【ベラトール】チャンドラーが初防衛、元UFC王者を接戦の末に下す
Bellator MMA
「Bellator 165」
11月19日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ SAPセンター
▼Bellatorライト級タイトルマッチ 5分5R
○マイケル・チャンドラー(アメリカ/王者)
判定2-1 ※48-46、46-48、48-47
●ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ/元UFCライト級王者/挑戦者)
※チャンドラーが初防衛に成功。
今年6月にライト級王者に返り咲いたチャンドラーが、元UFC同級王者ヘンダーソンを挑戦者に初防衛戦を迎えた。
チャンドラーは2011年11月にエディ・アルバレス(現在はUFCに在籍)を破ってBellatorライト級王座を獲得。2度の防衛に成功したが、2013年11月にアルバレスとの再戦に敗れて王座陥落。その後、再び王座挑戦のチャンスを迎えると、パトリッキー・フレイレをKOで下し王座に返り咲いた。
対する挑戦者ヘンダーソンは今年2月にUFCからBellatorに電撃移籍。いわゆるリリース(契約解除、またはUFCが契約を更新しない)というかたちではなく、UFCの王者クラスのファイターが他団体へ移籍するのは希なケースであったため、注目を集めた。この試合がBellator第3戦目にして、早くも2度目のタイトルマッチとなった。
1R、序盤からチャンドラーがアグレッシブな攻めを展開。強烈な右ミドルとパンチのコンビネーションでヘンダーソンをケージ際に追い込み、一気にパンチを連打。ヘンダーソンはたまらずタックルを仕掛けるが、チャンドラーはこれを切るとしゃがみ込んだヘンダーソンに上からパンチとヒジを振り落とす。さらに背後からヘンダーソンを抱え込むと豪快なジャーマンスープレックス。投げた後にはすかさずフロントチョークを仕掛け、外されると今度はパウンドを落とし、手数を緩めない。
2R、ペースを取り戻したいヘンダーソンは得意の蹴りに活路を見出す。前蹴りとローを返しながら、チャンドラーのパンチの踏み込みにヒザ蹴りを合わせる。さらに蹴りに鋭い右ストレートを合わせてチャンドラーに尻餅を着かせる。チャンドラーも右ミドルからパンチへつなぐ攻撃で押し込む場面を作るが、ヘンダーソンはボディとヒザへの前蹴り、さらに右ハイ、横蹴り、ローと続けざまに放ち、主導権を握らせない。
3R、ヘンダーソンの右ジャブで左の頬を腫らしたチャンドラー。パンチにヒザを合わされ一瞬動きが止まる。しかし、ヘンダーソンが片足タックルを仕掛けるとチャンドラーはがぶってディフェンス。すかさずフロントチョークを仕掛けるがこれは極まらず。ヘンダーソンが立ち上がろうとしたところへ、上からヒジを落とした。
4R、チャンドラーは両足タックルからヘンダーソンを抱え上げると、そのままゆっくりとリング中央へ移動。ヘンダーソンが逃れようと足を絡ませて来ると、ようやく下ろしてトップポジションへ。ヘンダーソンは下からアームロックを仕掛けるが、チャンドラーは腕を抜くと上から組み伏せるようにポジションをコントロール。しかし、終盤にトップポジションを奪い返したヘンダーソンが上からヒジを落として、チャンドラーの耳から出血させる。
5R、疲れの色が見えるチャンドラーに対し、ヘンダーソンは強烈なボディフックから飛びヒザ蹴り。すぐさまタックルに入り、テイクダウンに成功すると、バックマウントからチョークを狙う。チャンドラーはいったんトップポジションを奪い返すも、ヘンダーソンが巧みに体勢を入れ替え、再び上からヒジを落とす展開に。足にしがみついて凌ぐチャンドラーに、ヘンダーソンは横三角絞め。チャンドラーはこれを外すと、再びヘンダーソンの下に潜り込んで堪え続けた。
ラウンド終了のブザーが鳴ると両手を高々と上に掲げるヘンダーソン。一方、顔面を血に染めたチャンドラーは、ヘンダーソンが興奮した様子で近付いてくると片手で突き放し、不機嫌な様子を見せる。
勝負の行方は判定に。前半にペースを握ったチャンドラーに対して、後半に巻き返しを見せたヘンダーソン。判定は割れたが、王者チャンドラーに軍配が上がった。チャンドラーが初防衛に成功。ヘンダーソンは2度目のタイトル挑戦をものにすることは出来なかった。
PHOTOS=Bellator MMA(C)
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