【全空連】東京五輪世代が大活躍、世界戦で日本最多メダル獲得
WKF主催
世界ジュニア・カデット・アンダー21選手権大会
2015年11月12日~15日 インドネシア・ジャカルタ イベントホール
WKF世界ジュニア・カデット・アンダー21選手権大会が開催され日本選手が大活躍を見せた。ルールは全空連も採用するポイント制。
WKF(世界空手連盟)は主に2つの国際大会を主催しており、18歳以上が参加するシニア世界選手権と、カデット(14-15歳)ジュニア(16-17歳)アンダー21(18-21歳)と3つの世代に分けられて行われる今大会が毎年交互に開催される。
今回の参加者は、5年後の2020年には東京オリンピックへの代表選考対象となる重要な世代。オリンピック空手の未来を占う大切な今大会に、世界中から92カ国1441人が参加し、会場は連日超満員の盛り上がりを見せた。
(公財)全日本空手道連盟は団体形を除く全カテゴリーに33選手を派遣。日本お家芸の形では全6種目中4種目で金メダルを獲得。組手でも世界トップクラスの活躍を見せ、合計金メダル8個、銀メダル3個、銅メダル7個を獲得しメダル獲得数世界一となる快進撃となった。
2020年の東京オリンピックでのメダル獲得へ大きな期待を抱かせる、心強い結果を残した。
男子組手ジュニア-61kg級優勝の小崎友碁(こさき・ゆうご)は浪速中学時代から、大学空手日本一の近畿大学空手部に度々出稽古に行き、常に世界一という確固たる目標を掲げていた選手。
勝負開始と共に間合いをグッと詰め、回転が速く力強い突き技と、相手のディフェンスを許さないカウンターの蹴り技で、無失点の完全試合を達成し優勝。
バランスの取れた体幹と、すでに高校生離れした多彩で説得力のある技で次世代シニアの代表格の選手となることは間違いない、期待が集まる金メダルとなった。
もう一人の男子組手世界一となったカデット-57kg級優勝の池澤海(いけざわ・かい)は、コートを自在に使い、遠間から急に投げ技をしかけたり、超接近戦で突き技を決めるなど、類稀でユニークな発想の組手を見せる。得点を先行されても、あれよあれよと取り返していく様子は見ていて痛快。型にハマった練習ではたどり着かない魅力的な選手で小崎と共に、5年後の空手界では代表格の選手に育つだろう。
また帝京大学3年の川村菜摘がアンダー21で唯一の金メダル獲得。女子最重量級では決して大きな体格では無いが、それでもどんどん間合いを詰めていく強烈なプレッシャーで相手はジリジリと後退し、相手が思わず出してしまう雑な技に、伝家の宝刀の逆突きカウンターがグサグサと中段を貫く。2020年オリンピックでの活躍が目に浮かぶ。まさに日本を代表する女子重量級の選手だ。
photo&text N.Matsushita
【主な日本選手団の全結果】
《アンダー21》
Female Under21+68kg 優勝 川村菜摘
Female KataU21 優勝 古川かれん
Male Under21-75kg 準優勝 西村拳
Female Under21-61kg 準優勝 森口彩美
Female Under21-50kg 3位 宮原美穂
Male Kata Under21 3位 久保弘樹
《junior》
Male Junior -61kg 優勝 小崎友碁
Female Junior -48kg 優勝 吉村涼句
Female Kata Junior 優勝 宇海水稀
Male Junior -68kg 3位 中野壮一朗
Female Junior +59kg 3位 出町さくら
《cadet》
Male Cadet -57kg 優勝 池澤海
Male Kata Cadet 優勝 田中透也
Female Kata Cadet 優勝 田野恵都
Female Cadet +54kg 準優勝 澤江優月
Female Cadet -54kg 3位 谷澤純香
関連リンク 「世界ジュニアカデットですごい選手発見!」空手ジャーナル
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