【パンクラス】王者・石渡、対戦相手変更でまさかの辛勝
パンクラス
「PANCRASE 254」
2013年12月8日(日)東京・ディファ有明
▼メインイベント(第14試合) バンタム級 5分3R
○石渡伸太郎(CAVE/バンタム級キング・オブ・パンクラス)
判定2-0 ※29-29、29-28、29-28
●ヒロ・ヤマ二ワ(ブラジル/TS GYM)
当初、石渡は元WEC世界バンタム級王者チェイス・ビービと対戦が決定していたが、チェイスがインフルエンザにかかったため試合2日前にキャンセル。チェイスの代替選手として、柔術をベースとするブラジル人のヤマニワが出場。ヤマニワはMMA戦績9戦7勝2敗。11月23日のZSTのリングでは、阿部剛卓から一本勝ちしている。
1R、石渡がじりじりと打撃のプレッシャーをかけてヤマニワを後退させる。「もっとテイクダウンしてMMA(総合格闘技)らしく戦いたかったが、綺麗に打撃で倒そうと思ってしまった」と試合後に語った通り、石渡は打撃にこだわった戦いを見せやや硬い動き。ここでヤマニワが大振りのパンチ連打を見せるとその一発が命中し、石渡がまさかのフラッシュダウン! すぐに立ち上がる石渡に対し、ヤマニワがラッシュを仕掛ける。
石渡はダメージを感じさせない動きで反撃するが、このラウンドはジャッジ三者とも10-9でヤマニワを支持する。
2R、ヤマニワは大振りで回転の速いパンチで追い込むが、石渡は巧みなディフェンスでヒットを許さない。3Rには、疲れの見えるヤマニワに対し、石渡が組み付いてヒザ蹴りの連打で削っていく。
石渡の打撃を嫌がるようにヤマニワが自ら寝そべると、石渡はパウンド連打で追い込む。後半は石渡が上からガッチリ押さえ込みながらパウンドを一方的に落とす展開のまま試合は終了。
僅差の判定で勝利した石渡は試合後、「チェイスとやるモチベーションだったので相手が変わって気が抜けました。2日前にオファーを受けてくれた相手にダウンまで取られてしまい、恥ずかしいの一言です。1から出直します」と反省しきりだった。
▼セミファイナル(第13試合) フェザー級 5分2R
○ガイ・デルモ(ガッツマン/フェザー級1位)
判定2-0 ※19-19、19-18、20-19
●ハルク大城(ボスジム/TRIBELATEキックライト級王者、2013年NBTフェザー級優勝)
6月大会でフェザー級トップランカーだった内村洋次郎をフロントチョークで下したガイは、今年のNBT(パンクラスの新人王トーナメントにあたる)優勝者のハルクと激突。
1R開始早々にガイが見事な反り投げでハルクをテイクダウン。ハルクをガッチリと押さえ込みながらスリーパー狙い。
さらにマウントポジションからパンチを落とし完全に主導権を握る。しかし、2Rになると、打撃で攻めるハルクが寝技の展開を避けるようにガイをコーナーに押し込んでこつこつとヒザを当てていく。ガイは何度かタックルを試みるが、ハルクに突き放されてしまう。ガイの執拗な組み付きの前に、ハルクはパンチで決定的な場面を作ることが出来ず判定負けした。
▼第12試合 ウェルター級 5分2R
○ランドン・バンナータ(アメリカ/Jackson’s MMA)※初参戦
一本 1R4分13秒 ※チョークスリーパー
●中井光義(フリー)※初参戦
人気コミック「キン肉マン」の作者・ゆでたまごの一人である中井義則氏の息子・中井がパンクラス初参戦。中学でアマチュアボクシングを始め、プロ総合格闘技は2007年6月の『ZST.13』で、デビュー戦を腕ひしぎ十字固めによる一本勝ちで飾り、今回が2戦目となる。相手のランドンは弱冠21歳、デビューから3勝0敗と連勝中の新鋭。
1R序盤からトリッキーな打撃を見せるランドンに対し、中井もパワフルかつスピーディーな打撃で応戦する。しかし、反則のローブローが2度も中井の下腹部に入り試合は中断。再開後、打撃で勝負したい中井だが、ランドンが組み付いてテイクダウン。
そして流れるような動きでマウントポジションを奪うと、中井の顔面にパンチを落としていく。嫌がる中井がうつ伏せになると、そのままランドンがチョークスリーパーを極めて勝負あり。敗れた中井は「パンクラスデビュー戦を楽しくやれました。今日みたいな試合しか出来ませんが、こんな僕でも良ければまた打ち合って盛り上がる試合をしたいと思います」とコメントした。
▼第11試合 ライト級 5分2R
○長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA/ライト級9位)
判定2-0 ※20-19、20-18、20-20
●岡澤弘太(ノヴァウニオン ジャパン)
昨年11月のディファ有明大会で対戦し、引き分けている両者。1Rは岡澤のワンツーが何度か長岡の顔面にヒット。2Rには、長岡がグラウンドで主導権を握る場面が目立つ。その差が出たか、長岡が僅差で勝利した。
▼第10試合 フェザー級 5分2R
○鹿又智成(パラエストラ八王子)
判定3-0 ※三者とも20-18
●杉山和史(TURNING POINT MMA/ハイブリッドファイター)
スタンド勝負に出たい杉山だが、鹿又がグラウンドの展開に持ち込み三角絞めを狙う。 2Rもグラウンドで優位に試合を進めた鹿又が判定勝ちした。
▼第9試合 フェザー級 5分2R
○近野淳平(ロデオスタイル/フェザー級9位)
判定3-0 ※三者とも20-19
●太田駿平(D-ONEジム/フェザー級6位)
▼第8試合 スーパーフライ級 5分2R
△廣瀬 勲(ストライプル)
ドロー 判定1-0 ※19-18、18-18、19-19
△古賀靖隆(Lotus世田谷/スーパーフライ級2位)
▼第7試合 ライト級 5分2R
○松岡嵩志(STBjapan)
判定3-0 ※三者とも20-19
●林 源平(HEAT)
▼第6試合 ミドル級 5分2R
○一慶(チーム・クラウド/ミドル級3位)
一本 1R3分36秒 ※アームロック
●大場慎之介(パラエストラ東京)
▼第5試合 フライ級 5分2R
○武蔵幸孝(K-PLACE埼玉格闘技道場/2013年NBTフライ級優勝)
TKO 2R35秒 ※レフェリーストップ
●タイガー石井(パラエストラ吉祥寺/フライ級6位)
▼第4試合 ウェルター級 5分2R
○林 完(はやし・たもつ/ハニートラップ)※デビュー戦
KO 1R2分53秒
●窪田幸生(坂口道場一族)
▼第3試合 フェザー級 5分2R
○宮路智之(パラエストラ松戸)
判定3-0 ※三者とも20-19
●清水ダイキ(アカデミア・アーザ水道橋)
▼第2試合 ライト級 5分2R
○クリスMAN(パラエストラ八王子)
判定3-0 ※20-18、20-19、20-19
●三浦 忍(和術慧舟會 横浜道場)
▼第1試合 バンタム級 5分2R
△ライダーHIRO(宇留野道場/ハイブリッドファイター)
ドロー 判定1-0 ※20-19、20-20、19-19
△工藤修久(禅道会小金井道場)※滝田J太郎は練習中のケガで欠場
▽本戦1部
▼第3試合 ライト級 5分2R
○阿仁鬼(パラエストラ札幌)※初参戦
KO 1R27秒
●竹川光一郎(和術慧舟會トイカツ道場)
▼第2試合 フェザー級 5分2R
○飯嶋貴幸(NATURAL9)
判定3-0 ※三者とも20-18
●神田周一(WIZARD MMA GYM)
▼第1試合 スーパーフライ級 5分2R
○荻窪祐輔(K‐PLACE埼玉格闘技道場)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-18
●島崎 巧(WRESTLE-WIN)
▼パンクラスゲート第2試合 フェザー級 5分2R
△福山晄久(総合格闘技津田沼道場)
ドロー
△流山大五郎(BRAVE)
▼パンクラスゲート第1試合 スーパーフライ級 5分2R
○鮎田直人(CAVE)
KO 1R2分21秒 ※スタンドのヒザ蹴り
●中澤誠弥(禅道会)
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