【パンクラス】ISAOがサンドロとの接戦制す
パンクラス
「PANCRASE 266」
2015年4月26日(日)東京・ディファ有明
観衆=1,900人(満員)
▼第9試合 メインイベント フェザー級 5分3R
○ISAO(坂口道場一族/元ライト級キング・オブ・パンクラシスト)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●マルロン・サンドロ(ブラジル/NOVAUNIAO/元フェザー級キング・オブ・パンクラシスト)
ISAOはパンクラスのエースとして君臨し、2010年7月から2014年10月まで12戦負けなしの快進撃を続けていたが、昨年の大みそかに行われたDEEPとの対抗戦でDEEPフェザー級王者・横田一則に判定負けし、連勝をストップされた。
再起戦の相手サンドロは、かつて日本人トップ選手たちを次々とパンチでKOし、寝技もブラジリアン柔術黒帯を持つ実力者。パンクラスで名を上げ、アメリカのMMA団体ベラトールで活躍した強豪だ。
1R、右ハイキックを何度も繰り出すサンドロに、ISAOはしっかり受けながらパンチとローを返す。
しかし、サンドロの右フックに大きく吹っ飛ばされ、寝技で上から抑えつけられてしまう。ISAOは立ち上がるとサンドロをケージに押し付け、ダメージの回復を待つ。
2R、ISAOがボディブロー、ハイキック、ローキックと攻撃を上中下に散らし、タックルで飛び込む。
サンドロにバックを奪われるも上になり、立ち上がり際にはパンチを見舞う。このラウンドはISAOが打撃で優勢に。
勝負の3R。激しいパンチの打ち合いからタックルでのテイクダウン合戦となるが、両者ともテイクダウンを許さず。再び打撃の応酬でISAOが優勢に立つが、サンドロのタックルで尻餅をつく。
ISAOは上体を起こしてサンドロの側頭部にヒジを見舞い、立ち上がるとパンチで前に出る。一進一退の攻防は判定2-1でISAOが勝利。ISAOは男泣きし、納得のいかないサンドロ陣営は抗議した。
試合後、ISAOは「大みそかが不完全燃焼だったので、負けてもいいからやってきたことを悔いなく出そうと思っていました」と言い、判定については「1Rは取られて、2Rは自分が取った。3Rをどう見るかですね。タックルで完全に寝かされていたら取られていたと思うが、あそこから立ってまた打撃で行けたのはよかった」と語った。
▼第8試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○高谷裕之(高谷軍団/DREAM第2代フェザー級王者)
TKO 3R 4分11秒 ※レフェリーストップ
●ガイ・デルモ(アメリカ/GUTSMAN/パンクラス・フェザー級2位)
第2代DREAMフェザー級王者・高谷がパンクラスに初参戦。パンクラス・フェザー級2位のガイと対戦した。
1R、ガイは意外にも得意のレスリングではなく、高谷が得意とする打撃で勝負。ジャブと右ローを集中させる。高谷もパンチで切り込んでいくが、攻め手が多かったのはガイの方だ。
2Rもガイは前蹴り、ミドルキックをヒットさせ、パンチでも強気に打ち合う。高谷も負けじと左右フックを打ち返し、右フックをもらったガイはタックルに行く。ケージに押し付けられた高谷はヒジで反撃。立ち上がった高谷は終盤にフックを連続ヒットさせる。
3R、ここまで劣勢の高谷はパンチで攻勢をかける。ガイはジャブを当てては離れるヒット&アウェー。
高谷にとって苦しい展開となったが、ラスト1分、ガイのジャブに合わせた高谷の左フックが炸裂。一発で前のめりに崩れ落ちたガイに、高谷が上からパンチを浴びせたところでレフェリーがストップ。高谷の逆転TKO勝ちとなった。
試合後、高谷は「ラウンド毎の採点は気にしていなくて、最初から倒しに行ってたので最後も倒しに行った」と、3Rは逆転を狙っていったわけではないという。「次はもっと上の選手とやりたいですね。パンクラスは外国人が多いのでやってみたい。チャンピオン? やりたいですね。やるならベルトが懸かっていた方がいい」と、現在空位のパンクラス・ライト級王座獲りに意欲を燃やした。
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