【ボクシング】内山高志がまさかのダウンを覆し8度目防衛成功
藤本京太郎のヘビー級ガチスパーリング! |
渡辺プロモーション/帝拳プロモーション
「BOXING ダブル世界タイトルマッチ」
2013年12月31日(火)東京・大田区総合体育館
▼WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分12R
○内山高志(ワタナベジム/WBA世界スーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※三者とも117-110
●金子大樹(横浜光ジム/WBA世界スーパーフェザー級4位・挑戦者)
※内山が8度目の防衛に成功。
3年連続で大みそかのリングに上がった日本ボクシング界の主役、“KOダイナマイト”こと内山高志の8度目の防衛戦。内山は戦前、WBC同級王者・三浦隆司、この日の挑戦者で日本同級を4度防衛して返上した金子大樹が同日リングに上がる中で「他人を意識することはない。自分が良い試合をして日本最強を証明するだけ」と語っていた。
1R、伸びのある左ジャブから右ストレートをかぶせてプレッシャーを与えていく。金子は間合いを探りながら左ジャブを返していく。
2R、内山は右ボディストレート、金子は左を返すが内山は見切ってヒットを許さない。3R、細かいリズムで左右に体を振る内山。打ち下ろしの右で相手を攻めるが、金子も前に出て応戦する。中盤から接近戦を仕掛ける金子だが、内山のパンチを浴びて右目の上をカット。
4R、金子のいきなりの右パンチがヒットするが、内山は足を使って回る。王者の立て直しも早い。しかし、金子も挑戦者らしくひたすら前に出て手を出していく。
試合が強烈に動いたのは10R、金子のプレッシャーを下がりながらかわしていた内山だが、金子の左フックをもらいさらに後退。右を返したところに右ストレートをアゴにクリーンヒットされてまさかのダウン。なんとか立ち上がったものの効いているのは明らか。辛うじてゴングに救われた。
そして11R、今度は逆に内山が反撃に転じて鋭い左ジャブから右ストレートで攻勢を仕掛ける。幾重にも“ダイナマイト”を繰り出して挑戦者に浴びせるが、金子は予想外にタフで倒れない。
そして最終12R、両者死力を振り絞って打ち合いに出るが、王者は最後まで自分のリズムを崩すことなく試合終了のゴング。終わってみれば、ジャッジ三者とも117-110の大差で内山が8度目の防衛に成功したが、内容は辛勝だった。
勝者・内山は「金子選手はこれぞ“ザ・男”という感じで強かったです。良い経験をさせてもらいました。(10Rのダウンは)ビックリしましたがカウントも聞こえていたし、足も大丈夫だと思いました。(統一戦は)前回の三浦選手との対戦はギリギリ僕が勝ちましたが、あれから彼も成長していますし、決まったら最大限の努力をして対戦したい」と次なる目標を語った。
▼WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分12R
○三浦隆司(帝拳ジム/WBC世界スーパーフェザー級王者)
TKO 9R55秒
●ダンテ・ハルドン(メキシコ/WBC世界スーパーフェザー級2位・挑戦者)
“ボンバーレフト”三浦隆司が、メキシコの同級2位ダンテ・ハルドンを挑戦者に迎えて行った2度目の防衛戦。相手のハルドンは“クレイジー”のニックネームがつく24勝20KOを誇る強打者だ。
1Rから三浦の左フック、左ストレートとハルドンの左フックが交錯する。ラスト1分、三浦の左ストレートがクリーンヒットして挑戦者がグラつく場面も。強打者同士の一戦にふさわしいスリリングな展開になった。
4R終了時のオープンスコアは三者とも40-36で三浦優勢。迎えた5R、三浦が左アッパーでボディを突き上げると、ハルドンは体をくの字に曲げて苦しそうな表情を見せる。三浦がコーナーに詰めて右のボディから連打を浴びせると、ハルドンは崩れるようにダウン。挑戦者はなんとかカウント9で立ち上がった。
8R終了時のオープンスコアは80-71、80-70(二者)で三浦はフルマーク。9R、挑戦者をロープに詰めた三浦が一気に攻勢を仕掛けてハルドンはたまらずダウン。レフェリーがストップして三浦が2度目の防衛に成功した。
勝者・三浦は「KOで勝てて最高の大みそかになりました。(WBA王座との統一戦は)いずれ時が来ればもちろんやっていきたい。どんな試合でも受けて立つ」とあくまで強気な発言で、この後のWBA同級世界戦にバトンを渡した。
▼女子スーパーフライ級 3分4R
○高野人母美(協栄ジム)
TKO 2R1分25秒
●大石久美(ワタナベジム)
前日の公開計量にウェディングドレス姿で登場し、Fカップの“豊胸”バストを披露するなど報道陣を悩殺した長身モデルボクサー、高野人母美が大みそかのリングに上がった。相手は158cmと約20cmの身長差のある大石久美(3戦1勝1KO1敗)。
1R、サウスポーの大石に対し、高野は左ジャブで牽制。大石が前に出て左を打つところに右ストレートを合わせる。
終盤、大石が接近戦を仕掛けて前に出たが、高野はフットワークを使って距離を取って回避。両者、静かな展開のまま第1Rを終了した。
2R、懐の深い高野に対して大石が大ぶりの左ストレートを放って前に出るが、高野は冷静に見極めて右をカウンターで合わせる。
それでも大石が前に出てパンチを当てようとすると、高野も接近戦に応じて両者激しい打ち合い。リーチの長い高野のパンチのヒット率が抜群に高く、左右の連打で大石が頭をグラつかせたところでレフェリーが割って入ってTKOが宣せられた。
これでデビュー以来、4勝3KO負けなしとなった高野は「デビュー戦よりも緊張しました。(協栄ジムに)移籍して絶対負けられないプレッシャーがあったので、勝てて嬉しいです。(勝因は)毎日この日のために練習してきて、あきらめなかったこと。今年は学ぶ年でしたが、来年は一つ一つ成長していく年にしていきたいです」と来年の抱負を語り、モデルらしいとびきりの笑顔を見せて観客を喜ばせた。
▼53kg契約 3分8R
○河野公平(ワタナベジム)
TKO 3R50秒
●ダウット・マノップカーンチャーン(タイ)
▼49.5kg契約 3分8R
○田口良一(ワタナベジム)
判定3-0 ※78-75、78-74、78-74
●ライアン・ビト(フィリピン)
▼53.3kg契約 3分6R
○カルロス・クアドラス(メキシコ)
TKO 2R2分22秒
●ソンセーンレック・ポスワンジム(タイ)
▼スーパーフェザー級 3分4R
○瀧 倫至(駿河男児)
負傷判定 3R2分58秒 ※三者とも30-27
●松田悠佑(スターロード)
▼ライト級 3分4R
○小森 光(ワタナベジム)
TKO 2R45秒
●鈴木真守(花形ジム)
▼バンタム級 3分4R
○鈴木英樹(横浜光ジム)
判定3-0 ※39-38、39-37、39-37
●荒井勇輝(ワタナベジム)
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