【UFC】ビスピンが逆転KOで新王座に就く
Zuffa
「UFC 199」
2016年6月4日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス
▼UFCミドル級タイトルマッチ 5分5R
○マイケル・ビスピン(イギリス/UFCミドル級4位・挑戦者)
KO 1R 3分36秒 ※左フック
●ルーク・ロックホールド(アメリカ/UFCミドル級王者)
※ビスピンが新王座に就く。
ロックホールドは昨年12月にクリス・ワイドマンをTKOで破ってミドル級王者になり、今回が初防衛戦。
挑戦者のビスピンは今年2月に元王者アンデウソン・シウバに勝利。当初はワイドマンが王座に挑むはずだったが、ワイドマンが怪我で欠場したため王座挑戦のチャンスを手に入れた。両者は2014年11月に対戦し、その時はロックホールドが2Rにフロントチョークで一本勝ちしている。
試合は序盤からロックホールドが圧倒。サウスポーから繰り出すジャブと左ミドルでビスピンを攻め込む。しかしロックホールドのジャブを空振りさせたビスピンが左フックを当てて形勢逆転。最後は再び左フックでロックホールドをなぎ倒し、逆転KO勝利で新王座に就いた。
試合後のインタビューでビスピンは、「いつも僕には挑戦者の資格がないと、パンチ力がないと言われる。でもこれを見ろ! 左フックで1RKOだ。(コーチの)ジェイソン・ペレロ、ありがとう。僕にとって生涯最高の日だ。みんなありがとう」と喜びを爆発させた。
▼UFCバンタム級タイトルマッチ 5分5R
○ドミニク・クルーズ(アメリカ/UFCバンタム級王者)
判定3‐0 ※50-45、50-45、49-46
●ユライア・フェイバー(アメリカ/UFCバンタム級3位・挑戦者)
※クルーズが初防衛に成功。
これまで2度対戦して1勝1敗のクルーズとフェイバー。今回はクルーズが持つ王座にフェイバーが挑む形での決着戦となった。
クルーズは今年1月に1年4カ月ぶりに怪我から復帰、いきなりTJ・ディラショーを破り、2014年に怪我で試合が出来ず剥奪された王座を奪還した。独特のリズムのステップを多用し、故モハメド・アリを尊敬していることでも知られる。
対するフェイバーも高度なテクニシャンで、WEC世界フェザー級王座を5度防衛しているが、これまでUFCタイトルマッチを3度経験していずれも王座獲得ならず。今度こそ、と宿敵クルーズに挑んだ。
1Rから激しく動いてテイクダウンを狙い合う両者。フェイバーは両足タックルでクルーズの身体を豪快に持ち上げてマットに叩きつけ、見せ場を作る。
しかし2Rに入るとクルーズが細かいフェイントとステップでフェイバーを翻弄。左ストレートでダウンを奪うと、3Rには左フックを何発もヒットさせる。
そして4Rにはクルーズが右ストレートからの左フックで尻餅をつかせ、最終5Rも逆転を狙うフェイバーのパンチを何度も空振りさせて試合をコントロール。ジャッジ2名が50-45とすべてのラウンドでクルーズを支持し、クルーズが防衛に成功した。
クルーズは勝利者インタビューに、「彼は以前王者だったし、タフな男だ。このオクタゴンにいる選手はみんなタフだよ。リングラスト(長期欠場の悪影響)なんて存在しないんだ。試合をする者はそんなことに惑わされてはならないよ。君の頭の中にだけ存在するものなんだ。またこうして戦えて本当に気分がいいよ」と答えた。
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