【NKB】村田裕俊が初防衛、最終R猛攻でTKO勝ち

2016/12/10（土）UP
（最終更新：2016/12/19 00:10）

日本キックボクシング連盟/NKB実行委員会
「武士シリーズ VOL.5」
2016年12月10日（土）東京・後楽園ホール

▼メインイベント　第12試合　NKBフェザー級タイトルマッチ　3分5R
○村田裕俊（八王子FSG/NKBフェザー級王者）
TKO　5R 2分36秒　※セコンドからタオル投入
●優介（真門ジム/NKBフェザー級2位・挑戦者）
※村田が初防衛に成功。

　今年4月に高橋三兄弟の長男・高橋一眞とのNKBフェザー級王座決定戦を制して第13代王座に就いた村田が初防衛戦を迎えた。挑戦者の優介とはこれまでに3度対戦し、1勝1敗1分とまったくの五分。今回のタイトルマッチは約1年10カ月ぶりの決着戦となった。

　1R、ローキックからパンチにつなぐ攻めで、優介が積極的に前に出る。サウスポーに構えた村田は下がりながらローを返す。優介が強烈なパンチの連打で仕掛けると、村田は首相撲で捕らえてヒザ蹴りを打ち込む。

　2R、優介がパンチから間合いを詰めると村田は首相撲からヒザ蹴り。さらに一瞬の隙を見て、至近距離から鋭い縦ヒジを繰り出す。村田が徐々にペースを握ると左ミドル2連発から左ストレートを顔面にヒットさせる。終盤にはパンチとヒザ蹴りで優介をコーナーに追い込み、縦ヒジで額をカットさせる。

　3R、手数を増やす優介はパンチで村田にロープを背負わせる場面も作るが、村田の首相撲に捕まる。離れると構わず前に出る優介に、村田はパンチからローにつなぐコンビネーションで応戦。さらにパンチからのヒジ打ちで強襲する。

　4R序盤、出血が多くなる優介にドクターチェックが入る。試合が再開されると、村田はすかさず首相撲に持ち込み至近距離からヒジ打ち。被弾した優介の顔面が血に染まると、2度目のドクターチェックが入る。すると試合が再開されるやいなや優介が猛然と畳み掛けた。村田は打ち合いに応じるが、優介の鋭い右ハイを浴びてしまう。

　5R、村田はパンチとヒジの連打を浴びせてついにダウンを奪う。これで完全に主導権を握った村田は再び首相撲からのヒザ蹴りとヒジ打ちでさらに攻勢。優介はロープを背にパンチを被弾し続けてスタンディングダウン。何とかファイティングポーズをとるも、村田の容赦ないラッシュを受けてサンドバッグ状態になるとセコンドからタオルが投げ込まれた。

　最後は村田が圧倒してTKO勝利、初防衛に成功した。試合後、マイクを向けられた村田は「優介選手は初めてのタイトルマッチということで凄く気合いが入っていて、こっちも覚悟が無いと倒せなかったです。良かったです。来年は他団体のチャンピオンをどんどん倒して行きます」と、勝利の喜びと共に来年に向けた意気込みを話した。

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▼セミファイナル　第11試合　NKBウェルター級　3分5R
○安田一平（SQUARE-UP道場/NKBウェルター級王者）
判定3-0　※48-47、48-46、48-46
●SEIITSU（八王子FSG/NKBウェルター級6位）

　現在6連勝中（4KO）と波に乗る安田。ウェルター級次期挑戦者が岡田拳に決まり、防衛戦に向けて落とせない一戦を迎えた。対戦相手のSEIITSUは安田と同じ37歳で、タイトルマッチも経験している実力者だ。

　1Rと2Rは、安田がじりじりと間合いを詰めてプレッシャーを掛けながら、パンチを顔面とボディに打ち込み主導権を握る。パンチを被弾したSEIITSUはコーナーに追い込まれるが、ローキックをこつこつと返す。

　3Rに入ると、安田は狙いすました左フックをSEIITSUのアゴにクリーンヒットさせてダウンを奪う。ダメージが残るSEIITSUはその後も安田のパンチを次々と被弾し、2度目のダウンを喫してしまう。

　4R、ボディと顔面にパンチを打ち分けながら畳み掛ける安田。力なくパンチを返していたSEIITSUであったが、終了間際に放った左ハイが安田の顔面にヒット。安田がたまらず下がったところでラウンド終了となる。

　すると5R、開始早々の打ち合いからSEIITSUの左ハイがついに安田の顔面をとらえてダウン。その後は、両者死力を尽くした打ち合いが続くが、徐々に安田が盛り返すと左ジャブからフック、ストレートをヒットさせる。SEIITSUもたびたびハイで強襲しながら、パンチとヒザ蹴りを返すが追撃及ばず。

　安田が王者の意地を見せて判定をモノにした。試合後マイクを向けられた安田は「全然だめでした。今日を踏まえてもっと良い試合が出来るように頑張ります。すいませんでした」と悔しそうな表情でコメントした。

●次ページ：NKBウェルター級の2位と3位が激突

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