴って行く。高橋は組むと尾崎を首相撲で転倒させ、三日月蹴り気味の前蹴りと左ミドルで尾崎のボディを狙っていく。

 2R、高橋が前蹴りからカカト落とし、後ろ蹴りとバックブロー。尾崎はテコンドー技を出さず、ローを蹴って左フック。

 高橋は前足を自由自在に動かして蹴りを放ち、尾崎のパンチにはカウンター。尾崎のローにはバックブロー。尾崎は右ローと左インロー以外、攻めが目立たない。

 3R、前に出る尾崎だが、高橋は右ハイキック。この右ハイキックがガードの上からでも尾崎の体勢を崩す。

 尾崎もここでようやくバックブロー、バックキックを繰り出すが、高橋が前蹴りで突き放して主導権を握らせない。最後まで尾崎は手数が足りなく、高橋は攻撃を上手く当てて判定勝ちした。

 高橋はマイクを持つと、「練習はしてきたんですが、ダウンが取れなくて凄く悔しいです。倒して勝てるようにまた練習してきます」と、判定勝ちに納得のいかない表情で語った。



▼セミファイナル(第11試合) 62.5kg契約 3分3R
○翔・センチャイジム(しょうた・せんちゃいじむ/センチャイムエタイジム/NJKFライト級2位) 
判定3-0 ※30-29、30-29、29-28
●水落洋祐(はまっこムエタイジム/WPMF世界ライト級暫定王者)

 現在WPMF世界ライト級暫定王座をはじめ、WBCムエタイ日本、WPMF日本の三冠王である水落を、翔(しょうた)が迎撃する。

 翔はセンチャイムエタイジムのエース的存在で、昨年10月にはKrushで石川直生に敗れるも先制のダウンを奪い、今年1月にはアウェーの新日本キックでK-1甲子園王者・翔栄を撃破している実力者である。

 1R、水落は右ミドルとロー、サウスポーの翔は左ミドルとローで蹴り合う。水落が右ストレート、翔が左ストレートで打ち合い、翔は組むとヒジとヒザ。水落はボディから顔面へのパンチのコンビネーション、さらにローへとつなぐ。

 2R、水落のパンチに翔が左ミドルを合わせ、前蹴りでも水落を近付けさせないようにする。翔はさらに縦ヒジで突っ込み、首相撲からのヒザ。

 水落はヒジに対してパンチを打ち、ローを蹴って行く。首相撲で主導権を握る翔が水落をコカし、また組むと今度はヒジとヒザ。水落は突き放してパンチに行くが、すぐに組まれてヒザをもらう。組ませないようにフックを出す水落。

 3R、首相撲で組みに行く翔に、水落は左フックと右ストレート。それでも翔は組んでヒザ蹴りに持ち込み、離れるとヒジ。

 水落はパンチとヒジ、翔は徹底した首相撲で水落にヒザを突き刺す。パンチのコンビネーションで倒しに行く水落。しかし、翔はクリーンヒットを許さず、世界三冠王の水落を破る金星を得た。



▼第10試合 61.5㎏契約 3分3R
○宮越慶二郎(拳粋会/NJKFライト級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
●ガンスワン・サシプラパー(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王者)

 ガンスワンは日本を活動の拠点にしているムエタイ戦士で、以前は新日本キックを中心に活躍。昨年3月にはNJKFのリングで大和侑也を4RでKO。今年2月にはサウスポーからの左ミドルと左ストレートで大和哲也をも攻略している強豪だ。

 一方、宮越は初のタイ人対決となった昨年11月のモンコンデート戦では、組みつきで攻めを分断され惜しくも判定負け。そのモンコンデート以上の強豪を迎える宮越のムエタイ越えなるか。

 1R、サウスポーのガンスワンに左右ローをリズミカルに見舞っていく宮越。ガンスワンはボディブローと左ミドル、左ローから左ハイ。宮越の右ストレートにカウンターの左フックを合わせる。

 下がりながらジャブと右フックを狙うガンスワンに、宮越の右ストレートが単発ではヒットするが、なかなか攻撃が当たらない。

 2R、パンチ連打で前に出る宮越にガンスワンは左ストレートを狙い撃ちし、左ハイキック! 宮越はジャブを多用して左右ローキック。

 宮越が身体を左右に振りながら近付いていくと、ガンスワンは左のパンチでカウンターを取る。ガンスワンの右フックがヒットすると、宮越が左フックのお返し! 宮越が連打でガンスワンをコーナーへ追い詰める。

 3R、打ち合いに行く宮越にガンスワンもパンチで応戦、ハイキックも織り交ぜる。宮越は身体を左右に振りながら前進し、左フックと右ストレートを狙う。

 ステップを使って左右に動き、パンチを当てていく宮越に、ガンスワンは組んでのヒザ蹴り。宮越のパンチがヒットする場面が目立つ。最後は宮越がパンチでロープ際まで追い詰め、判定2-0の僅差で勝利した。



▼第9試合 51.5㎏契約 3分3R
○加藤竜二(橋本道場/WBCムエタイ日本フライ級王者、イノベーション・フライ級王者)
判定3-0 ※三者とも29-28
●貴センチャイジム(たかゆき・せんちゃいじむ/センチャイムエタイジム/NJKFフライ級王者)

 2月大会でNJKFフライ級王座を奪取した貴(たかゆき)に試練到来。イノベーション(旧MA日本)タイトルをはじめ、WPMF日本、WBCムエタイ日本とフライ級で3本のベルトを巻くこの階級の第一人者・加藤に挑む。175cmとこの階級では破格の身長を利した首相撲で、三冠王・加藤から勝利なるか。

 1R、加藤が入ってくるところを貴はパンチで迎え撃ち、ヒジとヒザも繰り出す。加藤はローから左右フック。両者とも積極的に仕掛け、荒々しい展開の乱戦模様に。

 2R、お互いに相手を倒そうとしてもつれながら同時に倒れる場面が連続し、試合はサツバツとした雰囲気に。加藤のパンチをヒザで迎え撃つ貴。しかし、加藤が飛び込んで放ったフックで貴がスリップ気味に倒れ、これがダウンと判断されてしまう。

 3Rも組んではもつれて倒れる両者。加藤は下がりながらフックで貴を迎え撃ち、自分からは三日月蹴りを当てに行く。貴は前へ出てパンチ、組んではヒザ蹴り。加藤は蹴り足をつかまれると、ジャンプしての回転蹴りを見せる。両者の応援団もヒートアップして盛り上がった試合は、加藤の判定勝ちとなった。



▼第8試合 59.5㎏契約 3分3R
○大和大地(大和ジム/NJKFスーパーフェザー級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
●fire仭士(SFK/J-NETWORKスーパーフェザー級王者)

 昨年の王座奪取時に「60㎏戦線に食い込んでいきたい」と語ったNJKFスーパーフェザー級王者・大和は、その第一歩として他団体J-NETWORKスーパーフェザー級王者・fire仭士(ファイヤーひろし)と対戦する。

 21歳の若き技巧派・大和か、わずか33秒KOで昨年9月に王者となったfireの強打か!?

 1R、お互いにステップインしての強いジャブを打ち合い、大和はfireが入ってくるところに左フックを合わせる。

 fireは右フックを効かせて追い詰めようとしたが、大和が右ヒジで逆襲! これでfireが左目上をカットして流血する。ドクターチェック後、fireは一気に打ち合いを挑み、大和もこの打ち合いに応じた。

 2R、fireが挑んできた打ち合いに対し、大和も打ち合う。大和の左右フック、右ストレートがヒットするが、fireはひるまずに前へ出て左右フックを打って行く。

 接近すると両者ヒジを打ち合い、fireの左右フックの突進に大和も負けじと左フック&右ストレートを打ち返す。

 3Rも打ち合いが続く。大和はfireの左右フックをかわしながら右ストレート、左フック。fireはパンチをもらっても前へ出て左右フックを振るい、大和がグラつく場面も。

 ここでfireの出血がひどくなり、2度目のドクターチェックとなる。再開後、大和はパンチの打ち合いの中でヒジ、ボディへのヒザも織り交ぜ、fireはとにかく左右フックで突進して打ち合いに持っていく。大和はフラフラになりながらも決定打は許さず、最後まで打ち合って観客を沸かせた試合は大和の判定勝ちとなった。


▼第7試合 54kg契約 3分3R
○前田浩喜(CORE/NJKFバンタム級4位)
判定3-0 ※30-29、30-28、29-28
●伊東拓馬(橋本道場/WBCムエタイ日本バンタム級王者)

▼第6試合 54kg契約 3分3R
△幸二郎(OGUNI GYM/NJKFバンタム級王者)
ドロー 判定1-1 ※30-29、29-30、29-29
△喧太(フォルティス渋谷/J-NETWORKバンタム級2位)

▼第5試合 70kg契約 3分3R
○阿部雅俊(PCK/MA日本スーパーウェルター級2位)
判定3-0 ※30-29、30-29、29-28
●白神武央(拳之会/NJKFスーパーウェルター級1位)

▼第4試合 63kg契約 3分3R
○橋本 悟(橋本道場/MA日本ライト級5位)
判定2-1 ※30-28、29-30、30-29
●マリモー(キングジム/NJKFスーパーライト級2位)

▼第3試合 57.5kg契約 3分3R
○笹羅 歩(笹羅ジム/NJKFフェザー級1位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●阿羅人(E.S.G/NJKFスーパーバンタム級1位)

▼第2試合 54.75kg契約 3分3R
○金子貴幸(GANGA/NJKFスーパーバンタム級4位)
判定3-0 ※三者とも30-25
●Mr.ハガ(北流会君津ジム/NJKFバンタム級1位)

▼第1試合 NJKFスーパーフェザー級 3R延長1R
○竜宣(誠至会/NJKFスーパーフェザー級5位)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
●松永尚恭(東京町田金子ジム/NJKFスーパーフェザー級7位)

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