【ムエタイ】WPMF王者・伊藤、ラジャダムナンでTKO負け
「スック ワン キントーン」
2014年7月20日(日・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼113ポンド契約 3分5R
○ノッパドーン・ペットプートン(カンボジア)
TKO 3R ※左ヒジ
●ユウマ・ウォーワンチャイ(=伊藤勇真/キング・ムエ)
WPMF日本フライ級王座を獲得したばかりの現役高校生チャンピオン・伊藤がラジャダムナンスタジアムに出場した。対戦相手はタイ在住のカンボジア人選手、ノッパドーン・ペットプートン。実兄もカンボジアの国内チャンピオンということで、カンボジアのエリート選手といえるだろう。この日、スタジアムにはカンボジアから農林水産省の政府高官も来場しており、さながら国を挙げて注目しているようだ。
1R、ゆっくりとしたリズムを刻む伊藤に対し、ノッパドーンはジリジリとプレッシャーをかけ、チャンスを見ては思い切りよく右ストレート。しかし、伊藤は攻撃を見切ってしっかりとディフェンス。途中、首相撲に捕まえ見事なコカし技。
2Rに入り、攻防が激しさを増す。左前蹴り、左ローで攻めるノッパドーン。伊藤はタイミングよくノーモーションからの左ミドル。ノッパドーンがワンツーから入り首相撲、強引にロープ際に押し込む。そして離れ際に鋭い右ヒジが飛ぶ。伊藤は押し込まれながらも体勢を入れ替え、1発2発とヒザ。さらにノッパドーンの頭部をがっちりロックし、ヒザを追撃。この攻撃にギャンブラーも「ティー!ティー!」の大声援。
3R、同じくノッパドーンが左縦ヒジで前進し、首相撲。伊藤も負けじと縦ヒジを合わせてヒジ・ヒザのスリリングな攻防に。ヒザが止まると右ヒジの相打ち、ヒジ合戦の様相だ。そしてまたしても左ヒジ縦ヒジの打ち合い、最初にカットされたのは伊藤だった。そして首相撲で少しバランスを崩したところへノッパドーンの渾身の左縦ヒジがヒット! 伊藤のこめかみ付近が大きくカットされ、おびただしい出血。レフェリーが即座に試合を止め、伊藤は無念のTKO負けとなった。
スタジアムの医務室で縫合を終えた伊藤。言葉こそ発しなかったが、全身から悔しさがにじみ出ていた。ただ、関係者の間では伊藤に対する評価もよく、また次のチャンスもすぐに巡ってくるであろう。伊藤の次戦に期待したい。
なお、この試合は試合翌日のムエタイ専門誌「ムエ・サイアム」でも取り上げられ、注目の高さをうかがわせた。
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