【Krush】3王者そろって勝利、山崎がKOで締める
グッドルーザー
「Krush.38」
2014年2月14日(金)東京・後楽園ホール
観衆=1,550人
▼メインイベント(第6試合) スーパーファイト -64kg契約 3分3R延長1R
○山崎秀晃(チームドラゴン/Krush -63kg級王者)
KO 2R2分20秒 ※左フック
●モハメド・ギャラウィー(チュニジア/KONATEAM/WAKO-PROムエタイルール世界スーパーライト級王者、ISKA K-1ルール・ヨーロッパ・スーパーライト級王者、WAKO-PRO K-1ルール・インターコンチネンタル・スーパーライト級王者、WAKO-PROムエタイルール・インターコンチネンタル・スーパーライト級王者、WAKO-PROムエタイルール・ヨーロッパ・スーパーライト級王者)
山崎の対戦相手ギャラウィーはK-1ルール(ヒジ打ち、首相撲なし)のタイトルを2つ、ムエタイルール(ヒジ打ち、首相撲あり)のタイトルを3つ保持。通算戦績は62戦49勝(21KO)12敗1分で、2007年にはフランスの格闘技で、蹴り技が多いことから“足で戦うボクシング”と呼ばれるサバットのジュニア世界王者、2009年にはセミ・プロのフランス王者にも就いている。
この5冠王の相手に対し、山崎は「5本よりもKrushの1本のベルトを持っている方がどれだけ強いのかを世界に広めたい」と戦前に語っていた。
1R、ギャラウィーは飛び蹴りやバックブローなどトリッキーな動きを見せ、山崎は素早く入り込んでのパンチの連打。
山崎は左ミドル連打でギャラウィーをコーナーに追い詰める。
2R、ギャラウィーが側転しながらの蹴りをヒットさせて場内を沸かせる。後ろ廻し蹴り、バックブローと回転系の技を繰り出すギャラウィーは勢いに乗る。
しかし、山崎は右ストレートを伸ばしてパンチを出しながらギャラウィーを追い詰めていき、最後はロープを競ったギャラウィーに左フック。この一発でギャラウィーは倒れ、レフェリーはカウントを途中でストップして山崎のKO勝ちを告げた。
山崎はマイクを持つと、「代々木大会が11月にあるので、代々木のメインは山崎しかいないと言われるようにどんどんKOしていくんでよろしくお願いします。Krush最高!」とアピールした。
試合後のインタビューでは、「トリッキーで的を絞らせない選手で、けっこう一発の強さもあってジャブも前蹴りも重かった」とギャラウィーの強さを称えた山崎。「でも5本のベルトよりKrushの1本のベルトの方が強いことを証明出来てよかった」と胸を張った。
また、3人の王者がそろい踏みした今大会だが、第1試合からセミファイナルまで全て判定決着だったことから、「ファンも関係者もフラストレーションが溜まっていたのが分かったのでおいしいと思いました。俺が締めるしかないと思っていました」とのプレッシャーを、逆にエネルギーに変えたと語った。
▼セミファイナル(第5試合) スーパーファイト -61kg契約 3分3R延長1R
○板橋 寛(スクランブル渋谷/Krush-60kg級王者)
判定3-0 ※30-27、30-26、30-28
●小川 翔(OISHI GYM)
第5回K-1甲子園王者の小川を迎え撃つ、Krush-60kg級王者・板橋。5月には初防衛戦が予定されており、今回の試合は前哨戦となる。一方の小川にとっては、ノンタイトル戦とはいえ王者に勝てば一気にステップアップ出来る試合だ。
1R、サウスポーの板橋は右フックから左ストレート、接近するとヒザ蹴り。小川が右のパンチを出すと被せるような左フック。板橋がパンチのテクニックを見せつけた。
2R、小川は右ローと右ミドル、板橋は上手く入り込んでパンチを決める。小川はクリンチが多く、警告を受けてしまう。
両者接近戦でフックを打ち合い、一歩も退かない。
3Rも接近戦となり、クリンチ状態が多いことから小川に警告、板橋にも注意が与えられる。両者とも額がつくほどの接近戦でもみ合い、板橋には警告、小川はついに減点となった。ローを蹴る小川に板橋は右フックを何度も当て、判定勝ちした。
▼第4試合 スーパーファイト -56kg契約 3分3R延長1R
○寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界バンタム級王者)
判定3-0 ※29-26、30-26、30-26
●鈴木優也(TEAM TIGER KGT)
昨年8月の広島大会以来の試合となる寺戸は、2008年全日本学生キック王者の鈴木と対戦。
1R、寺戸が圧力をかけて前に出ると鈴木は蹴りで距離を取る。右ストレートから連打を決める寺戸。鈴木も負けじと前に出ながらの連打とロー。
2R、寺戸が入ってくるところにパンチを合わせ、ミドルとヒザでボディを攻める鈴木。寺戸がなかなか入れない展開に。しかし、寺戸が右ストレートからの飛びヒザ蹴りでダウンを奪い、形勢逆転。一気に打ち合いに出る。
3R、鈴木が右ローからの右ハイをヒットさせ、右ストレートと顔面前蹴りで寺戸を仰け反らす。
しかし、寺戸が右フックに右フックのカウンターを浴びせ、またも形勢逆転。
一気に攻める寺戸が右ストレートからの右ローで2度目のダウンを奪う。打ち合いを挑む鈴木に寺戸も打ち合い、場内が盛り上がる中、試合終了のゴング。寺戸がまたも激闘を演じての判定勝利となった。
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