【パンクラス】北岡が完勝、トーナメント決勝へ
パンクラス
「PANCRASE 261」
2014年10月5日(日)東京・ディファ有明
▼メインイベント(第10試合)ライト級ワールドスラムトーナメント準決勝 5分3R
○北岡 悟(ロータス世田谷/DEEPライト級王者)
判定3-0 ※三者とも30-27
●リッチー・ウィットソン(アメリカ/AKA)
※北岡が決勝戦へ進出。
1年ぶりに続きが開催されることとなったワールドスラム・トーナメント準決勝。北岡が4位、リッチーが6位と、両者ともランキング入りしての対戦だ。
1R、北岡がタックル。リッチーが体勢を入れ替えて金網へ押し込むと、北岡は絡みつきながら首を狙うが、ブレイクがかかる。北岡は右パンチのあとすぐにタックル。金網へ押し込んで、座った姿勢のリッチーにチョーク狙い。リッチーは向きを変えるが、北岡は立たせず殴る。
リッチーが立つと投げてテイクダウン。サイドを取りヒジを落とす。残り40秒、再びチョークを狙うが、リッチーが立ってパンチを落とし終了。ジャッジは三者10-9で北岡を支持。
2R以降も同様の展開。北岡が積極的にタックルを仕掛け、テイクダウンを奪ってチョークを狙う。リッチーも打撃を出してはいるが、北岡のポジショニングやテイクダウンのバリエーションとは大きな差が見える。
3Rの最後に、北岡が真正面からタックルを仕掛け、金網へ押し込む。リッチーは防戦一方となり、逆に北岡がつかまる場面は皆無だった。最後はリッチーがバックを取られて、やっと立ったところで終了。
判定は文句なく3-0で北岡が勝利を収めた。北岡は「僕の今年の試合はこれで終わりじゃない。今日は反省点だらけなので、これを活かして大みそか(の大会)に出ます」と宣言、会場を沸かせた。
▼セミファイナル(第9試合) フェザー級 5分3R
○ナム・ファン(アメリカ/パラエストラ八王子)
一本 1R4分05秒 ※チョークスリーパー
●馬場勇気(ロデオスタイル/パンクラス・フェザー級1位)
元UFCファイターのナム・ファンがパンクラス初参戦。これまで「チーム・ナム・ファン」を率いてパンクラスに乗り込んだことはあるが、自身が戦うのは初めてとなる。UFCでは、最後はバンタム級で戦っていたが、再びフェザー級に戻しての参戦だ。対する馬場は、今年3月、ガイ・デルモを30秒で倒した衝撃が記憶に新しい。
1R、馬場はミドルキック、パンチ、ローキックで積極的に攻めていく。ほとんどラッシュ状態でパンチを打ちながら回り込み、大外刈りでテイクダウンを奪って鉄槌を見舞う。
ナムは立つが、再びテイクダウンを奪われる。馬場はバックを取って引き込むも、ナムは立って体を入れ替え金網へ押し込む。馬場は細かいパンチを打ち込むが、ナムはバックを取ってチョークを狙う。馬場は何とか凌ぐが、ナムがバックマウントを取って再びチョーク! 馬場がタップし、ナムがパンクラス初戦を一本勝ちで飾った。
ナムはマイクを持つと、日本語で挨拶。「日本の皆さん、愛してます! ゴーゾーさん(※パラエストラ八王子代表・塩田歩)と八王子の皆さん、ありがとう。最後に、タクミさんとは友だちですが、次のタイトルマッチはやりたいです。タクミさん! 試合をしましょう」と、タクミが保持するフェザー級タイトル挑戦をアピールすると、会場から拍手が起こった。ナムは最後に、モットーである「ファイト・オア・ダイ(戦うか、死ぬか)」を叫び、ケージをあとにした。
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