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【NKB】SNAIL RAMP竹村がKOで有終の美、ベイビーレイズも駆けつけた

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2015/12/12(土)UP

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

1、2Rはほとんど攻撃を出さなかった竹村(左)だが、3Rから攻撃に転じて4Rで決着をつけた

日本キックボクシング連盟/NKB実行委員会
「大和魂シリーズ VOL.5」
2015年12月12日(土)東京・後楽園ホール

▼第11試合 メインイベント 竹村哲引退試合 67kg契約 3分5R
○竹村 哲(ケーアクティブ/NKBウェルター級王者)
KO 4R 2分14秒 ※左ヒザ蹴り
●マサ・オオヤ(八王子FSG/NKBウェルター級5位)

K-1で活躍した佐藤嘉洋が激励賞を渡すためリングイン

 43歳にしてNKBウェルター級王者になった竹村が王者のまま引退試合を迎えた。

 竹村は2002年に31歳でプロデビュー。昨年10月大会のNKBウェルター級タイトルマッチで王者・Yoshitomiを下し、デビューから12年目でタイトルを獲得。今年4月の大月晴明戦でTKO負けを喫し、引退を決意した。

 普段はTAKEMURAの名前でロックバンド「SNAIL RAMP(スネイル・ランプ)」のボーカル&ベース担当というアーティストとしての一面を持つ異色ファイターで、2000年1月19日に発売されたアルバム「FRESH BRASH OLD MAN」ではオリコン週間1位を記録している。

 引退試合の相手には、同じアラフォー世代のオオヤ(41歳)を指名した。

 1Rと2R、竹村はほとんど攻撃を出すことなく防御に徹する。痺れを切らしたリングサイドの観客から野次が飛ぶと「うるせえっ!」と一喝。しかし、攻撃に転じると左ヒジでオオヤの頭部をカットし、流血に追い込んだ。

 3R、オオヤの左ボディブローと右ストレートをもらった竹村は急に火がつき、左ロー連打とヒジで攻めまくる。

 オオヤも左ボディを狙い撃ちにするが、竹村は“効いてないよ”とポーズをとる。

 4Rが始まってすぐ、オオヤは傷口のドクターチェックを受ける。再開後、竹村はパンチの連打でオオヤをコーナーへ追い詰め、顔面に連打をまとめておいてボディに左ヒザをグサリと突き刺す。これでオオヤがダウンし、そのまま立ち上がることは出来なかった。

 引退試合をKO勝利で飾った竹村は、「やる前は勝ち負け度外視と思っていましたが、いろいろな人が激励してくれて、最後はやっぱり勝つべきだと、全力を出して勝って恩返しをしたいという気持ちが強かった。1、2Rは手数が少なくてイライラしたと思いますが、あれが本当の俺の戦い方なんです。最後はわがままで自分のやりたいようにやらせてもらって、それがたまたま上手くいきました」と告白。

 最初は2~3戦で辞めるつもりがキックボクシングにどんどんのめり込んでいったこと、3度大怪我をして手術したこと、練習のレベルが落ちてきたことで引退を決めたこと、今後はスタッフとしてNKBを盛り上げていくことなどを語り、「13年間やってこれたのは皆さんの応援のおかげです。それがつらい減量を乗り越えて生活を差し置いてキックボクシングをやるモチベーションになりました」とファンに深々と頭を下げた。

音楽活動を通じて交流のあるベイビーレイズJAPANのメンバーが応援に駆けつけた

 最後は涙ながらに日本キックボクシング連盟の渡辺信久代表に礼を言うと、竹村は10カウントゴングを聞き、現役に別れを告げた。また、『暦の上ではディセンバー』のヒット曲で知られるアイドルグループ、ベイビーレイズJAPAN(竹村が作詞・作曲した楽曲を提供している)も応援に駆けつけ、竹村と一緒に入場したほか、リングサイドで応援、そして試合後にリング上で記念撮影を行った。


高橋(右)が左ハイでKO勝ち、高橋3兄弟の中で初めてベルトを巻いた

▼第10試合 セミファイナル NKBバンタム級王座決定戦 3分5R
○高橋 亮(真門ジム/NKBバンタム級1位)
KO 4R 1分54秒 ※左ハイキック
●松永 亮(拳心館/NKBバンタム級3位)
※高橋が新王座に就く。

 NKB期待の若手である高橋3兄弟の次男・亮が、兄弟で最初にタイトルマッチに挑戦。過去2勝している松永と王座を争った。

 1R、最初から積極的にパンチで攻めて行ったのは松永。高橋は得意の左ミドルキックで迎え撃つ。前半は松永の勢いに押されたが、組んでのヒザ蹴りと左ミドルでペースをつかみ、ラウンド終了間際には左ローからの左ストレートでダウンを奪う。

 2R、高橋が左ストレート、左ミドル、左ハイ、組んでのヒザ蹴りと攻めまくるが、松永も果敢に打ち合う。松永が右ストレートをヒットさせる場面もあったが、高橋が左フックからの左顔面ヒザ蹴り、左ストレートからのボディへのヒザ蹴りで2度のダウンを追加(2度目はプッシュ気味)。

 3R、松永は高橋の左ミドルに軸足蹴りを合わせていくが、高橋の強烈な左ミドルを何度も浴びてダウン寸前に。蹴られまくり、左ストレートを浴びる松永だがこのラウンドは耐えた。

 4R、高橋の猛攻は続き、左ハイ、左ストレート、左ミドルで松永が棒立ちになったところでダウンが宣告される。最後は高橋が左ハイキックを決め、豪快なKO勝ちで王座に就いた。

 高橋はマイクを持つと、「正直めっちゃ嬉しいですが、これからがほんまのスタートなのでチャンピオンにふさわしいようにもっと練習します。他団体のチャンピオンを全員倒すくらい成長します」と語った。

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