【ムエタイ】東北キッズ王者が3連勝、来年春にタイトル挑戦
2013年4度目となる東北で活躍するムエタイキッズによるムエタイチャレンジツアーが行われた。タイ・プーケットでムエタイにチャレンジする主要メンバーは、ドラゴンボクシングスタジアム(DBS)&WINDYの二冠王・佐藤太陽(DRAGON GYM)、DBS45kg級王者・阿部晴翔(DRAGON GYM)、タイで2戦2勝2KOの佐高仁を破った実力者・平塚温大(DRAGON石巻)。
12月20日(金・現地時間)シャロン地区にあるスウィットスタジアムで行われた興行には平塚と阿部が出場。平塚の相手ペッダムカーン(タイ)は16戦のキャリアを持ち、身長体格も平塚よりも大きな選手。
ムエタイデビュー戦ではパンチで1RKO勝ちした平塚だが、今回の試合はシーソーゲームとなり一進一退の攻防戦が続く。3R、左ミドルで主導権を握る平塚だったが、4Rその左ミドルを掴まれてペッダムカーンが右ローを返す。平塚はその右ローで効いたという表情を見せてしまう。そこから右ローばかりを狙われペッダムカーンが試合をコントロール。平塚は首相撲でも投げられ、大接戦を落とし、逆転の判定負けとなった。
続いて登場した阿部の対戦相手は、長身で明らかに体格の大きなトルネード(タイ)。トルネードはイケメンで20戦以上のキャリアがある強豪選手。平塚同様に前回パンチで1ラウンドKO勝ちした阿部だが、今回のトルネードはキャリアだけでなく体格も一回り上の選手。
1R、ローキックで足を潰す作戦が、トルネードの強烈なローキックで潰される。パンチの打ち合いでは阿部が優勢だったが、ローをカットされると首相撲からのヒザに絞って攻撃してくる。首相撲からのヒザに強烈なヒジも混ぜながら攻めるトルネードに阿部は防戦一方。3R、トルネードのヒザに効いたという表情を見せた阿部を見てレフェリーが試合を止めた。試合後、敗れた阿部には会場からは大きな拍手が沸き起こるほどの激戦だった。
そして12月23日(月・現地時間)パトンスタジアムでは佐藤がムエタイ4戦目に挑んだ。今回はプーケット側が強敵を用意しており、もし今回の試合を佐藤が勝利した場合、次戦はパトンスタジアムで30kg級タイトルマッチが組まれることになった。当初は地元の実力者ジェム(タイ)と対戦予定だったが、試合直前になってジェムよりも小柄で18戦16勝のキャリアを持つロンプアン(タイ)と対戦することに。
1R、佐藤の前蹴りとパンチからの左ミドルが面白いようにヒット。ロンプアンはガードを固めて前に出てくる典型的なムエカオ(ヒザの選手)タイプ。
2Rも佐藤の左ミドルが何発も当たり一方的な展開になるが、ロンプアンは恐ろしいくらいに頑丈でスタミナがあり後半勝負狙い。3Rになると、ロンプアンが前に出てきてラットエウ(両脇差しからのヒザ)からの投げで2回佐藤の上になる。ロンプアンの逆転勝ちに賭けていたギャンブラーがまるで勝ったかのように大騒ぎし会場が騒然となる。
4R逆転勝ちを狙うロンプアンに対し、佐藤は組み際のヒジを何度もヒットさせる。このヒジを嫌がる表情を見せたロンプアン。さらには首相撲でロックして真っすぐなヒザの連打を突き刺す佐藤。
最終Rはミドル連打と前蹴りで勝負あり。佐藤はキャリアに勝るロンプアンを大事な4R後半で突き放しての見事な判定勝ちを収めた。
勝った佐藤はこれでパトンスタジアム3連勝。見事タイトルマッチ査定試合を大差の判定勝ちでクリアーした。しかし、この試合を見ていたスウィットスタジアムのプロモーターが佐藤とロンプアンの再戦をスウィットスタジアムのタイトルマッチで要求するハプニング。パトンスタジアムとのプロモーター同士が話し合い、スウィットスタジアムでのタイトルマッチに変更となった。来年春に佐藤は30kgタイトルマッチに挑戦することが決定。
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