【Krush】野杁が執念の勝利、3度目の対戦で久保を破る
グッドルーザー
「Krush.32 ~in NAGOYA~」
2013年9月1日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール
▼第11試合 TOKYO×NAGOYA・5対5マッチ大将戦 Krush -67kg級タイトルマッチ 3分3R延長1R
○野杁正明(OISHI GYM/挑戦者)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●久保優太(Fighting Kairos/王者)
※野杁が第2代王座に就く。久保は初防衛に失敗。
5月のGLORY世界トーナメントで決勝戦を争った2人が、4カ月という短いスパンで再戦。両者は過去2度対戦しており、いずれも久保が勝利を収めている。
1R、久保対策で野杁はサウスポーに構える。久保はロングフックを見せてから接近し、至近距離で得意のボディフックの左右連打。離れた距離ではハイキックも。野杁は接近戦で顔面へのヒザ蹴りを繰り出し、久保攻略の糸口を掴む。絶妙のタイミングで放つ左ストレートもヒットした。
2Rも接近戦に持ち込む久保と、迎え撃つ野杁という構図は変わらず。胸を合わせての攻防が続くため組み付きが多くなり、このラウンドの途中でレフェリーが両者に「警告」。
これがきっかけになったか、久保、野杁とも局面を打開すべくパンチの打ち合いに。ここでも野杁の左ストレートが効果的に決まる。
だが、試合のテンションが高まったところで偶然のバッティング。目と鼻を傷めた様子の久保に長時間のドクターチェックが入る。試合が再開されると、久保は顔をしかめながらも攻撃のペースをアップ。左ストレートとボディブローで前進する。野杁もいよいよ“勝負モード”となり、本来の構えであるオーソドックスでパンチ、ヒザ蹴りを叩き込む。
最終3R、久保は勝負をかけてさらに前進。手数では上回るものの距離が詰まったところで自ら組みついてしまい、ついにレフェリーが減点1を宣告。
優位に立った野杁は落ち着いて久保を迎撃。組み付きに合わせてヒザを放つと、巧みな「崩し」で何度も久保を転倒させてみせた。ラウンド終盤には野杁の左フックもヒット。
最後までペースを乱さず、試合終了のゴングが鳴ると勝利を確信してガッツポーズを見せた。
判定は3-0で野杁。3度目の対戦でリベンジを達成した新チャンピオンは、地元ファンの喝采の中、「これからは、僕が67kgのベルトをずっと防衛していきます。どんな相手でも受けて立つ」と力強く語り、名古屋大会を締めくくった。
また、メイン後には来年もKrush名古屋大会が開催されることが正式に発表。2014年8月24日、昨年、今年と同じ名古屋国際会議場で行われる。
▼第10試合 TOKYO×NAGOYA・5対5マッチ副将戦 Krush -70kg Fight 3分3R延長1R
○佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2006&2007日本王者、ISKAライトミドル級世界王者)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
●松倉信太郎(バンゲリングベイ・スピリット/K-1甲子園2009 -70kg王者、Krush YOUTH GP 2012 -70kg級王者)
佐藤はいつものように1Rから圧力をかけ、ジャブとローキックで前進。相手が接近してくるとヒザ蹴りを放つ。松倉は左右に回りながらチャンスをうかがい、時折り距離を詰めてパンチ。
2Rも展開は変わらず。佐藤の前蹴りとヒザが効果的に決まり、松倉のボディにダメージを与えていく。松倉もパンチの手数を増やし、フック、アッパーをまとめる場面も。
最終R、徹底したボディ攻撃に加え、顔面への前蹴りも混ぜていく佐藤。松倉もパンチで見せ場を作るものの、佐藤の固いディフェンスを崩すまでには至らず。
判定で勝利し、今年2月の健太戦で味わったKrushでの屈辱を払拭した佐藤は、来年の名古屋大会で「僕がメインをやります」と立候補した。
▼第9試合 TOKYO×NAGOYA・5対5マッチ中堅戦 Krush -55kg Fight 3分3R延長1R
○瀧谷渉太(KSS健生館/初代Krush -55kg級王者)
判定3-0 ※29-27、28-26、28-26
●戸邊隆馬(シルバーウルフ)
1R、巧みに距離を取った瀧谷が蹴りを使いながら主導権を握ることに成功。得意の顔面前蹴りがヒットし、そこから飛びヒザにつなげる場面も。
だが戸邊の右ハイキック、右ストレートもタイミングよく飛び出し、緊張感のある展開に。ラウンド終盤、瀧谷が左フックでダウンを奪取。続けざまに前蹴りを顔面に決めたところで1Rが終了。
2R、パンチとヒザで積極的に攻めていく瀧谷。戸邊もパンチを返し、試合が打ち合いの様相になると、ロープ際でパンチが当たったか、瀧谷のヒザがカクンと折れる。これを見たレフェリーがダウンを取り、試合は振り出しに。
3R、両者の打ち合いはピークに。激しい攻防の中、瀧谷は前蹴りも使って優位に立つと、左ストレートもヒット。戸邊がふらつく場面もあり、決定的なリードを奪った瀧谷が判定勝利。ジム移籍後初勝利の瀧谷は歓喜のガッツポーズを繰り返した。
▼第8試合 TOKYO×NAGOYA・5対5マッチ次鋒戦 Krush -67kg Fight 3分3R延長1R
○大和侑也(大和ジム/WBCムエタイ日本ウェルター級王者&NJKFウェルター級王者)
KO 1R2分59秒
●塚越仁志(シルバーウルフ)
試合開始のゴングが鳴ると、まず先制したのは塚越。射程距離の長いジャブが効果的に決まる。また前蹴りも効果的。
大和はステップインしてのパンチを狙うも、塚越のジャブと前蹴りに遮られる場面が目立つ。塚越はさらにボディ打ち、右ストレートも。
波に乗ってきた塚越はパンチの距離でテンカオも見せる。だが、ここで大和が塚越のヒザと同時に鋭い踏み込みから右フックを見事にヒット。ダウンした塚越は一瞬、立ち上がったものの再び崩れ落ち、大和が一発KOでチーム名古屋に連勝をもたらした。
▼第7試合 TOKYO×NAGOYA・5対5マッチ先鋒戦 Krush -63kg Fight 3分3R延長1R
○泰斗(GET OVER)
KO 3R2分56秒
●栗原圭佑(Fighting Kairos)
計量オーバーで減点2からのスタートとなる栗原は前足にローキックを集める。対する泰斗は左ミドルと飛ばし、さらにパンチの連打。栗原もフックとローのコンビネーションを決め、泰斗の動きが一瞬、止まる場面も。
2R、パンチで詰めていく栗原に対し泰斗は左ミドルと右ロー。さらにバックキックや右ハイも。このラウンドは泰斗のローが効果的にヒットし、徐々に栗原の体勢が崩れてくる。
一進一退で迎えた3R。開始前に泰斗陣営がマウスピースを見失うアクシデントがあり、これで遅延行為による減点1が与えられた。それでもポイントで劣勢と思われる栗原は勝負をかけてフック、アッパー、ローキックを使い前に出る。これを前蹴りでストップした泰斗は強烈なボディショットも見せると、右ストレートでダウンを奪う。
立ち上がった栗原をパンチの連打で再度ダウンさせると、最後はまた右ストレート。3ノックダウンによるKOで泰斗が勝利し、対抗戦はチーム名古屋が先制した。
▼スペシャルエキシビションマッチ 2分2R
ー山崎秀晃(チームドラゴン/Krush-63kg級王者)
勝敗なし
ー大和哲也(大和ジム/2010年K-1 WORLD MAX -63kg日本トーナメント優勝)
▼第6試合 Krush -60kg Fight 3分3R
○平塚大士(チームドラゴン)
KO 2R1分28秒
●セイ・マルセロ(志村道場)
▼第5試合 Krush -70kg Fight 3分3R
○ジャングルコーキ(TEN CLOVER GYM)
判定3-0 ※三者とも30-29
●山本“バッファ”弘樹(大和ジム)
▼第4試合 Krush -65kgFight 3分3R
○渡部翔太(チームドラゴン)
TKO 3R1分49秒
●富平禎仁(シルバーアックス)
▼第3試合 Krush -63kg Fight 3分3R
○東本央貴(MAD MAX GYM)
判定3-0 ※30-26、30-27、30-26
●前田 修(GET OVER)
▼第2試合 Krush -63kg Fight 3分3R
○NAOTO(TOP KING)
KO 1R2分34秒
●安田慶二郎(AXIS-J)
▼第1試合 女子 -51kg契約 2分3R
○林 美久(バンゲリングベイ・スピリット)
判定3-0 ※三者とも30-26
●エミNFC(ナゴヤファイトクラブ)
▼オープニングファイト第3試合 Krush -58kg Fight 3分3R
○MAN☆五郎(大和ジム)
判定3-0 ※29-28、30-27、30-28
●竹内賢一(TEN CLOVER GYM)
▼オープニングファイト第2試合 Krush -58kg Fight 3分3R
○松岡翔大(OISHI GYM)
判定2-0 ※20-20、20-19、20-19
●MAN☆48(大和ジム)
▼オープニングファイト第1試合 Krush -55kg Fight 3分3R
○伊奈良太(WATANABE GYM)
判定3-0 ※28-26、28-26、28-27
●Shi-mo(KSS健生館)
▼女子エキシビションマッチ 2分1R
ー原谷彩香(風吹ジム)
勝敗なし
ー大野起和(GET OVER)
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