【五輪レスリング】忍者レスラー太田が銀メダルも「日本に帰って練習する」
「リオ五輪 男子レスリング グレコローマンスタイル59キロ級」
14日(現地時間)、カリオカアリーナ2
グレコローマンスタイル(上半身のみの攻防=足への技は禁止)の決勝が14日(現地時間)、カリオカアリーナで行われ、太田忍(22=ALSOK)が銀メダルを獲得した。
グレコローマンは8大会・32年ぶりの金メダルは逃したが、4大会・16年ぶりの銀メダルを獲得した。
日本はグレコでなかなか成績を出せていないため、今回も不利との予測もあったが、1回戦、前回のロンドン五輪金メダリストのハミド・ソリアン(イラン)に対し、第1ピリオド(前半3分)からローリングとバックを取られ0−4とポイントを許すも、第2ピリオド(後半3分)で投げと場外などで5-4で逆転勝利し大金星を挙げた。
太田は素早い身のこなしと力強さから忍者レスラーとの異名を持つが第2ピリオドから忍者らしさが加速した。
続く2回戦ではアルマト・ケビスパエフ(カザフスタン)に6-0で判定勝利。準々決勝ではスティグアンドレ・ベルゲ(ノルウェー)に4-0で判定勝利、準決勝では、北京、ロンドン五輪と55キロ級で2大会連続の銀メダリストのロフシャン・バイラモフ(アゼルバイジャン)と対戦。第1ピリオドに得意のがぶり返しからフォール勝ちし決勝進出した。
決勝では昨年の世界選手権王者のイスマエル・ボレロモリナ(キューバ)と対戦。素早い身のこなしで序盤から有利な姿勢を作ろうとするが、相手に腕を取られまいとする姿勢からか、消極的姿勢などで太田に口頭注意2が加算された。注意2となると、ルールとして相手が有利な態勢を選ぶことができる。ボレロモリナはグラウンドを選択し、背後から太田を責める。ボレロモリナはリフトから投げ、さらにローリングを決め0-6とリード。第2ピリオドでも太田は逆転を狙い攻めたが太田の技がはじかれ、点を取れないままバックで2ポイントを追加され0-8と8点差がつきテクニカルフォール負けとなった。
太田は試合後「悔しいですね。金メダルしか狙ってなかった。もう一回日本に帰ってしっかり練習します。結果的に伝統をつなぐことができて一安心という気持ちと、銀メダルだったのでまだまだという気持ち」とコメント。
太田の言う伝統とは日本は不参加だったモスクワ五輪を除くと、1952年ヘルシンキ五輪からの連続メダル獲得だ。太田のメダル獲得で連続メダル獲得は16大会と伸ばした。
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