【極真会館】優勝候補がロシア勢の前に次々敗退も日本選手9名最終日へ
国際空手道連盟 極真会館主催
第11回全世界空手道選手権大会(2日目)
2015年11月21日(土)東京体育館
自国と世界各地域で好成績を収め、この世界大会の代表枠を獲得し、30名もの選手を出場させているロシア。その全てが世界トップレベル。世界大会2日目、3回戦までが行われ、ロシア勢の前に優勝候補が続々姿を消した。
まず、外国人ながら2012年の全日本無差別を制し2013年の世界軽重量級王者のアレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)が昨年のロシア大会軽重量級王者のファルーク・トゥルングンボエフ(ロシア)に本戦5-0で敗退。トゥルングンボエフがガシッ、ガシッと突き刺すような重い突きをナヴァロの胸に叩き込む。ナヴァロはその突きのダメージで下がる一方となった。
また前回(2011年)の世界大会7位で、2013年の全日本重量級優勝。今年のヨーロッパ軽重量級で4連覇、今年のオールアメリカン大会でも2連覇を達成し近年負けなしのオレクサンダー・イエロメンコ(ウクライナ)が19歳のアンドレイ・コロソフ(ロシア)が互角以上の打ち合いを演じる。延長戦、打ち合いの中、イエロメンコの突きが顔面に度々ヒットするようになり(素手のため顔面の打撃は反則)注意を2回与えられ減点1、判定5-0でコロソフが勝利した。
そして日本人の優勝候補と目されていた鎌田翔平(一昨年の世界重量級2位、昨年の全日本重量級優勝)は序盤、下段と上段の廻し蹴りなどで有利に進めるも、後半コンスタンチン・コバレンコ(ロシア)の下段蹴りにバランスを崩されると、ここぞとばかりにコバレンコが突きの連打。鎌田の胸がコバレンコ突きで胸が真っ赤に腫れ上がる。本戦は引き分けたが延長戦でも胸への突きが止まらず、鎌田は下がりながらも攻撃を入れるが後半、鎌田の手数が少なくなり試合終了。判定5-0でコバレンコが勝利した。
ロシアの組手の特徴は軽快なフットワークを使い強烈な胸へのパンチを連打しヒザ蹴り、廻し蹴りなどを下段、中段、上段に振る。日本選手では今年の全日本軽重量級王者の中村昌永が今年のロシア重量級王者のデビット・シャルコシャン(ロシア)に上段ヒザ蹴りでマットに沈められ一本負け、樋口陽太はショット・ザリヤン(ロシア)に後ろ回し蹴りで一本負けを喫した。
しかし、日本は18名の選手を出しており、2回戦、3回戦で日本とロシアが16戦しており9勝7敗と勝ち越し。
ただし、ロシアに勝っても他国に負けたりと18人中4回戦に進んだのは半数の9名となった。
ロシアは30人中18名が4回戦、ベスト32に進出した。
荒田昇毅は回を重ねるごとに動きが良くなり3回戦でロシア選手に粘られるも3-0で本戦判定勝ち、一昨年の全日本(無差別)王者の安島喬平もロシア選手に本戦5-0で勝利。今回の大会で最後になる森善十朗始め、高橋佑汰、上田幹雄、南原健太の若手も伸び伸びと戦い明日(22日)の4回戦に進出した。明日は決勝まで行われ極真の新たな世界王者が誕生する。
4回戦に進出した日本人選手
1:荒田昇毅、25:高橋佑汰、41:大澤佳心、49:上田幹雄、97:森善十朗、120:小沼隆一、121:澤村勇太、145:安島喬平、157:南原健太
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