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【UFC】コーミエが一本勝ちでV2、敗れたジョンソンは涙の引退表明

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2017/04/09(日)UP

UFC
「UFC 210:CORMIER VS JOHNSON 2」
2017年4月9日(日)アメリカ・ニューヨーク州バッファロー キーバンク・センター

ジョンソンのバックを奪いチョークを狙うコーミエ

▼メインイベント ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○ダニエル・コーミエ(アメリカ/元KOTCヘビー級王者/UFCライトヘビー級王者)
一本 2R 3分37秒 ※リアネイキッドチョーク
●アンソニー・ジョンソン(アメリカ/同級1位/挑戦者)
※コーミエが王座防衛に成功。

2015年5月にも王座を掛けて激突したコーミエ(左)とジョンソン(右)

 今回が2度目の対決となるコーミエとジョンソン。両者は2015年5月にライトヘビー級王座決定戦を争い、コーミエが一本勝ちで王座に就いた。

 コーミエは同年10月にアレクサンダー・グスタフソンを判定で破り初防衛に成功。昨年7月の『UFC 200』では、ノンタイトル戦でアンデウソン・シウバに勝利している。

 対するジョンソンは、コーミエに敗れて以降も3試合連続KO勝ちと好調を維持。昨年8月にはグローバー・テイシェイラを右アッパーにより1Rわずか13秒でマットに沈めている。約2年ぶりの再戦や如何に。

 1R、パンチからジョンソンが組み付きテイクダウンを狙うが、コーミエはケージを背に堪える。ジョンソンは下に潜り込んで足を捕えようとするが、コーミエはがぶって押さえ込みながらヒザ蹴り。ジョンソンも一瞬体が離れたところを逃さずパンチからのヒザ蹴りを返し、組み合いに戻ったところでレフェリーがブレイク。

 再開後、強烈なボディへのヒザ蹴り、フック、アッパーから左ハイ2連発で襲い掛かるジョンソン。コーミエをケージに追い込んで組み付くと、ラウンド終了と同時にテイクダウンを奪った。 

 2R、コーミエがヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウンを狙うが、ジョンソンはケージを背負って凌ぎ、組みの攻防から体勢を入れ替えてテイクダウンを奪う。

 しかし、コーミエは立ち上がると片足タックルからすぐさまテイクダウンを奪い返し、バックを取って強烈な鉄槌。そこからチョークに捕えて首を絞め上げると、ジョンソンがタップ。コーミエが強敵から一本勝ちを収めて2度目の王座防衛に成功した。 

2度目の王座防衛を果たしたコーミエ

 試合後、最初にマイクを向けられたジョンソンは「言い訳は何も無い。自分より強い相手に負けたというだけだよ。みんな、愛しているぜー」と口にすると、しばらくの沈黙から涙ぐみ始める。

 そして「これが最後の試合だ。デイナ・ホワイト(UFC代表)には伝えていなかったが、コーチと家族には伝えていた」と明かし、関係者とコーミエに感謝の言葉を述べた。さらに、観戦に訪れいてたジョン・ジョーンズを見つけ「君と戦いたかったが、たぶん来世だな」と言葉を掛けた。

 一方、会場からのブーイングに「ブーイングしろよ(笑)。俺がタイトルマッチで勝ったんだぜ!」と応えたコーミエ。「(ジョンソンが)レスリングで勝負してくるとは思わなかった。彼は素晴らしい人間だ。このスポーツに携わり続けて欲しいと思う」とジョンソンに言葉を送った。

 しかし、ケージサイドにジミ・マヌワ(UFCライトヘビー級4位)の姿を見つけると「俺はここにいるぜ! 倒してみろよ!」と挑発。さらにジョーンズに対しても、「あいつは一体誰なんだよ? 何年待ったせるんだよ! 彼が良いファイターであることは認めるが、まだ(自分に挑戦する)資格はまだない」と言い放ち、最後は会場を沸かせた。

PHOTOS By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images

●次ページ:ムサシvsワイドマンの一戦はよもやの結末に

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