【UFC】山本KID、3年ぶり復帰戦は無効試合
Zuffa
「UFC184-Rousey vs Zingano」
2015年2月28日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス ステイプル・センター
▼第5試合 バンタム級 5分3R
ー山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)
ノーコンテスト 2R2分37秒
ーローマン・サラザール(アメリカ)
KIDは2012年2月さいたまスーパーアリーナで開催された『UFC 144』でのヴァウアン・リー戦で一本負けを喫して以来、約3年ぶりの試合。対戦相手のサラザールは2014年10月にUFCデビュー。これまでに9勝3敗の戦績を持ち、高いフィニッシュ率を誇るファイター。
1R、始まると同時に左右フックで先制攻撃を仕掛けたKID。サウスポースタイルで軽快なフットワークを踏み、サラザールのパンチをかわす。KIDが飛び込んでパンチを打つと、相手の指が目に入って試合は一時中断。再開後もKIDは飛び込んでのパンチとサラザールが入ってくると右フック。
2Rが始まってすぐに、KIDのローにサラザールがタックルを合わせてテイクダウン。KIDはすぐに立ち上がり、飛び込んでのパンチを見舞うが、今度はKIDの指がサラザールの目に入ってしまい試合中断。再開後、ジリジリと距離を詰めてくるサラザールに、KIDはローと右フックを放ってすぐに離れる。
サラザールが入ってくるところにKIDが顔を抑えようとして手を伸ばし、サミングとなって試合は再び中断。ドクターチェックが入り、長い中断の後、サラザールは試合続行不可能を訴えてレフェリーは試合終了を宣言。ノーコンテストとなった。
▼第11試合 UFC女子世界バンタム級タイトルマッチ 5分5R
○ロンダ・ラウジー(アメリカ/UFC女子世界バンタム級王者)
一本 1R 14秒 ※腕ひしぎ十字固め
●キャット・ジンガーノ(アメリカ/UFC女子世界バンタム級1位/挑戦者)
UFCで無敵の女王として君臨するロンダは今回5度目の防衛戦。挑戦者のジンガーノはレスリングで全米学生王者となり、MMA(総合格闘技)転向後は9戦全勝。ロンダはジンガーノを過去最強の挑戦者として認め、「ずっと彼女のような対戦相手を求めていた。私の全てが見せられる」と戦前にコメントした。
1R、試合開始と同時に飛びかかったジンガーノ。そのままテイクダウンにいこうとしたが、両者が回転してロンダが上になる。バックを奪ったロンダはジンガーノの腕を脇に挟んでの腕十字。これが見事に極まり、決着タイムはわずか14秒。自身が持つUFC最短決着記録15秒を1秒短縮し、14秒で5度目の防衛に成功した。
ロンダは「彼女が速攻で攻めて来るのは予想していた。腕十字を後ろから仕掛けるのは練習していたわ」と笑顔で勝利者インタビューに答えた。
▼第10試合 女子バンタム級 5分3R
○ホーリー・ホルム(アメリカ/女子世界バンタム級13位)
判定2-1 ※29-28、28-29、30-27
●ラケル・ペニントン(アメリカ/女子世界バンタム級14位)
ホルムはプロボクシングでWBA女子世界ライトウェルター級王座、世界ウェルター級王座、さらにはキックボクシングでも世界王者になるなど合計7タイトルを獲得した33歳。MMAでは7戦全勝、UFCには今回が初参戦となる。対するペニントンは5勝5敗の26歳。
1R、ペニントンは何度もタックルに行くが、ホルムに防がれる。ホルムはサイドキック、ハイキックなどの蹴りを多用し、パンチを出すが下がりながらのためビッグヒットはない。
2Rはホルムが前に出て顔面、ボディへパンチを連打しては離れる。パンチ連打の後にハイキックも繰り出す。ペニントンはホルムのフットワークになかなか攻められないが、ホルムが打って来ると必ずパンチを返す。
3R、打ち合いの場面になるとホルムが右アッパー、右フックをヒット。ペニントンの右フックで尻餅をついたホルムだが、すぐに立ち上がって追撃は許さない。打っては離れるホルムと、前に出て打ち合いを挑むペニントン。勝敗は判定にもつれ込み、ホルムが勝利を収めた。
▼第9試合 ウェルター級 5分3R
○ジェイク・エレンバーガー(アメリカ/UFC世界ウェルター級11位)
一本 2R4分20秒 ※ニンジャチョーク
●ジョシュ・コスチェック(アメリカ)
両者とも現在3連敗中。コスチェックはこれが1年2カ月ぶりの復帰戦となる。
1R、コスチェックがタックルでテイクダウンを奪う場面はあったが、以後は前に出るエレンバーガーのパンチをコスチェックが距離を取ってかわす展開。
2Rが始まってすぐにコスチェックはタックル。これは倒しきれずブレイクに。エレンバーガーはジャブと右フックでプレッシャーをかけ、タックルに来たコスチェックをニンジャチョーク(変形のフロントチョーク)に捕らえる。暴れて外そうとするコスチェックだが、口から泡を吹いてタップ(ギブアップの意思表示)。エレンバーガーが快勝した。
▼第8試合 ウェルター級 5分3R
○アラン・ジョウバン(アメリカ)
TKO 1R2分19秒
●リチャード・ウォルシュ(オーストラリア)
両者ともUFC戦績は1勝1敗、前戦では敗れている。1R、サウスポーのジョウバンは左ロー、左ミドル、ヒザ蹴りと蹴りを多用。
ジョウバンは前に出るウォルシュを首相撲に捕らえ、相手を回しながら左ヒジ一閃。これがテンプルに決まり、倒れかけていたウォルシュへ左右フックの連打を加える。ウォルシュが倒れたところでレフェリーが試合をストップした。
▼第7試合 ライト級 5分3R
○トニー・ファーガソン(アメリカ)
一本 1R1分40秒 ※チョークスリーパー
●グレイソン・チバウ(ブラジル)
チバウはこれがUFC25戦目となるベテラン選手。2010年3月には宇野薫に勝利している。対するファーガソンは菊野克紀を破るなどして現在4連勝中。
1R、打ち合いの中でファーガソンの右フックがクリーンヒットし、チバウは足がガクガクとする。すかさずパンチで追い込むファーガソンにチバウはマットに這ってしまい、ファーガソンがバックを奪ってスリーパーを極めた。
▼第6試合 ミドル級 5分3R
○ホアン・“ジュカオン”・カルネイロ(ブラジル)
一本 1R1分40秒 ※チョークスリーパー
●マーク・ムニョス(アメリカ/UFC世界ミドル級13位)
DEEPで長南亮や石井大輔と対戦経験のあるカルネイロが、2008年9月の長南との再戦以来となるUFC参戦。対するは横須賀市のアメリカ海軍基地生まれのムニョス。
1R、カルネイロがムニョスのタックルを潰して上になり、すぐにバックを奪うとチョークスリーパー。これがガッチリと極まり、ムニョスは失神した。
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