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【RISE】那須川がダウンを2度奪い圧勝、3月は二連戦に挑む

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2016/01/31(日)UP

三日月蹴りを突き刺す那須川(右)。ギリシャの強豪カリシス(左)から2度のダウンを奪って圧勝した

RISEクリエーション
「RISE 109」
2016年1月31日(日)東京・後楽園ホール

▼第7試合 セミファイナル SuperFight! -55.5kg契約 3分3R延長1R
○那須川天心(TARGET/第6代RISEバンタム級王者、BLADE FC JAPAN CUP 2015 -55kgトーナメント王者)
判定3-0 ※30-26、30-26、30-25
●マノリス・カリシス(ギリシャ/ダイヤモンドキャンプ/MAX PAINギリシャ王者)

ダウンを奪った那須川は奇妙なポーズをとって場内を沸かせた

 17歳の那須川は10戦全勝(9KO)、現在7連続KOと“天才”ぶりを存分に発揮。2016年初戦は、28勝(8KO)4敗の戦績を持つカリシスを迎え撃った。

 1R、序盤に放った那須川の三日月蹴りがグサリとレバーに突き刺さり、カリシスはいきなり後退。ボディをかばうカリシスに那須川が左レバーブローを叩き込み、ダウンを奪う。

 那須川はレバーブローと後ろ蹴り、さらにパンチの連打で2度目のダウンを追加。左ヒザ蹴りとパンチの連打で仕留めにかかったが、カリシスは驚異的な粘りを見せて左フックで反撃する。那須川は勢いで反則となるつかんでのヒザ蹴りを2発見舞ってしまい、イエローカードが提示される。

 その後も那須川が一方的に攻め、レフェリーがストップに入りそうなシーンが何度もあったが、カリシスが反撃のフックを出したためKOは逃した。

 2R、那須川は戦法を変えて相手をじっくり見ながらジャブ、三日月蹴り、バックハンドブローをヒットさせていく。しかし、タフなカリシスは左右フックを打ち返し、レバーを打たれても怯まずに反撃。那須川はノーガードになってカリシスのフックをかわす。

 3R、前に出るカリシスの右ストレートをもらった那須川は鼻血を出すが、ジャブと三日月蹴りで優勢を保つ。パンチと左ヒザ蹴りで攻めるもタフなカリシスは倒れない。最後には那須川が左ミドルの連打で一方的に蹴りまくり、試合終了。

 8連続KOは逃したものの、大差の判定勝ちで那須川がデビュー以来無傷の11連勝を飾った。

「僕らしくない試合をしてしまいました。すいませんでした。今日の試合で自分がまだまだだと改めて実感しました。マノリス選手は強い選手で、やったことがないタイプだったので焦ってしまいました。次は乗り越えます」と、那須川はマイクで反省の弁を述べると、「僕が世界レベルに通用するか分かりませんが、世界を見据えて挑戦していきたいと思います。父から“努力・挑戦した者が大成する”といつも言われているので、これからも努力・挑戦していきます」と語った。

 そして、「3月12日の『NO KICK, NO LIFE』と3月26日のRISE。中2週間しかありませんが両方出ます。新しい挑戦をします」と、3月に2連戦を行うことを発表した。

【テクニック動画】スゴ技vol.1 那須川天心のスーパーマンパンチ

【動画】那須川天心の強さの秘密とは!? 練習に密着


 photo/RISE OFFICIAL

両者一歩も退かない熱闘となり、野辺(左)が新チャンピオンの座に就いた

▼メインイベント 第4代RISEスーパーフェザー級王座決定戦 3分5R無制限延長R
○野辺広大(1-siam gym/RISEスーパーフェザー級3位)
判定3-0 ※49-46、49-46、49-45
●花田元誓(リアルディール/RISEスーパーフェザー級2位、第2代フェザー級王者)
※野辺が第4代王座に就く。

 王座決定トーナメントを勝ち上がった野辺と花田が王座決定戦を争った。花田はフェザー級王座も保持しており同時2階級制覇を狙い、20歳のホープ野辺は初のベルトを目指した。

 1R、花田がいきなりの右フックで先制し、前へ出てフックを叩きつけていく。野辺は右ミドルからのワンツー。お互いにストレートを当て合い、野辺はパンチの打ち合いの中で右ハイキックをヒットさせる。

 2R、花田が左ヒザをボディに見舞えば、野辺は右ローをクリーンヒット。両者下がらず正面衝突するためクリンチが多くなる。両者にイエローカード。離れれば野辺が右ミドル、花田が左フックと一歩も譲らない。野辺が前蹴りで吹っ飛ばすと花田はすぐにパンチからヒザ蹴り。

 3R、ここで野辺が一気に戦い方を変える。円を描くように花田のサイドへ回り込み、ヒザと右ミドル。野辺がパンチ連打で前へ出て右ミドルをクリーンヒット。花田が打ち合いに出れば野辺も打ち合う。

 4Rも野辺はサイドへ回り込み、花田の突進をかわす。花田も左右フックとヒザ蹴りで反撃するが、クリンチが多くレッドカードで痛い減点1に。パンチで前に出る花田を野辺がかわし、パンチの連打を見舞う。

 5R、前へ出る花田に野辺が右ストレートを直撃。しかし花田は下がらず打ち合う。ところどころで野辺がパンチを連打して印象がいい。花田は逆転を狙って飛びヒザ蹴りを放つが、当たりは浅かった。前に出る花田に野辺も下がらず膝を突き刺し、花田のハイキックに同じハイを返す。

 両者とも一歩も退かない大熱戦の勝敗は判定にもつれ込み、野辺が大差をつけて判定勝ち。若き王者が誕生した。

 野辺は「新チャンピオンの野辺広大です」と挨拶するとセコンドの吉本光志、ヌンサヤーム会長、応援団にお礼を言い、「これからのRISEは那須川天心選手だけでなく俺が盛り上げます。このベルトが最強だということを証明します」と宣言。さらに、「ヒジなしルールで盛り上がっている団体がありますが、僕はそこを意識して戦っていきます」と、K-1にも負けないと言い放った。

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