【ムエタイ】伊藤紗弥、世界最大の祭典で無念敗北
ワン・ソンチャイプロモーション
「クイーンズカップ2014」
2014年8月12日(火・現地時間)タイ・バンコク王宮前広場
▼ムエタイルール 2分5R
○シルビー・ダグラス(アメリカ)
判定
●伊藤紗弥(尚武会)
女子ムエタイ世界最大の祭典として知られる、タイ国王妃生誕記念『クイーンズカップ』が今年も開催され、“天才ムエタイ少女”伊藤紗弥(尚武会)が今年も参戦した。
伊藤が今回対戦したのは、タイで練習を積んでいるシルビー・ダグラス(アメリカ)。戦績は44勝(30KO)25敗3分と、女子としては異例のKO数をマークしている。伊藤がこれまで戦ってきた中でも1、2を争う強敵だ。
1R、最初は様子を見ていた伊藤が仕掛けた。ミドルキックからのパンチラッシュでシルビーをコーナーへ追い詰め、ミドルも的確にヒットした。
2Rも伊藤のミドルがヒットする。しかし、シルビーは退かずに伊藤の首を取りにきた。後半、幾度か首相撲に捕らわれた伊藤だが、かわし続けた。
3Rになるとシルビーの執拗な首相撲で伊藤はロープに押し付けられた。徐々にシルビーのペースとなり、ムエタイで最も大事なラウンドと言われている4Rに入る。
シルビーは、ミドルを受けながらも前へ出て伊藤を首相撲でマットに転がす。最終R、疲れの見えてきた伊藤をシルビーが首相撲で攻め、判定はシルビーに凱歌が上がった。
伊藤は、「今までに無いジャンルの選手でした。世界の大きさを実感しました。この中に入れるようにまた頑張ります」とコメントしている。
▼ムエタイルール 33kg契約 2分5R
○吉成名高(チューティンムエタイジム)
判定3-0
●ペット・ノアンディー(タイ)
“ジュニアムエタイ7冠王”吉成が去年に続き今年も参戦。吉成は現在WINDY、BOM、WPMF、WMLのチャンピオンで、過去にはBIG bang、アマチュアムエタイのチャンピオンにもなっている。相手のペットは蹴りと首相撲が得意な選手で60戦ほどのキャリアを持つ選手だ。
1R、サウスポースタイルの吉成とオーソドックススタイルのペットはお互いミドルキックからのペースをつかもうとする。2Rも吉成、ペットともに左右のミドルキックを続ける。
3Rになると徐々にペットは吉成の蹴りを嫌がり、首相撲にチェンジすると吉成は左のストレートを的確にヒットさせる。そのままムエタイで最も大事なラウンドと言われている4Rに入る。このラウンド、吉成の左ミドルがペットの脇腹をとらえる。ペットはあきらかに失速。最終R、ペットはヒジを狙うが吉成は凌いで大差をつけて判定勝利。試合後、吉成は「日本に帰ったらすぐ13日に試合があるので、明日からまた練習します」とコメントしている。
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