【シュートボクシング】鈴木まさかの敗北、世界戦消滅か
シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING2015~SB30th Anniversary~ act.3」
2015年6月21日(日)東京・後楽園ホール
▼第10試合 メインイベント エキスパートクラス特別ルール 65.5kg契約
○タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/元WMC世界フェザー級王者)
判定2-0 ※29-28、29-29、29-28
●鈴木博昭(ストライキングジムAres/S-cup 2014 65kg世界トーナメント王者)
両者は2010年9月に対戦し、タップロンが強烈な蹴りを駆使して鈴木に判定勝ちしている。鈴木はシュートボクシング(以下SB)のワールドトーナメント『S-cup』を制し、8月には新設される世界王座決定戦への出場が予定されているが、そこへタップロンが“待った”をかけて再戦となった。
1R、タップロンは右の強烈な蹴りで攻め、右ミドルが凄まじい音を発して決まると場内からどよめきが起こる。鈴木はローを蹴っていくが、顔面前蹴りをキャッチされ、2度投げ捨てられる。
2R、鈴木がパンチを打ち込むと強気にパンチを打ち返し、強烈なミドルとハイにつなげるタップロン。鈴木はハイキック、ローで応戦する。
3R、鈴木が思い切って接近しての打ち合いに行くと、タップロンもすぐに打ち返して蹴りを飛ばしてくる。鈴木はタップロンをタックルのように組んで持ち上げて投げようとするが、タップロンはロープをつかんで投げを防いだためレッドカード(減点1)が与えられた。
鈴木はすぐにもう一度タップロンを持ち上げるが、またもタップロンはロープをつかんで投げを防ぐ(減点には至らず)。パンチとローで攻める鈴木に、パンチとミドル、そしてヒザ蹴りで応戦するタップロン。
勝敗は判定にもつれ込み、2-0でタップロンが勝利。大喜びするタップロンの横で、鈴木は呆然とした表情。まさかの敗北に鈴木はリング四方へ土下座した。
この結果を受けてシーザー武志SB協会会長は、「ああいう場面で行けない鈴木は臆病なところがある。変わっていない」と厳しく評し、「(世界王座決定戦は)鈴木に勝ったタップロンにも権利がある。ザカリアとタップロンも面白い」と、鈴木の世界王座決定戦進出は白紙だと語った。
・【試合動画】タップロンvs左右田泰臣
▼第9試合 セミファイナル エキスパートクラス特別ルール スーパーライト級
○ザカリア・ゾウガリー(オランダ/Melvin F&F/S-cup 2014 65kg世界トーナメント準優勝
判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
●チューチャイ・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/元ルンピニースタジアム認定ウェルター級7位)
猛威を奮う“暴風小僧”ザカリアが今大会にも来襲、元ルンピニースタジアム・ランカーのチューチャイと対戦した。ザカリアは“第2のアンディ・サワー”の呼び声も高い現在最注目の外国人選手だ。対するチューチャイは150戦以上のキャリアを持つ。
1R、ザカリアは飛び込んでのパンチを多用。チューチャイは左ミドルを主軸に試合を進める。ザカリアがパンチで接近すると首相撲に持ち込むチューチャイ。
2R、ザカリアはハイキックとボディブローで揺さぶりをかける。チューチャイは首相撲に持ち込むが、攻撃を伴わないクリンチと判断されてイエローカード(注意1)。さらにブレイクがかかっても離れなかったため2枚目のイエローカードが提示された。
3R、ザカリアが左右フックの連打で突進し、飛びヒザ蹴りを繰り出す。しかし、チューチャイは打たれるとすぐに組み付き、ザカリアの動きを止める。ならばとザカリアはフロントチョークを仕掛けるもこれは極まらず。
KOしようと前へ出て攻めまくるザカリアだが、チューチャイを捉えきることが出来ず、判定決着に。
判定で勝利を収めたザカリアは、「今日の試合はどうでしたでしょうか? いい試合を見せたかった。でも今日の相手は引き込む相手だったのでいい試合ができませんでした。今日見せたかった試合は鈴木選手と見せたいと思います」と、鈴木博昭との再戦をアピールした。
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】