【ムエタイスーパーファイト】スーパーレックのハイキックでヤスユキ初KO負け
MuayThai Super Fight
「Suk Wanchai MuayThai Super Fight」
2016年10月9日(日)東京・ディファ有明
▼第12試合 メインイベント 132ポンド契約(約59.9kg) 3分5R
○スーパーレック・モーラタナバンディット(タイ/ルンピニー&ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級1位)
KO 2R 2分19秒 ※右ハイキック
●ヤスユキ(Dropout/REBELS-MUAYTHAIスーパーフェザー級王者)
ムエタイの本場タイの超人気選手スーパーレックが待望の初来日を果たした。
スーパーレックはムエタイの2大殿堂であるルンピニーとラジャダムナンの両方でスーパーフェザー級ランキング1位。その2大殿堂での試合は常にメインイベント、ビッグマッチにも必ず出場し、6月20日には現ルンピニー同級王者ゲーウガンワーン、9月23日には2015年のムエタイMVP選手であるセクサンをも破っている。
このスーパースターを迎え撃ったヤスユキは国内同級トップクラスに君臨し、これまで各団体の日本王者クラスに勝利を収めているほか、“近代ムエタイの帝王”セーンチャイや現役ルンピニー&ラジャダムナン王者とも拳を交えている。
1R開始直後、スーパーレックが右ハイキックを放ち、ヤスユキがしゃがみこむようにしてかわして場内にはどよめきが起こる。その後も高速ハイキックを多用するスーパーレック。ヤスユキはジャブを繰り出すが、スーパーレックはヒジを振り落として脅かす。右ローを蹴るスーパーレックにヤスユキは得意の右ストレートを当てに行くが、スーパーレックが前蹴りを主体に自分の距離を保ち続ける。ヤスユキはいつになく積極的にパンチで前へ出て攻めて行き、コンビネーションで連打をヒットさせる。
2Rも前に出るのはヤスユキ。右ローを蹴るスーパーレックに右ミドル、右ストレート、左ロー。スーパーレックは速い動きでハイキックを繰り出すが、ヤスユキはかわす。ヤスユキのワンツー、右ローがヒットし、下がるスーパーレック。しかし、ヤスユキが接近してくると蹴りでなかなか入れさせない。
攻勢に出るヤスユキがパンチでスーパーレックをロープ際まで追い詰める。しかし、ジャブから右ストレートを繰り出そうとしたところで、スーパーレックが至近距離からの右ハイキック。これが見事に決まり、ヤスユキは完全に目が飛んで失神ダウン。衝撃的なKOで勝利したスーパーレックは、ロープに飛び乗って勝利をアピールした。
38戦目にして生涯初のKO負けを喫したヤスユキは、「やってて強いのが分かりました。最初からペースを取られていたんじゃないかな。子供みたいな顔してますが二枚くらい上手でした。(自分の)パンチが当たったのは覚えています。(相手が)ちょっとグラッときたなというのは覚えていて。ボディを狙おうと下に意識があったんですね。そこで多分少し手が下がってしまったんでしょう。右ハイは見えなかったんですがもらったのは覚えていて、そこでもう意識が途絶えてしまった。これがKO負けの味か、って感じです。強かったですよ」とスーパーレックのテクニックに舌を巻いた。
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▼第11試合 セミファイナル 51.5kg契約 3分5R
○ディーゼルレック・ウォーワンチャイ(タイ/ルンピニースタジアム認定ミニフライ級5位)
TKO 4R 1分31秒 ※ヒジ連打
●薩摩3373(TARGET/MA日本フライ級王者、REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
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ディーゼルレックはムエタイ最大プロモーションであるペッティンディーに所属する17歳の超エリート選手。タイ南部での活躍が中央プロモーターの目に止まり、各プロモーターのスカウト争奪戦になったというほどの逸材だという。
対する薩摩はしぶとく粘り強いファイトでじわりじわりとトップ戦線に上がって来た苦労人。39戦目でMA日本フライ級王者となり、2度の防衛に成功。8月7日のレベルスでは奥脇一哉を破り、REBELS-MUAYTHAIフライ級王座を奪取して二冠王となって今回の試合に臨んだ。
1R、薩摩は左右ローを主体に前へ出る。ディーゼルレックはハイキックを繰り出すが、薩摩はそれをかわす。次第にプレッシャーを強めて前へ出るディーゼルレックだが、目立った攻撃はない。
2Rも前に出てくるディーゼルレックに薩摩は右ローを狙い撃ち。ディーゼルレックが組んでくるとヒジ打ちを見舞う。ディーゼルレックは左ミドルを蹴るが、薩摩に右ローを狙われてしまう。この右ローが効いたかディーゼルレックはサウスポーに構えを変えた。
3Rも前に出てくるディーゼルレックへ薩摩は右ローを蹴り続ける。ディーゼルレックはワンツー、左ミドル、ヒジを繰り出してどんどん前へ出て行く。明らかに薩摩の右ローが効いているが、ディーゼルレックは全く下がらず前へ出てパンチで攻め続ける。
4R、サウスポーに構えて左ストレートを当てに行くディーゼルレック。薩摩は変わらず右ローを蹴り続け、ディーゼルレックは足を上げて耐える。しかし、組み付いたディーゼルレックの左ヒジで薩摩は流血。ドクターチェック後再開となるが、ディーゼルレックがパンチで一気に攻める。
薩摩は組み付いてディーゼルレックを止めようとするが、ディーゼルレックは左ヒジを連打。何度も顔面へ強烈なヒジが叩き込まれ、薩摩がついにダウン。ダウンカウントが数えられたが、途中でレフェリーがカウントを止め、ディーゼルレックのKO勝ちを告げた。
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