【ムエタイ】福田海斗はリベンジ失敗、弟・真斗は地元判定に泣く
「スック アッサウィンダム」
2013年11月17日(日・現地時間)タイ・インペリアルラップラオスタジアム
▼109ポンド(49.5kg)契約
○セーンチャンチャイ(タイ)
判定
●福田海斗(かいと/キング・ムエ)
ジュニアムエタイ強豪選手の福田兄弟がタイに出撃。兄・海斗は、 今年8月ラジャダムナンスタジアムにて好勝負を演じたセーンチャンチャイとの再戦となった。
試合は序盤からセーンチャンチャイが積極的にロー、ミドル。海斗はしっかりディフェンスしながらローを返す。2Rから徐々に攻防が増し、セーンチャンチャイはロー、ミドルに加え、パンチ、ヒジと多彩に攻め立てると、海斗は徐々に圧力をかけ、首相撲に持ち込む。前回の対戦で苦しめられた“ダンナー”(顔押さえ)対策もバッチリ決まり体勢を作ろうとするも、セーンチャンチャイも展開を変え“ロッコーカイ”(片手かけ)で応戦。この“ロッコーカイ”で徐々に海斗は頭を下げられ不利な体勢に。
3Rも激しい首相撲の展開。中盤以降、若干バテてきたセーンチャンチャイのロックが弱くなり、空間が空くようになったところへ海斗は逆に相手の顔を押さえ、ヒザ! 若干後退するセーンチャンチャイ。しかし下がりながらもきっちりミドルを返し、ペースを握らせず。
そして4R、ここにきて海斗も若干息が上がってきたのか、2Rと同じように“ロッコーカイ”で頭を下げられ不利な体勢に。ロープ際でも体勢が悪いままブレイクがかかり、セーンチャンチャイが完全にリード。最終5R、逆転を目指して仕掛けていくも、左ミドルをコンパクトに当てられそのまま終了のゴング。
内容としては完敗であるが、同興行のプロモーターであるサーウェイン氏は、「この選手はタイ人選手のような面白い戦い方をするね。また出場してほしい」と今後の出場にも期待を寄せた。
なお、海斗の試合はタイ・チャンネル9でタイ全土の生中継され、翌日のムエタイ専門誌「ムエサイアム」にも試合記事が掲載された。
▼40kg契約
○ピンシンチャイ(タイ)
判定
●福田真斗(なおと/キング・ムエ)
弟・真斗の対戦相手ピンシンチャイは、この興行のプロモーターお抱えの選手であり、試合前の掛け率も相手がリード。相当の差をつけないと勝利は厳しいと予想された。
序盤から積極的に真斗が仕掛け、左右ローで揺さぶるとピンシンチャイはロープを背負い、ミドルを返すのが精一杯。2Rも真斗はローだけでなく、パンチ、ミドルのコンビネーション。ピンシンチャイは防戦一方となる。
3R、ようやくピンシンチャイもエンジンがかかり首相撲に持ち込むも、真斗がうまく顔を押さえ体勢を支配。さらにパンチの連打からヒジのコンビネーションでロープに釘づけ!
この状態を見たギャンブラーはこのラウンドでほぼ賭けが成立しなくなり、真斗が圧倒的有利だったが、重要な4Rで真斗の手数が若干減る。相手の右ミドルをディフェンスするも蹴り返しがなく、見合う展開が多くなる。タイミングよくミドルを蹴っているピンシンチャイの方が支持され、ギャンブラーとピンシンチャイ陣営も俄然息を吹き返し、場内は大興奮。
最終5R前のインターバルの指示通り、うって変わったように蹴り数を増やす真斗。ムエタイの展開としては理想的な形で、最終ラウンドを終えたと思ったおもいきや、判定はピンシンチャイへ。
地元判定に泣いた真斗であるが内容としては悪くなく、関係者は口々に真斗の素晴らしいファイトを賞賛していた。早速、次回のタイ遠征もオファーがあるという。
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