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【ムエタイ】現役高校生・石井一成、ラジャダムナンで僅差で敗れる

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2015/10/29(木)UP

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「スックワンギントーン」
2015年10月29日(木・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム

僅差の判定で敗れた石井一成(左)

▼第2試合 109ポンド契約
○ペプシー・ギャットバンパイ(タイ)
判定2-1 ※49-48、49-48、48-49
●石井一成(エクシンディコンジムJAPAN/東福岡高等学校2年在学/Phumpanmuangミニフライ級王者)

 タイを主戦場にする石井はラジャダムナンスタジアムでランキング入りを目指しており、そのためには本場で最低でも年間6試合をこなし、その勝率によって決定する。石井がレベルの高いラジャダムナンでどの様に食い込んでいくのか、試合をマッチメイクするギントンプロモーターも興味津々だという。

 今回の対戦相手は、スリン県出身21歳のファイター、ペプシー・ギャットバンパイ(タイ)。ペプシーはこれまでに、テレビマッチやラジャダムナンなどで場数を踏んだ21歳で、多くのムエタイ選手の主武器であるミドルキックに加え、パンチの重さに定評がある選手だという。

 1R、一成がローキックを当てると、ペプシーはミドルキックで応戦。このラウンドの前半は単発な蹴りのやり取りだったが、中盤に距離が詰まり、両者のパンチが交差すると流れはいきなり乱打戦に突入。ペプシー陣営も「ヒジでいけ! 早く倒せ! 倒せ!」と、いきなり初回からKO狙いの強打で一成を襲ってきた。伸びの良い右ストレートと、鋭いヒジが一成の鼻先をかするが、一成は細かいパンチからの左フックを頬に当てると、ペプシーの前進も一瞬止む。

 2R目も開始後まもなく距離が詰まり、両者足を止めて打ち合う場面に突入。両者の打撃が常にクロスカウンターでヒットし、会場を湧かす。だが中盤に流れの中でペプシーの右ハイキックが一成の顔面に放たれると、一成の動きが一瞬止まる。
 このハイキックは一成のガードの上からのヒットであり、グローブで遮られているにもかかわらず、それでも一成の動きを一瞬止めてしまうほどの強烈なものだった。

 3R、ペプシーは流れを掴んだか、再びハイキックの距離へもっていくが、その間に一成はカウンターのパンチを多く叩き込んだ。むろんペプシーの勢いは止まらず、一成をKOする勢いで今度はボディーブローの連打に移行。一成はこれにローキックを合わせ、ここでペプシーのボディーブロー攻撃を止めた。

 4R、これまでに、ペプシーのハイキックが目立っていたが、ここにきて一成のパンチが多数当たりはじめ、今度は一成が倒して勝つのか!?に期待が集まる。

 5R、自身の勝ちを信じ無難に判定勝ちを狙っていたペプシーが、ここにきて一成から勝利を奪おうと前進してくるも、一成は距離を保ち、ここで終了ゴング。今回も接戦での試合終了という事で判定が出るまでの間、緊張が続いたが、ジャッジは2者がペプシー、1者が一成の勝ちと採点、2‐1のスプリットデシジョンで一成の判定負けとなった。

 今回は強烈な蹴り技を持ったペプシーと対戦し、ガードの上からでも一瞬動きを止められてしまうなど、一成にとって衝撃の多かった一戦だったであろう。

 既に12月17日にこの試合の再戦も提案されており、ペプシー陣営がこれに応じれば一成にとっては雪辱戦となり、今回以上に激しい試合になるだろう。

 試合後に一成は「今回は課題が沢山残ったのでそれを修正していきたいです。再戦のチャンスが来れば次は必ず勝てます。応援ありがとうございました」と語った。現在、石井一成は東福岡高等学校(2年生)に在学中という事で、学業との両立の中でさらなる飛躍に期待したい。

Photo&Text H.Soda 早田寛

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