【TRIBE】長南亮、完全燃焼の引退試合でタイトル奪取
TRIBE TOKYO M.M.A./DEEP
「TRIBE TOKYO FIGHT~長南亮引退興行~」
2013年10月20日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第9試合) DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
○長南 亮(TRIBE TOKYO M.M.A./挑戦者)
判定5-0
●ダン・ホーンバックル(アメリカ/アメリカン・トップチーム/王者)
※長南が第6代王座に就く、ダンは初防衛に失敗
PRIDE、DREAM、UFC、DEEPで活躍した第3代DEEPミドル級王者・長南が引退試合を迎えた。
常に強敵との戦いを望んできた長南らしく、最後の対戦相手に選んだのはDEEPウェルター級王者ダン。24勝5敗の戦績を誇り、郷野聡寛、白井祐矢といった日本人実力者を破っている世界トップクラスの選手だ。この試合は引退試合としては異例のタイトルマッチとして行われる。
1R、長南の右ミドルにダンは左ミドルを返す。打撃の展開から長南がタックルでダンを押し倒し、ダンが立ちあがろうとするところへヒザ蹴り。ダンは左ハイで逆襲する。
2R、長南の右フックがクリーンヒット。蹴ってきたダンに長南がカウンターのタックルを決めてテイクダウンを奪う。上からパンチを落とす長南。サイドからはヒザ蹴りを打つ。ダンは下から三角絞めを狙う。長南は立ち上がって踏み付け、蹴りを見舞う。
3R、長南コールに包まれる場内。長南は奇襲のカニバサミから足関節技を取りにいく。しつように足関節を狙っていった長南だが、ダンはこの攻めをしのいで上になる。
ダンはマウントからバックを奪い、残り時間は1分。スリーパーを仕掛けるダンと守る長南。ダンの腕がのどに食い込んだが、長南は暴れて脱出。そして試合終了のゴング。
判定はジャッジ5名とも長南を支持。長南が引退試合にして、タイトルを奪取して2階級制覇を達成した。爆発する長南コール。
長南はマイクを持ち、「初めてこの大きなイベント開催に挑戦しましたが、何度も逃げ出したくなりました。一発もらって倒れた方がラクかなと考えたこともありましたが、皆さんが背中を押してくれたので最後まで戦おうと思いました。皆さんの応援のおかげです。ありがとうございました」と、ファンにお礼を述べた。
本人の意向により10カウントゴングなどの引退セレモニーは行われず、インタビュールームに来た長南は「何とも言えない気持ちです。泣くんじゃないかと思っていたんですが、何もないです。全部出し切りました」と、完全燃焼に満足そうな笑顔を浮かべていた。
▼セミファイナル TTFルール(ヒジあり) フライ級 5分3R
△前田吉郎(パンクラス稲垣組/第3代DEEPバンタム級王者、初代フェザー級キング・オブ・パンクラス王者)
ドロー 判定1-0 ※29-28、28-28、28-28
△マモル(シューティングジム横浜/初代修斗世界フェザー&バンタム級王者、初代KOTC世界ジュニアフライ級王者)
第3代DEEPバンタム級王者&初代パンクラス・フェザー級王者の前田と、初代修斗世界フェザー&バンタム級王者のマモルが初激突。
前田は初のフライ級での試合となり、マモルが修斗以外の国内のリングでMMA(総合格闘技)の試合を行うのは今回が初。
1R、いきなり至近距離で打ち合う両者。前田が胴タックルからマモルを持ち上げてテイクダウンを奪う。マモルが立ち上がってもバックから離れない前田。さらに前田はバックから飛び乗り、立ったままのマモルを殴り、スリーパーを狙う。
2Rもパンチの打ち合いから前田がタックルでテイクダウン。マモルが立ち上がろうとするのを阻止した前田がバックを奪う。しかし残り30秒、マモルが足を取って前田を寝かせることに成功、すかさずパンチを落とす。
3R、ショートパンチで攻める前田にマモルが組み付きながらのヒジ打ち。マモルは首相撲で前田のバランスを崩してのヒジも見舞うが、前田がまたもバックを奪う。
しかし、背中に飛び乗った前田が勢い余って前に落ちてしまい、上になったマモルがアームロック。これを外されるとマモルはヒジ、パンチの連打。防戦一方に追い込まれる前田を試合終了のゴングが救った。
判定はジャッジ1名が前田だったものの、2名がドロー。好試合の末、痛み分けとなった。
▼第7試合 TTFルール(ヒジあり) フライ級(56.7kg) 5分3R
○漆谷康宏(TRIBE TOKYO MMA/第3代修斗世界バンタム級王者)
判定3-0 ※30-29、30-28、28、30-28
●ユ・ゼナム(韓国/CMA KOREA/TEAM FORCE)
漆谷にとって約2年2カ月ぶりとなる日本での試合。当初はブラジル人選手と対戦するはずだったが、来日前のトラブルによって対戦相手が急遽変更。CMA KOREAから派遣されたゼナムとの対戦となった。
1R、相手のパンチをボディワークとフットワークでかわし続ける漆谷。ゼナムは大振りフックで切り込む。
2R、ようやくテイクダウンした漆谷は上のポジションをキープし続け、上からコツコツとパンチを落とす。残り1分でゼナムの右ストレートがヒットするが、漆谷はすぐに組み付いて難を逃れる。
3R開始と同時にパンチで突っ込んで行くゼナム。右フックをヒットさせ、攻め手を増やしてきた。そこへ漆谷はタックル。テイクダウンを奪うとマウントに。上のポジションをキープし、ラスト10秒でアームロックを仕掛けた漆谷が判定勝ちした。
▼第6試合 TTFルール(ヒジあり) ウェルター級(77.1kg) 5分3R
○佐藤豪則(TRIBE TOKYO MMA/現パンクラス・ウェルター級王者)
TKO 2R2分19秒 ※アームロック→レフェリーストップ
●イスラム・ガライエフ(オランダ/TEAM No Mercy)
パンクラス・ウェルター級王座を5度防衛し、かねてから国際戦を希望していた佐藤。今大会では漆谷同様、ブラジル人選手と対戦するはずだったが、来日前のトラブルによって対戦相手が急遽変更。オランダのメルビン・マヌーフが派遣したガライエフとの対戦となった。
1R、ハイ&ミドルキックと右フックを放ってくるガライエフに、佐藤はジャブとロー。高橋はガライエフの蹴り足をキャッチして寝技に持ち込むが、ガライエフはすぐに立ち上がる。
2Rも高橋が蹴り足をキャッチしてテイクダウン。上になった高橋はヒジを落としていく。さらに腕十字の体勢を作り、それにガライエフが抵抗するとすかさずアームロック。これがガッチリと極まって佐藤の一本勝ちとなった。
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