【UFC】ヘンドリックスが打撃戦制してウェルター級王者に
Zuffa
「UFC 171」
2014年3月15日(土・現地時間)アメリカ・テキサス州ダラス
アメリカン・エアラインズ・センター
▼UFC世界ウェルター級王座決定戦 5分5R
○ジョニー・ヘンドリックス(アメリカ/UFC世界ウェルター級1位)
判定3-0 ※48-47、48-47、48-47
●ロビー・ローラー(アメリカ/UFC世界ウェルター級3位)
※ヘンドリックスが第9代王座に就く。
ジョルジュ・サンピエールが返上したUFC世界ウェルター級王座を、ヘンドリックスとローラーが争う。両選手とも中量級屈指のハードパンチャーだ。
1R、両者サウスポー構えからローラーが勢いよく殴りかかる。ヘンドリックスは左ストレートから組み付く。以後もパンチでけん制するローラーと、打撃から組み付くヘンドリックスという展開。
2R、至近距離でパンチを出し合う両者だが、ヘンドリックスのパンチとローのコンビネーションがヒット。頭を左右に振り、手でパンチを払うローラーにヘンドリックスは上手くパンチを当てていく。UFCでは珍しいほどパンチの距離での打ち合いが続く。
3Rも至近距離でパンチの応酬。その中でもヘンドリックスがパンチとロー&ヒザ蹴りのコンビネーションを見せ、左ストレートを当てていく。しかし、ローラーが左右フックで前に出るとヘンドリックスは後退。ローラーは超接近戦で左右フックを決める。ヘンドリックスはジャブで体勢を立て直す。
4R、ローラーがパンチで攻め込み、ヘンドリックスは下がる。ローラーのジャブ、ワンツーをもらってヘンドリックスは右目上から流血。ローラーの左アッパーがヒット。しかし残り10秒でヘンドリックスがタックルでローラーに尻餅をつかせる。
5R、パンチで前に出るローラーと打ち返してタックルに行くヘンドリックス。至近距離での打ち合いを制したのはローも使うヘンドリックスで、さらにタックルでローラーに尻餅をつかせた。そのまま試合が終了。
判定が読み上げられ、3-0で勝利したヘンドリックスは叫び声をあげてその場に座り込む。チャンピオンベルトを巻かれると、総立ちの場内から歓声が沸き起こった。
▼ウェルター級 5分3R
○タイロン・ウッドリー(アメリカ/ウェルター級11位)
TKO 2R2分
●カーロス・コンディット(アメリカ/ウェルター級2位)
ウッドリーはレスリングをバックボーンに持ち、最近4戦は勝ち負けを繰り返している。対するコンディットはシュートボクシングやパンクラスで来日経験があり、2012年2月にはUFC世界ウェルター級暫定王座に就いたこともある。
1R、コンディットはロー、後ろ廻し蹴り、ハイキックと多彩な蹴りで攻め、ウッドリーはパンチからのテイクダウン狙い。ウッドリーが両足タックルでテイクダウンに成功し、コンディットは下から三角絞めを仕掛けるが、ウッドリーが持ち上げてマットに叩きつける。
2R、ハイキックを連発するコンディットをウッドリーがタックルでテイクダウン。ブレイク後、ウッドリーが右ローを蹴ると、コンディットは蹴られた左足ではなく右足を抱えてダウンし、レフェリーがストップを宣告した。コンディットはテイクダウンされた際に、右足を痛めたようだった。
▼ライト級 5分3R
○マイルズ・ジュリー(アメリカ)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
●ディエゴ・サンチェス(アメリカ/ライト級15位)
ジュリーはMMA(総合格闘技)戦績13勝全勝の無敗の新鋭。サンチェスは柔術をバックボーンに持ち、昨年3月のUFC日本大会では五味隆典に判定勝ちしている。
1R、サンチェスのパンチとジュリーのハイ&ミドルキックという展開に。前に出るサンチェスにジュリーは回り込みながらパンチを当て、終盤にはテイクダウンも奪う。
2Rも左右フックを出しながら前に出るサンチェスに、ジュリーは右ストレート。サンチェスは左目下をカットする。パンチをもらいながらも前に出るサンチェスをジュリーがテイクダウンするが、サンチェスはフロントチョーク。これは極まらず、ジュリーのヒジ打ちでサンチェスは顔面を血で真っ赤に染める。
3Rも同様に、パンチで前に出るサンチェスをジュリーがテイクダウン。サンチェスは下から腕十字を狙うがかわされ、起き上がったサンチェスをジュリーがケージへ押し込む。判定3-0でジュリーが完封勝利を収めた。
▼ウェルター級 5分3R
○ヘクター・ロンバード(オーストラリア/ウェルター級12位)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
●ジェイク・シールズ(アメリカ/ウェルター級6位)
シドニーオリンピックに柔道のキューバ代表として出場し、PRIDEにも出場したロンバード。対するシールズはストライクフォース、修斗、エリートXCなどのタイトルを獲得したベテラン選手だ。
1R、パンチから組み付いてテイクダウンを奪うロンバードだが、寝技には付き合わない。ロンバードの上から落とすパンチでシールズは左目上をカットし、流血に追い込まれる。
2R、ロンバードが左フックをヒットさせ、テイクダウンを奪うがやはり寝技には付き合わないで抑え込む。ブレイク後、シールズのタックルを防いだロンバードが豪快な投げ。
3R、テイクダウンしたいシールズだが、逆にテイクダウンを奪われてしまう。ガッチリと抑え込むロンバードにシールズは為す術なし。ブレイク後、タックルに来たロンバードをフロントチョークの体勢に捕えたシールズだったが時間切れ。判定でロンバードが勝利した。
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