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【極真会館】日本勢奮闘も優勝はロシアのダルメン

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2014/11/03(月)UP

▲ロシアのダルメン(左)が荒田(右)を決勝で破り、優勝した

国際空手道連盟 極真会館
「第46回オープントーナメント全日本空手道選手権大会・2日目」
2014年11月3日(月)東京体育館

 来年に行われる世界大会の日本代表選抜戦として開催された、今回の全日本大会。最初の波乱は3回戦で起きた。昨年の優勝者・安島喬平(茨城県常総支部)がキリル・コチュネフ(ロシア)戦で左足を痛め、途中から攻めこまれてしまい判定4-0で敗退。コチュネフと交錯した際、アキレス腱が断裂してしまったようだ。

▲上田(右)がイエロメンコ(左)に殊勲の勝利

 しかし以降は日本勢の快進撃が続く。優勝候補の最強外国人と目されたオレクサンダー・イエロメンコ(ウクライナ)とザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)に、それぞれ上田幹雄(横浜北支部)と高橋佑汰(東京城北支部)の新世代2選手が勝利。

 また、中量級エースの森善十朗(東京城西支部)がアレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)とイリヤ・カルペンコ(ロシア)を連破、澤村勇太(総本部)がデビッド・シャルコシャン(ロシア)を下している。

 一方で荒田昇毅(千葉県中央支部)と鎌田翔平(東京城西支部)の重量級トップ選手も圧倒的な強さを見せつけ勝ち上がったが、トーナメントを制したのは2007年第9回全世界選手権大会4位のダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)だった。日本勢は準決勝戦まで激闘を繰り広げてきたあまり、特に決勝に残った荒田には最後の試合を戦う余力は残されていなかったのかもしれない。

▲日本人はベスト8、外国人はベスト4が世界選手権大会の出場権を獲得

 ダルメンに突きと下段を効かされ敗退した荒田をはじめ、日本勢の試合に松井章圭館長は「決勝に上がるからには100%の力を出しきれるようでなければ。技術力不足。これで落胆するのではなく、世界大会に向けてダッシュしてほしい」と発破をかけるようなコメントを残している。

 世界王座奪還に向け、大きな希望と課題を残した全日本大会となった。


 

▲ダルメン(左)が強烈な突きで荒田(右)を攻める

▼決勝戦
○ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)
本戦判定4-0
●荒田昇毅(千葉県中央支部)

 身長・体重ともに上回る荒田は前に出るが、ダルメンの下突きと下段をもらい、なかなか攻撃を効かせることができない。特に突きの連打によってボディをガードする場面が増え、劣勢に陥ってしまう。

 ダルメンの手は止まらず、荒田も苦しい表情を浮かべながら試合は終了。本戦でハッキリとした差をつけたダルメンが全日本選手権大会を制した。

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