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【ムエタイ】大田原友亮、ルンピニー復帰戦で惜敗

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2013/06/08(土)UP

シンラパ・ムエタイ Vol.11
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「スックルンピニークリッククライ」
2013年6月8日(土・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
写真・記事=シンラパムエタイ/早田寛


▼第5試合
○ジャウムアンコン・ポー・トンブラン(115ポンド)
判定3-0 ※三者とも49-48
●ユースケ・エクシディコンジム(=大田原友亮/119ポンド)
 

 2月2日にトラック横転事故に巻き込まれ、右ふくらはぎや腕を合計174針も縫う大ケガに見舞われた大田原がルンピニー・テレビマッチに登場した。

 だが実際には事故から間もない3月末にタイ深南部での草ムエタイの試合でKO勝ち。その後も5月15日のスパンブリ―県のムエタイ興行にでもハイキックでKO勝ちを収めるなど順調な仕上がりを見せている

 相手はチョンブリ県出身、戦績約50戦のジャウムアンコン・ポー・トンブラン17歳。

 今回、大田原は2ポンド(約1kg)のハンディをもらって闘うが、それでもジャウムアンコン陣営に駆けつけた関係者やギャンブラーらの支持も多い。

 試合では初回、大田原の方から高い蹴りを連発。ここ最近の試合でも早い回でのハイキックKOが多い。ジャウムアンコンもミドルキックで反撃してきた。大田原のハイキックもジャウムアンコンの首筋をかすめたが、まだこの時点ではクリーンヒットはなかった。

 2Rに入り、ジャウムアンコンも闘志を剥き出しにしてきた。大田原のローキックを膝でカットし、すぐさま大田原が蹴り返す。大田原の足へのダメージも心配だが、大田原は交通事故のダメージを思わせぬ蹴り数を見せた。

 そして蹴りの合間に両者のパンチも交差。互いに相打ちの状態でヒットするが、ひるまず打撃を繰り出す。ラウンド中盤には大田原の放った右ハイキックがジャウムアンコンの頬にヒットする。だがジャウムアンコンは効いた素振りなし。これまでの相手とは違って、かなりタフで打たれ強い選手だということがわかる。

 3R、ジャウムアンコン陣営は大田原のこれまでの闘い方を警戒してか、大声になってガードを上げろと指示を出している。

 4R、ジャウムアンコンは組んできた。これは首相撲でコカしてくる流れだった。

 最終5Rが始まる。ここでの賭けレートは2-1でジャウムアンコン有利についていた。

 2-1で相手側ということは大田原にとって逆転可能な状態だ。大田原はここから猛烈ダッシュしてきた。ミドルキックの連発でポイントを奪う作戦だ。そして隙をみてハイキックを狙う。これまで最終Rでハイキックの逆転KO勝利も多く決めてきた大田原は、最後の最後まで勝利を確信して蹴り続けた。この大田原の最後の盛り上げもあって、判定に影響されやすいとされている場内賭け率も大田原勝利へひっくり返るか、と思われたが、ジャッジはジャウムアンコンを支持。

 大田原はあともう一歩のところで判定勝ちを逃してしまうが、交通事故のケガのことを考えれば、この試合で完全復帰できたと考えてよいのではないだろうか。

 その蹴り数や闘志溢れる試合内容が物語る様に、試合後の控え室では大田原との記念撮影を求める多くの観客でにぎわった。

 試合後に大田原は「久しぶりのルンピニーで緊張したけど接戦で蹴りあえて、とても楽しかったです。でも次からは接戦でも勝てる様に、もっと練習して頑張ります。応援よろしくお願いします」とメッセージを残した。

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