【ムエタイ】岡山ジムの新鋭・馬木愛里がルンピニーでKO勝利
「スック・ギャットペット」
2016年11月25日(金・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第3試合 140ポンド契約
○メリー・ウマキ(=馬木愛里/岡山ジム闘我塾)
TKO 2R
●テーパヤック・ソータナペット(タイ)
岡山ジム所属の新鋭・馬木愛里、翔貴はこれまでに複数回のタイ修行とタイでの試合経験もあるが、 ルンピニースタジアムへの出場は今回が初。出場の経緯にLumpinee Boxing Stadium of Japan(以下LPNJ)代表でセンチャイジム会長であるセンチャイ 氏は「日本国籍を有する選手はルンピニースタジアムとの契約でLPNJを通してルンピニーの試合に出場できます」という。
こうしたLPNJの活動や2選手のこれまでの実績が考慮され、 現在のムエタイ界でも人気のあるギャットペット興行へ出場できることとなった。場内のギャンブラーらも日本の岡山から来た二人がどのような闘い をするのか期待がかかる。
まず第3試合に馬木が出場。 前回の試合では10月9日の岡山大会でグリアングライ・ ゲーオサムリットに勝利している。
今回対戦するテーパヤックは戦績42戦25勝。
初回、互いにローキックの探り合いから始まるが、 馬木はテーパヤックのローに合わせ左ストレートを決める。馬木のサウスポーからの左ストレートが真っすぐ伸び、 テーパヤックの頬を貫く。
テーパヤックのローやミドルキックも素早いが、この馬木の左ストレートの当て感が鋭い。2Rに入りパンチを多用する馬木に、セコンドから「左ミドルを多少するように」との指示。 パンチに頼った試合運びは判定時に不利になってしまうこともあるためだ。馬木はここでタイミングよく左ミドルを放つ。 テーパヤックも前蹴りやミドルで応戦するが、 ここに馬木は伸びのよい左ストレートを当てた。
突き抜けるようなタイミングでテーパヤックの顔面にヒットしたか と思うと、テーパヤックはマットに崩れ落ちる。テーパヤックはカウント8で立ち上がってきたが、 再び馬木の左パンチを喰らいマットに沈む。レフェリーは試合をストップし馬木のTKO勝利となった。このKO勝利にルンピニーの幹部やこの日のプロモーターから祝福され、早くも次回のルンピニー参戦が期待される。
▼第8試合 126ポンド契約
○クラーブカウ・シットソートーナロン(タイ)
判定
●ショウキ・オカヤマジム(=翔貴/岡山ジム水島道場)
翔貴はこれまでにタイで4戦を戦ってきたが、 今回の初ルンピニー戦でのクラーブカウは50戦の戦績の持ち主。翔貴は前回の岡山大会では惜しくもINNOVATIONフェザー級王座を逃しているが今回はきっちりと勝利したい。
試合は初回から翔貴が左右のローからのパンチで前に出た。 このパンチがクラーブカウの全身を食い止めるもクリーンヒットは無かった。
2Rに入り翔貴は左右のローを軸にクラーブカウを揺さぶる。 クラーブカウがローに気を取られたところに、大きなバックブローをヒットさせ会場を沸かす。だがクラーブカウは効いた様子を見せずにミドルキックで応戦してくる。
3Rに入り、翔貴もパンチの数を増した。 ボディーブローなどはクリーンヒットしているものの、 相手の動きを詰めるまでには至らず。このラウンド以降、クラーブカウのミドルキックが増し、 次第にクラーブカウのペースとなってゆく。
4R、 翔貴はもつれて倒れた際に頭部をマットに打ち付けてしまう。 ここで直ぐに立ち上がってこれなかったため、 レフェリーダウンとみなしカウントを数え始めた。これには不運だったが、翔貴はここで挽回しなければ勝利は難しい状態となってしまった。
最終R、パンチで前に出る翔貴だが、 クラーブカウは動体視力で翔貴のパンチをかわし試合終了までつないだ。ジャッジはクラーブカウを勝者とした。
Photo & Text 早田寛 Hiroshi Soda
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