【ボクシング】八重樫が2度目の防衛、村田はプロ2勝目
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帝拳プロモーション/フェニックス・プロモーション/三迫プロモーション
「DIAMOND GLOVE SPECIAL」
2013年12月6日(金)東京・両国国技館
▲的確なパンチでソーサを翻ろうした八重樫(奥)
▼メインイベント WBC世界フライ級タイトルマッチ 3分12R
○八重樫 東(大橋/WBC世界フライ級王者)
判定3-0 ※116-112、117-111、117-111
●エドガル・ソーサ(メキシコ/WBC世界フライ級1位/挑戦者)
※八重樫が2度目の防衛に成功
WBC世界フライ級王者・八重樫が2度目の防衛戦に臨んだ。対戦相手は元同級世界王者で現在同級1位のソーサ。かつて10度の王座防衛に成功し、名誉王者に認定されたこともあり、八重樫にとっては最強の挑戦者と言える相手だ。
序盤は前に出るソーサに対し、八重樫が足を使ってさばく展開。細かくジャブを突く八重樫が3・4Rに左フックを当てる。4Rまでのジャッジは39-37×2、40-36で八重樫にポイントをつける。
5R以降もソーサのパンチをかわして、的確に右ストレートや左フックを当てる八重樫。ソーサが強引に前に出てくると、細かいコンビネーションを当てて出足を止める。
8Rには八重樫の右フックがソーサの顔面を捉え、8R終了時点のジャッジでも八重樫が77-75、79-73、80-72でリードする。
終盤戦の9R以降も八重樫は小刻みなステップとカウンターでソーサを翻ろう。最終12Rにはソーサと激しく打ち合い、王者の貫録も見せた八重樫が判定勝利で2度目の防衛に成功した。
▲左フックを打ち込む村田(左)
▼ミドル級 3分8R
○村田諒太(三迫/日本ミドル級1位)
TKO 8R1分20秒 ※レフェリーストップ
●デイブ・ピーターソン(アメリカ)
ロンドン五輪ボクシング・ミドル級金メダリストの村田がプロ2戦目に挑んだ。対戦相手のデイブは13勝(8KO)1敗を誇り、公式記録でもKO負けはなし。
「今までダウンを奪われたことがない」(デイブ)というタフなファイターで、前回は短期決着だった村田がどう攻めていくか注目が集まった。
1R、村田はデイブのパンチをブロックしながらプレッシャーをかけ、左ボディを軸としたコンビネーションで攻め込む。2R・3R終盤にはデイブをロープに追い詰めてパンチの連打をまとめる。4Rこそデイブの左右フックをもらった村田だが、5Rには右ストレートを立て続けに叩き込んでペースを握らせない。
6・7Rも村田は左ボディと右アッパー、顔面とボディに右ストレートを打ち分けて前進。そして8R、村田がデイブをロープに追い詰めて怒涛のラッシュ。これでダウンを奪うと、再開後もすぐにデイブに連打を叩き込み、レフェリーストップを呼び込んだ。
タフなデイブに最終ラウンドまで粘られたものの、TKO勝利でプロ2勝目を挙げた村田。「不細工な試合で来てくださったお客さんに申し訳ないです。外国人特有の柔らかさを感じたし、8Rできたことも勉強になった」と試合を振り返る。
そして「(次の目標は?)今日の試合だったら言えるものも言えないです。ただ僕は周りの素晴らしいサポートでボクシングが出来ています。今日は期待通りの試合じゃなく申し訳なかったけど、一歩一歩頑張っていくので応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った。
▼OPBF東洋太平洋ライト・フライ級王座決定戦 3分12R
○井上尚弥(大橋/OPBF東洋太平洋ライト・フライ級1位)
TKO 5R2分11秒 ※レフェリーストップ
●ヘルソン・マンシオ(フィリピン/OPBF東洋太平洋ライト・フライ級2位)
日本最速タイのプロ4戦目で日本ライトフライ級王座を獲得し、同王座を返上した井上。今回はプロ5戦目でOPBF(東洋太平洋)王座奪取という最速記録を狙う。対戦相手のマンシオは現在5連勝中で4勝がKO・TKO勝利の26歳。
試合は1Rから井上がペースを掴む。マンシオの前進を足を使ってかわしながら、次々とパンチを叩き込むと、2Rに左ボディを効かせてからの右ストレートでダウンを奪う。何とか2Rを凌いだマンシオだったが、井上は強烈な左ボディを何度も打ち込むと、5Rにマンシオをロープに追い詰めて怒涛の連打。反撃できないマンシオを見て、レフェリーが試合を止めた。
試合後、「東洋太平洋を獲れたことはうれしいけど相手が打たれ強かったです。でも落ち着いてやれたことは良かったです」と振り返った井上。「目指すところは世界。その階級で真のチャンピオンになることが目標なので、そうなれるように頑張ります」と世界王者への夢を語った。
▼OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ 3分12R
○岩佐亮佑(セレス/WBC1位/挑戦者)
TKO 5R2分52秒 ※レフェリーストップ
●椎野大輝(三迫/OPBF東洋太平洋バンタム級王者)
今回が初防衛戦となる王者・椎野は75%という高いKO率を誇る強打者。挑戦者の岩佐は高校時代に3冠王となり、過去に現WBC王者の山中慎介とも対戦した経歴がある。
序盤、両者は一進一退の攻防を展開。椎野が右ストレート・右フックで前に出ていけば、岩佐も鋭い左ストレートを返して応戦する。
試合が動いたのは3R。岩佐が椎野をロープに詰めて左ストレートから連打をまとめる。
4Rも岩佐が椎野をコーナーにくぎ付けにしてボディと顔面にパンチを打ち込む。そして5R、岩佐の左ストレートで椎野がダウン。立ち上がった椎野に連打をまとめると、レフェリーが試合をストップした。
▼ライト・フライ級 3分6R
○井上拓真(大橋)※デビュー戦
判定3-0 ※59-56、59-55、59-55
●福原辰弥(本田フィットネス/日本ミニマム級9位)
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