【ベラトール】元王者パトリシオが負傷TKO負け、勝った元UFC王者ヘンダーソンが王座挑戦へ
Bellator
「Bellator 160 – HENDERSON VS. PITBULL」
2016年8月26日(金・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州アナハイム ホンダセンター
▼メインイベント ライト級 5分3R
○ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ/元UFCライト級王者)
TKO 2R 2分26秒
●パトリシオ・ピットブル(ブラジル/元Bellatorフェザー級王者)
今年2月にBellatorに移籍した元UFCライト級王者ヘンダーソンが、Bellatorで2戦目を迎えた。移籍初戦でいきなりBellatorウェルター級王者アンドレイ・コレシュコフと対戦したが判定負け。今回が再起戦となる。
対するパトリシオは元Bellatorフェザー級王者で、MMA(総合格闘技)戦績は28戦25勝3敗と高い勝利を誇っている人気ファイター。昨年11月にダニエル・ストラウスに敗れて王座から陥落したが、今年4月の再起戦で一本勝ちを収め、早くも復活の狼煙を上げた。この試合の勝者がBellatorライト級王者マイケル・チャンドラーへの挑戦権を手にすると見られるだけに、激しい試合が期待された。
1R、ヘンダーソンのミドルをつかんで、パトリシオが強烈な右ストレートを放つ。勢いに押されたヘンダーソンは後方に倒れるが、パトリシオは寝技勝負には行かず、立てのジェスチャー。スタンドの状態に戻ると、パトリシオはリングを回りながら距離をとって右ローキックで攻める。ヘンダーソンが距離を詰めると、パトリシオが右ストレートを返して寄せつけない。手数の少ない両者に会場からはブーイングが起こる。
2R、序盤はお互いに見合った状態が続いたが、2分に差し掛かる頃、パトリシオが胴に組み付いてテイクダウンを狙う。ヘンダーソンはすかさずパトリシオの右腕を取り、アームロックを仕掛ける。こらえるパトリシオにヘンダーソンは右ハイ。ここでアームロックを外したパトリシオはすかさず右フックをヒットさせる。
ようやく試合が動いたかに思えたが、ここで突然両者が動きを止めて、試合がストップする。パトリシオが右足を指差して何かを言うと、ヘンダーソンは構えを下げてゆっくり歩き出す。レフェリーがパトリシオの状態を確認し、試合を止めた。パトリシオは試合中に右足のスネを負傷し、試合続行が難しいと自ら判断したようだ。
消化不良の結末に会場からは再びブーイングが起こる中、ヘンダーソンが勝ち名乗りを受けた。マイクを握ったヘンダーソンは王者チャンドラーへの挑戦をアピールすると、ベルトを肩に担いだチャンドラーがリングに登場。両者は健闘を誓い合い、11月19日にタイトルマッチを行うことが決まった。
▼セミファイナル ライト級 5分3R
○デレック・アンダーソン(アメリカ)
判定3-0 ※30-27、29-28、29-28
●サワッド・アワッド(アメリカ)
1R、アワッドはパンチの連打で前に出ると、右フックをヒットさせ、アンダーソンが一瞬よろめかせる。詰め寄るアワッドをアンダーソンは捕まえ、首相撲からヒザを放つが、アワッドに押し倒される。アワッドがアンダーソンの首を捕らえてフロントチョーク。アンダーソンがこれを外して、両者スタンドの状態に。
アワッドは鋭いタックルからテイクダウンに成功。しかし、下になったアンダーソンが三角絞め。外そうとするアワッドに、アンダーソンが今度はオモプラッタを仕掛ける。しかし、極めきることが出来ずにラウンド終了。目まぐるしい攻防に会場が沸く。
2R、アンダーソンの鋭い左ジャブが連続でヒット。疲れからか、動きが鈍くなるアワッドにアンダーソンが左ジャブから右フック、ハイキック、前蹴りと次々に攻撃を繰り出す。アワッドがミドルをつかんで、強引に組み付いてテイクダウンに成功。バックを奪うが、アンダーソンが巧みに体勢を入れ替え、バックを奪い返す。背後からパンチを落としながら、アンダーソンはチョークを狙うが、ここでラウンド終了。
3R、息を吹き返したアワッドが前に出てプレッシャーを掛ける。両者の拳が交錯するが、アンダーソンはアワッドの勢いに押されて下がり気味に。アワッドは鋭いタックルからテイクダウンに成功。アンダーソンは下から腕十字を狙う。両者がポジションの奪い合って試合終了となった。
勝負の行方は判定に。寝技を積極的に仕掛けたアンダーソンが勝利を収めた。アワッドは3Rで攻勢をかける場面も見られたが、及ばなかった。
PHOTO=Bellator MMA(C)
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