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【UFC】水垣が日本人初の快挙、菊野はTKO負け

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2014/05/24(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

Zuffa
「UFC 173」
2014年5月24日(土・現地時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナ

▼第9試合 バンタム級 5分3R
○水垣偉弥(八景ジム/バンタム級6位)
判定3-0
●フランシスコ・リベラ(アメリカ/バンタム級10位)

UFCで4連勝中、現在バンタム級6位にランキングされている日本のエース・水垣。対戦相手のリベラは10勝(7KO)2敗1分という戦績を持つハードパンチャー。

 1R開始早々、左フックをヒットさせるリベラ。両者がパンチを交錯させる中、接近戦で水垣の右ショートフックがヒットし、リベラの腰が落ちる。一気に連打する水垣が倒れたリベラの上に乗り、ヒジとパンチを落とす。

 立ち上がったリベラを放さずケージに押し込んだ水垣だが、逆にテイクダウンされる。すぐに立ち上がった水垣をリベラはラウンド終了間際にもテイクダウンした。

 2R、水垣が左アッパーを巧みに当てていく。リベラの右ハイキックで左目上から流血する水垣。リベラのフロントチョークから脱出して上に乗り、パンチからバックを奪ってスリーパーへ。その優位な体勢のままラウンドを終える。

 3R、よく伸びる右ストレートで攻める水垣にリベラは右フックで対抗。水垣はリベラのローに合わせた右ストレートで転倒させると、上に乗ってパンチを見舞っていく。リベラはしがみつくのが精一杯で、水垣が3分近く上のポジションを制した。

 残り1分でブレイクがかかり、両者パンチの打ち合い。逆転KOを狙ってフックを振り回してきたリベラだが、水垣も対等に打ち合って逆転を許さず、判定勝ちでUFC5連勝をマーク。これまでの日本人選手のUFC連勝は岡見勇信の4連勝が最高で、水垣は快挙を達成した。


▼第6試合 ライト級 5分3R
○トニー・ファーガソン(アメリカ)
TKO 1R4分6秒 ※レフェリーストップ
●菊野克紀(アライアンス)

 菊野は空手技を武器にDEEPやDREAMで活躍後、今年1月4日のUFCシンガポール大会に初参戦し、勝利を収めた。2戦目となる今回はファーガソンと対戦。ファーガソンは大学時代にレスリングでオールアメリカンに2度選出され、2008年にプロMMA(総合格闘技)デビュー。UFCファイター育成番組TUFのトーナメントで優勝し、UFCとの正式契約を結んだ。日本でも知名度のあるアーロン・ライリー、イーブス・エドワーズにも勝利し、UFC戦績は4勝1敗。

 1R、菊野が右のカウンターで先制するとファーガソンは飛び蹴り。ストレートを連打して菊野が前に出る。蹴りを空振りしてファーガソンの右ストレートをもらった菊野は動きが鈍り、ファーガソンのパンチをまともに何発ももらってしまう。

 その後もジャブを中心としてパンチをもらい続ける菊野は、背中を向けて走って逃げようとしたところでバックを奪われ、テイクダウンを許す。ファーガソンは腕十字、チョークを仕掛けるが、菊野は脱出。

 ファーガソンは左に頭を動かし、そのフェイントに引っかかった菊野の左フックを空振りさせたところで右ストレートを直撃。菊野は大の字になって倒れマットに後頭部を強打、菊野の頭がバウンドする。即座にレフェリーがストップし、ファーガソンがTKO勝ち。菊野はキャリア初のKO負けを喫し、連勝はならなかった。


▼メインイベント UFC世界バンタム級タイトルマッチ 5分5R
○TJ・ディラショー(アメリカ/UFC世界バンタム級4位・挑戦者)TKO 5R2分26秒 ※レフェリーストップ
●ヘナン・バラオン(ブラジル/UFC世界バンタム級王者)
※TJが新王座に就く。

 バラオンはデビュー戦で負けて以降、35試合無敗という驚くべき戦績を持つ柔術黒帯のファイター。ジョン・ジョーンズと並びパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じて最高の選手)の称号を手にしている。対するTJはレスリングをベースに持ち、UFCの登竜門「TUF 14」で準優勝。“格闘技の申し子”を自ら名乗る。

 1R、軽快なフットワークで動き、上下の蹴りとパンチを織り交ぜるTJ。特に右アッパーが効果的。バラオンも負けじとバックキック、右ストレート。残り1分を過ぎたところで、TJの右ロングフックがクリーンヒット。ダウンしたバラオンに襲い掛かるTJだが、バラオンも下からのヒールホールド。それを脱出したTJがスリーパーの体勢に。バラオンが脱出し、スリリングな1Rが終了した。

 2RもTJはフットワークを使い、構えを左右にスイッチして動き回る。両者とも上下への蹴り、強烈なパンチを当て合い、場内は大歓声。ボディを攻めるTJにバラオンは後半やや下がる。

 3R、TJは左右に動き、出入りを繰り返す。ワンツーの連打を受けて動きが止まるバラオン。TJは左ミドル、左ハイを上手く使い、パンチにつなげる。バラオンはパンチの打ち合いにいくが、TJのパンチをもらってグラつく。

 4R、サウスポーに構えたTJの右ジャブが何度も決まり、バラオンの右目が腫れていく。バラオンのパンチをもらいながらも前に出てTJがパンチを打ち込む。TJはタックルでバラオンをケージ(リングを囲む金網)に押し込み、ついにテイクダウンを奪って上からヒジ。

 5R、フットワークで左へ回り込んでいくTJは、左右のストレート、左ロー、左ハイで前に出る。そしてTJの右ジャブからの左ハイキックがクリーンヒットし、動きが鈍ったところでTJが連打から左フック。ダウンしたバラオンに上からのパンチ連打を見舞い、ついにレフェリーストップ。TJが無敵の王者を破り、新王座に就いた。



▼ライトヘビー級 5分3R
○ダニエル・コーミエ(アメリカ/ライトヘビー級4位)
一本 3R3分53秒 ※チョークスリーパー
●ダン・ヘンダーソン(アメリカ/ライトヘビー級6位)

 日本のPRIDEやリングスでも活躍し、43歳となった今でもUFCトップ戦線で戦い続ける古豪ヘンダーソン。今回迎え撃つコーミエはレスリングで2度アメリカ五輪代表に選ばれ、アテネ五輪では4位に入賞。MMA(総合格闘技)転向後は14戦全勝でジョシュ・バーネットやアントニオ・シウバからも勝利を収めている。

 1R、コーミエが豪快にテイクダウンし、サイドポジションからヒジを見舞う。残り1分を過ぎたところでようやくヘンダーソンが立ち上がる。

 2R、コーミエが片足タックルでテイクダウンを奪い、またもサイドポジションからヒジとパンチ。ヘンダーソンは抑え込まれて一方的に打撃を受け続ける。ヘンダーソンの顔面が血に染まっていく。

 3R、軽々とヘンダーソンを持ち上げてマットに叩きつけるコーミエ。そしてマウントポジションを奪う。コーミエは立ち上がろうとするヘンダーソンのバックを奪い、パンチからスリーパー。コーミエがヘンダーソンを失神させ、怪物的な強さで15連勝目を飾った。

 コーミエは「ジョン・ジョーンズ、僕から逃げることは出来ない」と、ライトヘビー級の絶対王者ジョーンズに挑戦状を叩きつけた。一方ヘンダーソンは「自分はまだ終わっていない」と現役続行を宣言した。


 

▼ウェルター級 5分3R
○ロビー・ローラー(アメリカ/ウェルター級1位)
TKO 3R3分6秒 ※レフェリーストップ
●ジェイク・エレンバーガー(アメリカ/ウェルター級5位)

 1R、ローラーがサウスポースタイルから強い左ハイ、左ミドルを放つ。左右フックと蹴りで圧力をかけるローラーに、エレンバーガーは左へ回り込みながらパンチでチャンスを狙う。

 2R、ローラーがパンチで追い詰めながらヒザ蹴り、ミドルキック。さらにパンチのコンビネーションでエレンバーガーを下がらせ続ける。残り1分でエレンバーガーがタックルでテイクダウンに成功するが、ローラーはすぐに立つ。

 しかし3R、エレンバーガーが右フックからのフック連打で逆襲。ローラーは首相撲からのヒザ蹴りでこのピンチをしのぐ。ローラーはパンチで圧力をかけていき、右のジャブでエレンバーガーを下がらせると左の飛びヒザ蹴り。崩れ落ちたエレンバーガーにパンチを連打し、ローラーが貫禄のTKO勝ちを収めた。

 勝利者インタビューを受けたローラーは、「自分が最高の選手だ。タイトルマッチをやりたい」とタイトルへの挑戦をアピールした。


▼第8試合 ライト級 5分3R
○ジェームズ・クラウス(アメリカ)
TKO 1R終了時 ※レフェリーストップ
●ジェイミー・バーナー(アメリカ)

 192cmのリーチを誇るクラウスと、元WECライト級王者のバーナーが対戦。バーナーは2連敗中で生き残りを懸けての一戦となる。

 1R、クラウスの低いローキックを足首で受けたバーナーは急激に動きが悪くなる。歩くこともままならず、転倒してしまうバーナー。クラウスは右ローで攻める。何とかこのラウンドを持ちこたえたバーナーだったが、ドクターチェックで骨折と判断されレフェリーがストップ。クラウスのTKO勝ちとなった。


 

▼第7試合 ライト級 5分3R
○マイク・キエサ(アメリカ)
判定3-0
●フランシスコ・トリナウド(ブラジル)

 1R、テイクダウンしたキエサがマウントポジションを奪ってヒジ、パンチを連打。2分以上も打たれ続けたトリナウドだが、両腕ブロックとブリッジでラウンド終了まで持ちこたえた。

 2R、トリナウドのフロントチョークと足関節技から奪取したキエサは、サイドポジションをキープしてヒジを連打。3Rもタックルでテイクダウンしたキエサが上からヒジ、パンチを落とし、トリナウドは腕十字で逆転を狙ったが失敗。キエサの判定勝ちとなった。

 

 

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