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【ムエタイ】石井一成、ルンピニーで逆転勝ち

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2014/07/08(火)UP

「スック・ペッティンディー」
2014年7月8日(火・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム

▼第10試合 103ポンド契約(46.7kg) 3分5R
○石井一成(エクシンディコンジムJAPAN/Phumpanmuangミニフライ級王者)
判定
●ブアルアン・シッジャークン(タイ)

 5月5日のラジャダムナンスタジアムでのローキックでのKO勝ち以来のタイ参戦となった石井。今回はルンピニースタジアムの大手、ペッティンディープロモーション興行に参戦。対戦相手は既に40戦の戦績があるブアルアンだ。試合前のワイクルー時には、一成が相手コーナーに詰め寄り、刀で相手を切るシーンを披露すると場内も大喝采。

 試合は初回、互いにローを蹴り合い、相手の出方や癖を探ると、一成はすぐに高い蹴りへとつないだ。そして相手の前蹴りを手で取りミドルキックを返すなど、一成はまずまずの動きをみせる。

 2Rに入り、いきなり首相撲でのヒザ合戦に移行する。これまでは相手の捌きに対して力で対処する場面も多かった一成だが、前回のラジャダムナンの時と同様、相手の体重移動ををうまく察知し、体勢を入れ替えてヒザを決めるなど良い動きを見せた。

 3Rに入り、首相撲の攻防は続くが、石井は組むまでの離れた距離で歯切れの良いローキックを多用。ブアルアンの太腿にしっかりとヒットさせる。だがブアルアンはそれでも、しっかりと蹴りを返してきた。試合の勝敗に影響されるとされている場内賭け率は、3ラウンド終了時点で2-1でブアルアン有利だった。

 4Rに入り、一成はここで優勢をみせなければ、判定試合になった時に不利かもしれない。一成が日本人だというだけで、ギャンブラーからすればそれだけで不安素材となるからだ。だが、一成はここから蹴り数を増し多くのミドルをヒットさせ、ここで場内賭け率も一成側に付き2-1から3-1で一成有利とその差を広げた。

 最終R、一成は、ここからミドルキックと前蹴りを連発し離れた距離での試合に持ち込んだ。ブアルアンは一成のしつこい前蹴りの連打で自身の攻撃のリーチの中に入ってこれず、ここで試合終了ゴングが鳴る。ジャッジは3者とも一成を勝者とした。

 一成は、今月末7月31日、そして8月28日と続けてラジャダムナンの平日興行への参戦が決定している。

写真・情報提供=シンラパムエタイ/早田寛
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