【ムエタイ】現役高校生・福田海斗、元ラジャランカーの強豪に勝利
「スック・アッサウィンダム Spring News」
2015年9月20日(日・現地時間)インペリアル・ラップラオスタジアム
▼第1試合 115-114ポンド契約 3分5R
〇カイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ/WPMF世界フライ級王者)
判定
●ペットヤソー・ダーブルアンサラカーム(タイ)
本場タイを主戦場とし、メジャースタジアム王座を狙う現役高校生のWPMF世界フライ級王者・福田がフライ級の強豪と対戦した。
「スック アッサウィンダムSpring News」は今回、ムエタイ界最大のプロモーション・ペッティンディーグループの協力を得てリニューアル。タイ衛星テレビ「Spring News」での生中継も入り、第1弾興行としてタイで注目を集める興行となった。そんな栄えある興行に抜擢された福田は、ペットヤソーと対戦。ペットヤソーは現在こそ外れているものの、最近までラジャダムナンスタジアムのフライ級にランクインしていた強豪。
試合は序盤、静かな立ち上がり。2R、福田はギアを上げ、早くも首相撲に持ち込む。福田陣営は首相撲を仕掛けてペットヤソーの体力を奪う作戦に。組んではヒジ・ヒザ、離れてはテンカオと波状攻撃を仕掛けるが、ペットヤソーも下がりながらミドル、組んでも福田の顔を押さえ良い体勢を作らせずベテランのうまさが光る。
3R、福田はしつこく首相撲勝負へ。ヒジもクリーンヒットし、ペットヤソーも前蹴りで突き放そうとするが福田の前進が止まらない。ラウンド後半、若干動きが鈍るペットヤソー。
4R、ペットヤソーもここで勝負に出た。福田の前進に対し強烈な右ストレート。そしてヒジにはさらに強烈なヒジをお返し。しかし福田はなおも前進、ヒジ・ヒザの手数は衰えない。攻防は互角ながらもラウンド後半、福田の圧力が強くペットヤソーはロープを背負う場面が多くなる。
最終R、ペットヤソーが前に出たところに福田がうまくこかし技を決め、ペットヤソーをリングに転がした。猛然と福田に襲い掛かるペットヤソーだが福田も負けじと右ヒジ。ペットヤソーは首相撲で大きくヒザを蹴ってジャッジにアピール。終盤、福田は首相撲の膠着のスキをついてバックステップ、そして飛びヒザ! この1発で試合が大きく傾き、ここでゴング。両者とも自身の勝利をアピールしたが、レフェリーは福田の手を上げ、見事福田の判定勝利となった。
この試合が関係者に与えた衝撃は大きく、ある関係者は「この記念すべき興行の第1試合で、日本人がヒザの展開でしかも勝つなんていうことが、いまだに信じられないよ」と驚いた様子であった。
今後、福田の対戦相手候補には、ビックマッチ常連で現ルンピニースタジアムフライ級10位のタナデー・トープラン49の名前も挙がっており、ランキングの再浮上や現地での王座挑戦など、日本人でこれまでほとんど例のない領域も視野に入りつつある。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】