【ナイスミドル】癌を克服した48歳キックボクサー見事勝利!
NICE MIDDLE実行委員会
「NICE MIDDLE 27」
2015年9月6日(日)東京・新宿FACE
2008年に旗揚げした中高年世代のためのキックボクシングイベント『NICE MIDDLE(ナイスミドル)』。今年5月フジテレビ系列で放送された昼ドラ「プラチナエイジ」で、主人公がナイスミドルのリングに上がるなど、いまや中高年世代の注目イベントに成長した。
この「プラチナエイジ」を見て人生の再起をかけようと癌を克服して挑む男がいた。トヨマール棚橋48歳だ。
▼第12試合 ミドル級 2分2R
“世界征服流格闘術総帥”
〇トヨマール棚橋(48歳/BRAVE/TV番組編集)
判定2-0 ※20-19、20-19、20-20
“古河の妖怪”
●バミューダ(48歳/クロスポイント古河/石材卸)
1R、棚橋は長いリーチを生かした左ジャブを突きながら右ミドル、さらには左ミドルで圧力をかける。
足を使って軽快なステップで右ローを繰り出すバミューダ。棚橋のスピーディーな左ローからの右ローがヒット。
2R、開始早々、バミューダの右ローに合わせた棚橋の右ストレートがヒット。バミューダ倒れるが、レフェリーは「スリップ!」を宣告。その後も、棚橋の右ストレートがヒットする場面が多くなる。
2-0の判定で勝利した棚橋がリング上でマイクアピール。
「48歳を過ぎたある日のこと。トイレで用を足していると、いきなり真っ赤な血尿が出てきて泌尿器科に行きました。
『腫瘍がありそうですね。膀胱の場合、ほとんどは悪性なんですよね』こう告げられたのは、昨年の12月でした。
手術は今年の2月。膀胱の腫瘍は無事に摘出されましたが、問題はそれが良性か、悪性かの判断。結果は悪性。つまり膀胱ガンでした。膀胱ガンの場合、再発率は50パーセントを超すらしいです。時間がありません。真っ先に思い浮かんだのが、大げさですが思い残すことない人生の幕の引き方でした。
この「ナイスミドル」しかないと思いました。
23年ぐらい前にアマチュアの格闘技の大会で闘っていましたが(格闘技通信〈2010年休刊〉連載のチャレンジ企画で編集部代表として参戦)、うやむやにしていた引退試合を飾るには、このリングしかないと。
その頃、ちょうどテレビドラマで放送されていた「プラチナエイジ」で認知症を負いながら「ナイスミドル」に挑戦するキャラは、まさしく自分と同じ境遇だと思ったんです。
手術前には97キロあった体重を、ジムワークでミドル級まで絞りました、24キロ軽くなりました。試合結果を、勝ちと判定していただいたことは、本当にありがたいことだと感謝しています」
テレビマンとしての仕事にも復帰し、医師の許可を得て練習を重ねたという。そして手術から約半年後にリングに立ち勝利を収めた。「今後は体と相談の上」と再チャレンジも伺わせた。
▼ファイナル(第19試合)NICE MIDDLE バンタム級タイトルマッチ 2分3R
“外神田二丁目からの刺客”
〇菅野一教(50歳/PHOENIXファンキーガッツメン/電機部品通信販売業/王者)
判定2-0 ※29-28、29-28、29-29
“掟破りの海上自衛官”
●川向寿和(46歳/獅衛館/海上自衛官/挑戦者)
※菅野が初防衛に成功。
メインは、ナイスミドルバンタム級タイトルマッチが行われ、初防衛戦となる王者・菅野に海上自衛官の挑戦者・川向が挑んだ。
1R、序盤から両者はスピーディーなパンチとローを交換。だが、開始から30秒過ぎに、川向の左ローが菅野の下腹部に入り、試合一時中断。再開後、またもや川向の左ローが菅野の下腹部に入り中断。ダメージが大きいためレフェリーが川向に減点1を宣告。
2R、接近戦での展開が多くなり、クリンチからもつれ合う場面が多くなる。またもや川向の左ローが菅野の下腹部に直撃。
3R、接近戦からもつれ合うシーンが目立つが、ラウンド終盤に入り、菅野のパンチが川向の顔面にヒットする場面が多くなったところで試合終了。判定2-0。菅野が薄氷の勝利で王座初防衛を果たす。
▼第9試合 フェザー級 2分2R
“不屈の中間管理職”
〇常世田述彦(49歳/FLAT UP成田/警察官)
KO 1R 1分03秒
“炎の印刷屋”
●高橋剛平(49歳/GUTSMAN/印刷業)
現役警察官の常世田と印刷屋の高橋。年齢も同じ49歳。どちらもナイスミドル初参戦である。
1R、開始早々、警察官らしい、きびきびした軽快なフットワークを使いながら、常世田の左ロー、右ミドル、左ストレートが高橋に連続ヒット。さらに、前蹴り、左右のミドルと常世田の波状攻撃が続く。クリンチでもみ合いの後、常世田の右ストレートがヒットし高橋1回目のダウン。立ち上がったところを常世田がパンチのラッシュで2度目のダウンを奪い完勝。ミドル級タイトル戦線に名乗りを上げた常世田。現役警察官の力強さを見せつけた。
【全試合結果】
▼第18試合 ミドル級 2分2R
“3年3組筋八先生”
〇イト戦(40歳/総合格闘技oota.dojo/小学校教員)
判定3-0 ※三者とも20-18
“NICE MIDDLE ミドル級王者”
●川辺克実(44歳/PHOENIXファンキーガッツメン/理化学用研究機器製作卸)
▼第17試合 ライト級 2分2R
“反逆のスキンヘッド”
△TOSHI奥平(46歳/CROWFOREST/獣医師)
ドロー 判定1-0 ※20-20 20-20 20-19(TOSHI)
“アンカージムのクラッシャー”
△湯浅浩光(44歳/アンカージム/塗料会社)
▼第16試合 ウエルター級 2分2R
“戸田の優しい悪魔”
△中野孝一(47歳/至道制練塾/運送業)
ドロー 判定1-0 ※20-20 20-20 20-19(CREW)
“狂乱のボンバーパンチ”
△CREW輝造(45歳/SYUBUKAI/自営業)
▼第15試合 ライト級 2分2R
“闘う強面なラーメンマン”
〇長友亮二(52歳/ウォーワンチャイムエタイ/ラーメン店主)
判定3-0 ※20-19、20-19、20-18
“IT業界の鉄馬乗り”
●しんのすけ(55歳/藤本ジム/IT会社代表)
▼第14試合 フェザー級 2分2R
“春日部の解体番長”
〇クラッシャー荻原40歳/Belief/解体業)
KO 1R 1分57秒
“戦う3児の父”
●ゴッドファーザーTOMO(42歳/FREEDOM@OZ/建設業)
▼第13試合 ミドル級 2分2R
“手放せないMy 2nd chance!”
〇Tommy Kariya(43歳/OZジム/産業用機械業)
判定3-0 ※20-19 20-18 20-18
“イクメンサラリーマン”
●清水孝治(42歳/谷山ジム大和/機械設計)
▼第12試合 ミドル級 2分2R
“世界征服流格闘術総帥”
〇トヨマール棚橋(48歳/BRAVE/TV番組編集)
判定2-0 ※20-19、20-19、20-20
“古河の妖怪”
●バミューダ(48歳/クロスポイント古河/石材卸)
▼第11試合 ウエルター級 2分2R
“神の遺伝子を持つトラック野郎”
〇田代龍太郎(43歳/ゴールデングローブ/トラック運転手)
判定3-0 ※三者とも20-18
“自ら成し自らを成す武道家”
●押領司健(43歳/自成道/デザイン業)
▼第10試合 ライトヘビー級 2分2R
“糖尿病予備軍”
〇AKIO(46歳/WSR池袋ジム/不動産業)
判定3-0 ※20-19、20-19、20-18
“厚木のナルシスト”
●蜂矢 葵(37歳/新興ムエタイジム/水商売グループ総帥)
▼第8試合 ライト級 2分2R
“有楽町の闘うメディアブランナー”
〇渡邉晴義(48歳/STRUGGLE/広告業)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-18
“魂の拳を持つ男”
●蓑輪 稔(47歳/小林道場/無職)
▼第7試合 ミドル級 2分2R
“熱海の守護神”
〇KIYOSHI(44歳/武士道一嘩/製造業)
KO 2R 1分41秒
“大阪が生んだ炎のカートランスポーター”
●児玉 剛(43歳/OZジム/自動車回送業)
▼第6試合 ヘビー級 2分2R
“50の手習い常務取締役”
〇堀 雅之(50歳/FREE&FREE/運送業)
KO 1R 0分33秒
“竹の塚の世紀末覇者”
●山田宗志(41歳/87キック/工業用品卸代表)
▼第5試合 ライト級 2分2R
“厚木が生んだ親子ファイター”
〇谷津勝行(41歳/新興ムエタイジム/食品卸業)
判定3-0 ※三者とも20-19
“闘う大工職人”
●杉本吉輝(41歳/谷山ジム大和/大工)
▼第4試合 ヘビー級 2分2R
“肥満予備軍”
〇中村充利(36歳/バンゲリングベイ/アルバイト)
判定3-0 ※20-19、20-19、20-18
“筋肉お父さん”
●面谷淳史(41歳/谷川道場/造園業)
▼第3試合 フェザー級 2分2R
“練馬の闘う5児の父”
〇丹野士紋(36歳/正巳塾/カスタムペイント業)
KO 1R 0分41秒
“企業戦士キックボクサー”
●内藤裕之(39歳/ZEUS西船橋/SE)
▼第2試合 ウエルター級 2分2R
“江戸川の闘うエロ男爵”
〇高橋澄人(38歳/Bring it on パラエストラ葛西&コナミスポーツ船堀ファイトクラブ/フリーター)
KO 1R 1分19秒
“餃子の街のリーサルウェポン”
●ウルフ・ナオキ(39歳/ウルフジム/鳶職人)
▼第1試合 ミドル級 2分2R
“闘う葬儀屋さん”
〇五十嵐宏行(36歳/ウルフジム/葬祭業)
判定2-0 ※20-20、20-18、20-18
“ローキック自爆野郎”
●長谷川博章(35歳/CROWFOREST/植木生産販売)
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