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【ボクシング】長谷川が2度のダウンを跳ね返して勝利

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2015/12/11(金)UP

長谷川(左)の左フックがルイス(右)に炸裂。2度のダウンを跳ね返して判定勝ちした

「REAL SPIRITS vol.48」
2015年12月11日(金)兵庫・神戸市立中央体育館

▼メインイベント 57.6kg契約 3分10R
○長谷川穂積(真正ジム/元WBC世界バンタム&フェザー級王者)
判定3-0 95-94、95-93、96-93
●カルロス・ルイス(メキシコ/WBC世界スーパーバンタム級9位)

 元WBC世界バンタム&フェザー級王者、現WBC世界フェザー級8位・IBF世界同級15位の長谷川穂積が再起第2戦に臨んだ。

 長谷川はこの試合が40戦目となり、試合の5日後には35歳の誕生日を迎える。今回は負ければ引退、との覚悟でリングに立った。

 1R、長谷川は右ジャブを出しつつ、左ストレートを顔面とボディにヒットさせ、ルイスのパンチはかわしていく。お互いのジャブが何度も同時に当たる場面が見られる。終盤には長谷川が左フック。

 2R、長谷川がカウンターの左フックを入れると、ルイスは連打を仕掛けてくる。しかし、長谷川は鮮やかにかわす。さらに左オーバーハンドフックが顔面にヒット。

 3R、長谷川は右ジャブを出しながら左ストレートで顔面とボディを狙って行く。残り20秒で長谷川の右ジャブをルイスが左手ではたき、その直後にルイスの右ストレートが炸裂。長谷川は横倒しになってダウン。

 4R、前に出てくるルイスに対し、長谷川はフットワークを使って左右へ回り込む。長谷川は鼻から出血が見られる。長谷川の左ストレートとルイスの右ストレートが相打ちとなり、残り10秒で激しい打ち合い。

 5R、ルイスは長谷川の入り際を狙って左アッパー、そして長谷川の右ジャブを左手で払っての右ストレートで2度目のダウンを奪う。立ち上がった長谷川に襲い掛かるルイスだが、長谷川はディフェンスに徹してこのラウンドを乗り切った。

 6R、長谷川は右ジャブを出しながら左でボディを狙い打つ。

 7R、前に出るルイスが放つパンチをかわしていく長谷川が左ボディブロー。ルイスも強烈な右ストレートを返す。長谷川が入ってくるところには左アッパーを突き上げる。終盤には長谷川の左ストレート、左ボディが入った。

 8R、長谷川の顔右側がルイスの右ストレートでかなり腫れている。ルイスの右ストレートを寸前でかわして左ボディストレートを打つ長谷川。至近距離でのフックの打ち合いが何度も見られるが、長谷川が鮮やかにルイスのパンチをかわす。

 9R、長谷川の左ボディストレートが突き刺さり、ルイスは右ストレートを返す。ルイスが強い右ボディフックを打つと、長谷川が左ストレートを打ち返す。残り10秒でルイスが連打を繰り出すが、長谷川はかわす。

 10R、長谷川はフットワークを駆使して右へ回り込んでジャブを突く。ルイスが何度も強打で仕掛けてくるが、長谷川はそれをかわして左ボディブロー。残り1分で長谷川が前に出てラッシュを仕掛け、左ストレート、左フック、左ボディストレート。しかし、ルイスはフットワークで長谷川から離れる。

 2度のダウンを奪われながらも、長谷川がポイントで追い上げての判定勝ちとなった。

 リング上でマイクを向けられた長谷川は、「これが僕の実力です。勝ったには勝ったが思うような試合が出来なかった。しばらくゆっくり休んで試合を振り返りたい。もっと完璧な、今回は圧倒的な内容が出来ると思っていたんですが、自分を裏切ってしまったのでゆっくり考えたいです。

(自分は)劣化しているんじゃないですかね? この試合はお客さんが楽しんでくれたのでよかったです。ダウンを2回取られてそこから勝てたのはプラスになります」とコメント。今後の進退については明らかにしなかった。

 控え室でのインタビューでは「ダウンを取られた以外はパーフェクトな試合が出来た。ダウンのダメージはなかった。焦りもなかったですね。お客さんは楽しめたんじゃないですかね」と試合を振り返った。

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