【UFC】アリスターがネルソン破り2連勝
Zuffa
「UFC 185」
2015年3月14日(土・現地時間)アメリカテキサス州ダラス
アメリカンエアラインズ・センター
▼ヘビー級 5分3R
○アリスター・オーフレイム(オランダ/UFC世界ヘビー級9位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●ロイ・ネルソン(アメリカ/UFC世界ヘビー級8位)
2010年にK-1ヘビー級世界トーナメントで優勝したアリスターはこれがUFCで6戦目。前回は昨年大みそかにステファン・ストルーブにKO勝ちしている。対するネルソンは豪快なパンチを持つヘビー級の人気選手。
1R、ジリジリと圧力をかけて前に出るネルソンは右フック。アリスターはボディへのヒザ蹴り、前蹴りを見舞う。終盤にアリスターが左ミドルをクリーンヒットさせ、ネルソンは下がる。
2R、前に来るネルソンに飛びヒザ蹴り、右ローを見舞っては離れるアリスター。ネルソンは右フックをクリーンヒットさせる場面もあったが、全体的にアリスターの攻撃をもらいすぎる。
3R、アリスターの左ハイでネルソンは大きくグラつく。しかし、慎重なアリスターはそれほど攻めにはいかない。ラウンド終了間際、ネルソンの左フックでアリスターが尻餅をつくピンチもあったが、アリスターが判定勝ちした。これでUFC2連勝。
アリスターは「私は何も恐れない。私はもう34歳ですがタイトルを目指してまだまだやります」と、UFC世界王座を目指していくことを宣言した。
▼UFC世界ライト級タイトルマッチ 5分5R
○ハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル/UFC世界ライト級1位)
判定3-0 ※三者とも50-45
●アンソニー・ペティス(アメリカ/UFC世界ライト級王者)
※アンジョスが新王座に就く。ぺディスは2度目の防衛に失敗。
王者ペティスは2度目の防衛戦。かつて『空手バカ一代』の必殺技・三角飛び蹴り(ケージを蹴ってその反動で相手を蹴る)を決めて話題となり、“ショータイム”の異名を持つ。挑戦者アンジョスは現在3連勝。
1R、両者が速いパンチとハイキックを交互に放ち、圧力をかけていくのはアンジョス。両者ストレートを打ち合い、アンジョスはアッパーを放っていく。アンジョスの左ストレートでぺディスは右目が腫れあがる。残り1分でアンジョスがタックルでテイクダウン。
2R、前に出るアンジョスの左ストレートが何度もペティスを仰け反らせる。ペティスはハイキック、パンチの連打で反撃するが、テイクダウンを奪われてしまう。ペティスは下から腕十字を狙うが、アンジョスは上からパンチを落とす。
3Rもアンジョスがパンチからのタックルを決めてテイクダウン。抑え込んでパンチを見舞い、ペティスは立ち上がるも再びテイクダウンされ何も出来ない。
4Rもアンジョスが圧倒。タックルでテイクダウンして上からパンチを叩き込み、バックを奪ってスリーパーを仕掛けるアンジョス。残り数秒でアンジョスは立ち上がると立とうとしたペティスに打撃を放つ。
5R、パンチと蹴りで逆転を狙うペティスだが、アンジョスのタックルに為す術なし。アンジョスはバックを奪い、ぺディスの動きを封じて最後まで試合をリード。判定勝ちでアンジョスがUFC18戦目でタイトルを奪取した。
「人生の全てを懸けてここまで来ました。UFCのチャンピオンになれて嬉しい」と、アンジョスは勝利者インタビューに答えた。
▼UFC世界女子ストロー級タイトルマッチ 5分5R
○ヨアナ・イェンジェイチック(ポーランド/UFC世界ストロー級1位・挑戦者)
TKO 2R4分17秒
●カーラ・エスパルザ(アメリカ/UFC世界ストロー級王者)
※ヨアナが第2代王座に就く。エスパルザは初防衛に失敗。
王者エスパルザは今回が初防衛戦。挑戦者ヨアナはアーネスト・ホーストを師匠に持つ元キックボクシング世界王者。2009年12月に『J-GIRLS』、2012年11月の『ホーストカップ』に来日経験がある。
1R、タックルを連発するエスパルザにヨアナはタックルを潰し、テイクダウンされても立ち上がる。離れ際にヨアナがヒジを見舞い、これでエスパルザの動きがガクッと落ちる。パンチをヒットさせていくヨアナが優勢。
2R、パンチで前に出るヨアナにタックルを連発するエスパルザ。ヨアナはことごとくタックルを潰し、離れ際にパンチをヒットさせる。ヨアナの左右ストレートが何度もエスパルザを捉える。
右ストレートでエスパルザを吹っ飛ばし、一気に連打を決めたところでレフェリーストップ。ヨアナがTKO勝ちで第2代王座に就いた。
▼ウェルター級 5分3R
○ジョニー・ヘンドリックス(アメリカ/UFC世界ウェルター級1位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●マット・ブラウン(アメリカ/UFC世界ウェルター級5位)
前ウェルター級王者のヘンドリックスが地元で再起戦。ロビー・ローラーにベルトを奪われて以来の試合となる。ブラウンは7連勝を飾っていたが、ローラーに敗れて連勝をストップされた。
1Rが始まってすぐに打ち合いを見せた両者、ヘンドリックスがタックルからリフトアップしてテイクダウンを奪う。ブラウンが立ち上がっても、しつこく組みに行ってテイクダウンするヘンドリックス。上からヒジを落とす。
2R、パンチと蹴りを繰り出すブラウンだが、ヘンドリックスはパンチの連打からタックルを決めてテイクダウンを重ねていく。上からのパンチをもらい、ブラウンは疲れが見える。
3R、スタンドではブラウンがパンチ、蹴り、ヒジを当てるが、ヘンドリックスにテイクダウンされてしまう。ブラウンは下から横三角絞めと腕十字を仕掛けるが、ヘンドリックスはこれを防いで抑え込む。
終始試合をコントロールしたヘンドリックスが復活の勝利を飾った。ヘンドリックスは「タイトルは俺のもの」と王座奪回をアピールした。
▼フライ級 5分3R
○ヘンリー・セフード(アメリカ)
判定3-0 ※三者とも30-27
●クリス・カリアソ(アメリカ/UFC世界フライ級10位)
打撃vsレスリングの図式。カリアソはUFC世界バンタム級王座に挑戦経験があり、現在3連勝中。セフードは北京五輪フリースタイルレスリング55kg級金メダリストで現在7戦全勝。
1R、カリアソはいいタイミングで左ミドルをヒットさせるが、セフードが速いタックルで2度のテイクダウンを奪う。カリアソが立ち上がってもセフードはケージに押し込んでヒザ蹴りを見舞う。
2Rもセフードがタックルでテイクダウンを奪い、上になって試合を進める。スタンドでもパワフルな左右フックで攻めるセフード。カリアソに攻める隙を与えないようなアグレッシブさを見せる。
3R、セフードはカリアソの蹴り足をキャッチし、カリアソは寝技へ誘い込む。しかし、セフードが上からヒジ。カリアソは最後にヒールホールドを仕掛けたが、セフードが圧勝でランカーを破った。
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