【蹴拳】王者ゲンガー高速の技に藤原あらし惜敗
蹴拳プロモーション
「蹴拳25」
2015年4月5日(日)東京・ディファ有明
▼第15試合 メインイベント ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
○ゲンガー・ポーペッコォー(タイ/ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※三者とも49-47
●藤原あらし(バンゲリングベイ恵比寿/元WPMF世界スーパーバンタム級王者/挑戦者)
※ゲンガーが防衛に成功。
藤原は“国内軽量級最強”と呼ばれたキャリア57戦、36歳の大ベテラン。昨年10月にルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級王座に初挑戦するも判定で敗れ、今回が2度目の挑戦。王者ゲンガーは125戦98勝27敗の戦績を持つ20歳で、これまでにルンピニーで3階級制覇を達成している。本場タイでもビッグマッチ常連の最強王者だ。
1R、序盤は様子を見ていたゲンガーは中盤になると高速の右ハイキック、右ヒジで藤原に2度尻餅をつかせるが、これはダウンにならず(タイのレフェリーはダウンした選手がすぐに立ち上がった場合ダウンを取らないことが多い)。藤原は左ミドルで立て直していく。ゲンガーは恐ろしいほど余裕の表情。
2R、藤原がいきなり左ミドルを2連続ヒットさせ、中盤にも綺麗に左ミドルをヒットさせる。ゲンガーは高速の右ストレート、右ヒジで藤原を脅かす。さらに首相撲に持ち込んでのヒザ蹴り。藤原はガッチリとロックしてゲンガーの動きを封じにいく。
3Rが始まると首相撲で勝負を仕掛けるゲンガー。藤原を転倒させ、スタンドでは強烈な縦ヒジをヒットさせて藤原を流血させる。
4R、藤原は左ミドルと左ローを連打していくが、ゲンガーも右ミドルを返し、藤原の蹴り足をキャッチして転倒させる。藤原がパンチで倒しに行くと、ゲンガーはヒジを連打。このヒジで藤原を追い回す。
5R、ゲンガーは顔面前蹴りを狙い撃ちにし、フットワークを使って試合を流し始める(ムエタイでは判定で有利な選手が最終Rは守りに徹する)。藤原はヒジ、そして右フックで一太刀を浴びせるが、ゲンガーは首相撲に持ち込んで藤原の攻めを封じる。
奮闘した藤原だったが、ジャッジ3名それぞれに2ポイント差をつけられての判定負け。日本人初のルンピニー王座奪取はならなかったが、試合後は「上が見えてきた」と手応えを感じたという。
「自分のたどってきた道は間違いではなかった。2年以内に再チャレンジ出来れば今日以上の結果が出せると思う」と、現役続行とルンピニー王座獲得を諦めないと藤原は語った。
※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら
▼第14試合 セミファイナル ルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級ランキング査定試合 3分5R
○ウィサンレック・シィータンカッヴァリー(タイ/元ルンピニースタジアム認定フライ&バンタム級王者)
KO 2R 2分52秒
●野呂裕貴(エスジム/MuayThaiOpenスーパーバンタム級王者)
藤原あらしと同じく“打倒ムエタイ”を掲げる野呂は、日本人が未だに獲得していないムエタイ最高峰の1つ、ルンピニースタジアム王座に照準を定め、今大会ではルンピニーランキング入りをかけて元同スタジアム2階級制覇王者ウィサンレックとの対戦となった。
1R、野呂が右ロー、ヒジ、アッパーと積極的に攻め、ウィサンレックはローと右ミドルで様子を見る。
2R、スピードを上げたウィサンレックが右ミドルからヒジとパンチのラッシュ。これでダウンを奪うと、パンチとヒジで猛然とラッシュを仕掛ける。
野呂もヒジで応戦するが、ウィサンレックの圧倒的なパワーと勢いに押され、立て続けに2度目のダウンを奪われ、最後は右縦ヒジでKO負けとなった。
※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら
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