【ムエタイ】福田海斗、宿敵撃破でラジャダムナン9位に
「スック・ワンキントーン」
2015年4月8日(水・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム
▼第2試合 113ポンド契約
○カイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ/WPMF世界フライ級王者、ラジャダムナンスタジアムフライ級10位)
判定
●セーンチャンチャイ・ライオーネットナコン(タイ)
WPMF世界フライ級王者で現役高校生ファイターの福田海斗(キング・ムエ)が過去2度負けている宿敵セーンチャンチャイと対戦。
福田、セーンチャインチャイとも、ラジャのプロモーター・キントーン氏の興行においては常連選手。ともにギャンブラーからの信頼もある両選手であるが、試合前はセーンチャンチャイ勝利を支持する関係者が圧倒的に多く、福田にとっては厳しい戦いが予想された。
序盤、いつものようにゆったりとしたリズムで出方をうかがう福田。セーンチャンチャイはそんな福田を狙ってか、いきなり組んでヒジを見舞う。それでも冷静に対処し右ローを当てる福田。
2Rもセーンチャンチャイの攻めが速く、パンチ・ミドルのコンビネーション。手数では圧倒的にセーンチャンチャイ有利だが、福田は退がることなくプレッシャーをかけ、要所要所でタイミングよく前蹴りや右ストレート。
3R中盤、ヒジで踏み込んだセーンチャンチャイに対し福田はカウンターに左縦ヒジ! これがクリーンヒットしロープ際でグラつくセーンチャンチャイ。福田はすかさずパンチ・ヒザで攻め込む。退がりながらも左ミドルを連打し地力を見せるセーンチャンチャイ。
勝負となる4R、セ-ンチャンチャイが意地を見せ左ミドルを連打、首相撲から福田を振り回し、コカすことに成功。序盤劣勢の福田だが、ラウンド後半、今度は福田が首相撲からサイドに回り込んで大きく鋭いヒザ、そしてワンツーからヒザのコンビネーション。セーンチャンチャイは徐々にロープを背追う場面が多くなり、福田有利を印象付ける。
最終R、セーンチャンチャイが左ミドルで先制するも福田のカウンターの前蹴りで吹っ飛ぶ。さらに福田の首相撲に捕まる。最後までもつれ込む大接戦であったが、レフェリーは福田の手を挙げ、判定勝利となった。
宿敵を相手にリベンジ成功した福田、WPMF世界王座戴冠後の初試合であったが、その名に恥じない戦いを見せてくれた。関係者やギャンブラーの評価も高く、翌日のムエタイ専門誌「ムエ・サイアム」でも大きく取り上げられた。
また、最新のラジャダムナンスタジアムランキングでは、福田はフライ級9位にランクアップ。過去日本人選手の軽量級ランキング入りで10位より上位の例はほとんどなく、快挙といえるだろう。
16歳の若武者がこのまま成長を続けどこまでたどり着くのか、未知の領域に入った福田の活躍に期待が集まる。
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