【新極真会】島本、入来ら勝ち上がるも山本和也と加藤大喜が敗退
NPO法人 全世界空手道連盟 新極真会
「第11回オープントーナメント全世界空手道選手権大会・初日」
2015年10月31日(土)東京体育館
世界90カ国・地域から選抜された選手たちが、2日間にわたってフルコンタクト空手世界一の座を争う新極真会主催の世界空手道選手権大会。その初日に、過去10回にわたって世界王座を死守してきた空手母国日本に黄信号が点滅した。
大会初日は1回戦から3回戦までが行われ、ベスト32が決定。日本代表選手は男子20名中、半数以上の13名が明日の決勝日に生き残ったが、主力選手である2015年JFKO全日本大会軽重量級優勝・加藤大喜(愛知山本道場)と、2014&2015JFKO全日本大会男子重量級優勝・山本和也(東京東支部)が3回戦で姿を消す波乱があった。
加藤は3回戦でサラハト・ハサノフ(アゼルバイジャン)と対戦し、得意の上段への多彩な蹴り技から下段回し蹴りを効かせて有利かと思われたが、本戦、延長戦ともに引き分け。体重判定(その場で計量し体重差が10kg以上あった場合、軽い方の勝ち)でも差がつかず、勝敗は最終延長戦へもつれ込んだ。ここで相手の突き、ヒザ蹴りを受け続けていた加藤がやや失速、ハサトフが最後のラッシュで差をつけ、判定4-1で敗れた。
山本は3回戦で10cmも身長で上回るアナトリー・ズラヴェル(ウクライナ)と対戦。回り込みながら突きと下段回し蹴りを放っていったが、ズラヴェルは一歩も退かずに打ち返し、山本の上段蹴りにも上段への蹴りを返す。本戦、延長戦ともに旗判定は山本に1本上がったが、決着はつかず。体重判定でも差が無く、最終延長戦へ。次第に山本の動きが鈍くなり、ズラヴェルが突きとヒザ蹴りで前へ出る。山本は後退してしまい、判定4-1で敗戦を喫した。
痛い戦力ダウンとなった日本だが、日本のエース格である2012&2014全日本チャンピオンの島本雄二(広島支部)は2回戦、3回戦(1回戦はシード)ともに相手を圧倒。2回戦では左下突きで技ありも奪い、安定した試合運びで初の世界王座獲得へ前進した。
また、2014全日本選手権準優勝の入来建武(東京城南川崎支部)、身長182cm・体重125kgの巨漢・2013全日本チャンピオンの落合光星(和歌山支部)も危なげなく決勝日へ駒を進めている。
特に落合は3回戦のゲナディ・ネチャーエフ(ロシア)戦で見事な上段回し蹴りを決めて一本勝ちと、好調ぶりを発揮した。
明日11月1日(日)は男子が4回戦から、女子は3回戦からそれぞれ決勝戦までが行われる。果たして、日本は男女ともに世界王座を守りきることが出来るだろうか。
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