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【ボクシング】日本人初の女子世界3階級制覇

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2015/10/19(月)UP

藤本京太郎のヘビー級ガチスパーリング!
2012年大みそかの東洋太平洋王座決定戦直前スパーリング。オーストラリアから呼んだスパーリングパートナーのプロボクサーが、京太郎を倒しに来る!

左フックを叩き込む藤岡(左)。ワンサイドで勝利し、国内史上初の女子3階級制覇を達成した

一力ジム
「Fighting Bee14」
2015年10月19日(月)東京・後楽園ホール

▼WBO女子世界バンタム級王座決定戦 2分10R
○藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則ジム/第4代WBC女子世界ミニフライ級王者、第6代WBA女子世界スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※100-90、100-90、99-91
●ユー・ヒージュン(韓国/OPBF女子バンタム級1位)
※藤岡が第5代王座に就く。

 女子プロボクシングの第一人者・藤岡奈穂子が40歳にして世界三階級制覇を成し遂げた。日本プロボクシングコミッションが公認する女子世界三階級制覇は史上初。

 1Rから藤岡は積極的に攻めた。左右ボディブローを何度も叩き込み、2Rからは上体を左右に振ってヒージュンのパンチをかわしながら左右フック、右アッパー、ワンツーが次々と決まる。

強烈なボディブローにヒージュンの表情が歪む

 4Rにはヒージュンのパンチをステップとボディワークでひょいひょいとかわし、パンチを当てると両腕を上げたり、片腕をグルグル回したりといったパフォーマンスで場内を沸かせる余裕。

 6R、ワンツーでヒージュンをグラつかせると一気にラッシュ。ストップになってもおかしくないほどの連打で圧倒するが、ヒージュンも単発ながら打ち返してくるタフさを見せ、ストップには至らない。

 藤岡の軽快な動きは衰えることを知らず、各ラウンドでパンチをまとめて見せ場を作る。ヒージュンは何度もまともにパンチをもらうが、闘志は衰えないタフさ。

 そして最終10R、「KO宣言したので倒さないとカッコ悪いと思った」からと、いきなりラッシュを仕掛けて倒しに行く。藤岡はスピードもパワーもテクニックも全く違うところを見せ付け、一度も危ない場面がないまま試合は終了。

 判定はジャッジ2名が全ラウンド藤岡に付けた100-90、もう1名も99-91とほぼ完璧な勝利で藤岡が世界3階級制覇を達成した。

 試合後、藤岡陣営は「王座決定戦を藤岡本人は嫌がっていた。強いチャンピオンと戦って3階級制覇をしたかった」と明かし、来年はライトフライ級、そして藤岡がベスト階級だと言うフライ級王座を狙っていくと構想を明かした(藤岡は世界ストロー級王座を獲得した後、いきなり3階級上げて世界スーパーフライ級王座を獲得した)。

元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二会長(右から2人目)と元WBA世界スーパーフェザー級&ライト級王者・畑山隆則マネージャー(右)が藤岡を祝福

 4階級制覇へ向けて藤岡は、「国内でタイトルマッチがやれるのを待つ時間はないし、選ぶ余地はないので、海外でもどこでもやります」と意欲を燃やし、「(40歳になって)老獪さが増したかな」とまだまだ衰えを知らないようだった。

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