【Krush】卜部がWKN世界王者をKO、初防衛
グッドルーザー
「Krush.54」
2015年5月4日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼第9試合 メインイベント Krush -60kg級タイトルマッチ 3分3R
○卜部弘嵩(チームドラゴン/王者)
KO 3R 1分44秒
●ヘルマン・タブエンカ(スペイン/WKN世界フェザー級王者/挑戦者)
※卜部が初防衛に成功。
卜部は2014年11月に王座返り咲き。以前に自分が打ちたてたKrush史上最多防衛記録の3回を超えるため、今回の初防衛戦で再スタートを切る。挑戦者はK-1で卜部と激闘を展開したハビエル・エルナンデスと肩を並べるスペインの実力者タブエンカ。
1R、ガードを固めて前に出る卜部は相手がガードしていてもお構いなしにパンチを叩き込み、ローにつなげる。タブエンカは後ろ蹴りを多用。強い右のパンチも繰り出す。
2R、前に出てくるタブエンカに飛びヒザ蹴りを見舞い、左ボディブローをえぐり込ませる卜部。
タブエンカはパンチをガードして卜部の打ち終わりに右をヒットさせる。打ち合う卜部だが、このラウンドはタブエンカの連打に下がる場面が目立った。
3R、ガードを固めるタブエンカに卜部はボディブローとヒザ蹴り、タブエンカはそこから左右フックを返す。タブエンカの大振りながら力強い左右フックをもらった卜部は、ボディへのヒザ蹴りを連発。そして、飛びヒザ蹴りからの右フックをヒットさせてダウンを奪う。
ロープに追い詰めての連打、そして飛びヒザ蹴りを見舞うと、タブエンカは片手を上げて戦意喪失の意思表示。構わず卜部が右を叩き込むと、タブエンカは力なくその場に座り込み、卜部のKO防衛となった。
卜部はマイクを持つと「どうですか、これがKrushです!」と叫んだ。
「飛びヒザ蹴りは、試合中に“こいつにはヒザが入る”と思い、ヒザが入る方向に僕が誘導しました」と卜部。2R後半から3Rに危険な距離で打ち合ったのは「あの距離じゃないとKOを狙えなかった。あの距離でもしっかりディフェンスしてKOする練習をしていました」と振り返った。
▼第8試合 セミファイナル スーパーファイト Krush -70kg Fight 3分3R延長1R
○ジョーダン・ピケオー(オランダ領キュラソー島/Mike’s Gym/。WMTAベネルクス70kg級王者)
KO 2R 46秒
●佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010世界トーナメント準優勝)
佐藤は1月の『K-1 WORLD GP 2015』に出場し、サニー・ダルベックに延長戦でKO負け。34歳のベテランは今回の再起戦で80戦目を迎えた。対するピケオーは数々の強豪選手を輩出する名門Mike’s Gym所属の24歳。戦績は13勝(2KO)4敗1分。WMTAベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3か国の集合を意味)70kg級王座を保持する。
1R、佐藤は左右の前蹴りを出しながらパンチ、ヒザ蹴りでボディを攻める。いいペースで戦えていたが、ピケオーの左フックをもらって後退。一気にパンチでラッシュを仕掛けたピケオーが左ストレートでダウンを奪う。
2Rが始まってすぐ、右ハイキックで佐藤がダウン。佐藤はボディストレートで反撃を開始するが、左フックでまたもダウン。バッタリと倒れたところで、レフェリーがピケオーのKO勝ちを宣した。
大喜びのピケオーは「皆さん、私の試合はどうでしたか? また試合が見たければ足を運んでください。また日本に帰ってきます」とアピール。
佐藤はこれでまさかの2連続KO負け。出場が決まっている7・4『K-1 -70kg初代王座決定トーナメント』に暗雲が立ち込めた。
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