【ムエタイ】12歳の東北キッズ王者、プーケットでまさかの判定負け
「Staurday Patong Big Match」
2014年6月7日(土・現地時間)タイ・プーケット バトンボクシングスタジアム
情報提供:DRAGON GYM
▼PK-1タイトルマッチ 33kg契約
○コンピチット・シットソートーレック(タイ)
判定
●佐藤太陽(DRAGON GYM/DBS30kg級王者、WINDY SUPER FIGHT20kg級王者)
※コンピチットが新王者に
“東北ムエタイキッズ軍団のエース”12歳の佐藤太陽がPK-1タイトルマッチに挑んだ。
プーケットへ出発直前の5日(金)にタイ側からタイトルマッチの対戦相手変更の連絡が入り、当初対戦予定だったジェム(タイ)からコンピチット・シットソートーレック(タイ)に変更。コンピチット(14歳)はパンチやキックも上手い万能型のムエカオ(ヒザの選手)でタイ南部では敵なしの強豪選手。戦績は33戦25勝8敗と、4戦3勝1敗の佐藤の8倍のキャリアの持ち主。佐藤とコンピチットは昨年8月に対戦し佐藤が判定勝ちしていたが、その試合があまりの僅差だったために、コンピチット側から再戦要求されていたという。
試合順はメインに近い第4試合でPK-1タイトルマッチとして行われ、赤コーナーから佐藤が入場すると会場にいた外国人観光客から大きな声援が起こる。
1Rから距離を縮めて組んでくるコンピチットに対し、佐藤は左ミドルと前蹴りで突き放し、組んでも完全にコントロールしていく。3R終了後の掛け率は1000対400(バーツ)だったことからも一方的な展開だったことがわかる。
そして4Rは佐藤の左ミドルとテンカオで始まった。首相撲の展開から2回もつれ込んでコンピチットが佐藤の上になる。負けじと佐藤が浴びせ蹴りと後ろ回し蹴りを繰り出すと外国人達が大喜び。左ミドルを蹴る佐藤をスウェーでかわして逃げに入るコンピチット。その後で佐藤が首相撲からコンピチットを転ばせる。
5R、パンチからの左ミドルで攻める佐藤。特にアッパーからの左ストレートが当たりコンピチットの動きが止まる。左右のヒジやバックヒジを見せる佐藤に対し、コンピチットは必死に組み付く展開。組んでも佐藤がコンピチットを投げ上になる。勝利を確信した佐藤陣営だったが、判定はコンピチットに。
1Rから3Rまで佐藤の一方的な展開だったが、4Rに首相撲だけでなくタックルして3回上になっただけのコンピチットがジャッジに評価されたという。佐藤も首相撲から1回コンピチットを投げて上になったが、後でプロモーターに聞いたところ佐藤が立ち上がるときに疲れた表情を見せたのが判定の決め手に。しかしながら、一方的に強豪コンピチットを攻め込んで派手な大技を繰り出す小さな12歳の日本人ファイターに対し、大きな拍手が会場から贈られた。
プロモーターのマニット氏からファイトマネー3000バーツを受け取る佐藤だったが、笑顔はなし。パトンスタジアムのプロモーターは再々戦を組みたいと提案したことを受け、8月7日(木・現地時間)同所にて行うことが決定した。
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