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【シュートボクシング】海人、現エース鈴木博昭をヒジで秒殺

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2017/06/16(金)UP

海人のヒジで額を切られ、呆然とする鈴木

シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING 2017 act.3」
2017年6月16日(金)東京・後楽園ホール

鈴木(右)のガードの隙間からヒジを炸裂させた海人(左)がTKO勝ちで新旧エース対決を制した

▼第9試合 メインイベント 63.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限
○海人(TEAM F.O.D/SB日本ライト級1位)
TKO 1R2分18秒 ※ドクターストップ
●鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB世界スーパーライト級王者)

 長きにわたり、SBエースとして活躍する鈴木は前戦となった4月の山口裕人との一戦では、他団体進出を視野にヒジありルールを要求。激闘の末に5Rヒジでの豪快なKO勝利を収めた。

 対する海人は次世代のエース候補として期待される19歳。4月大会ではメインイベントに大抜擢され、ザカリア・ゾウガリーと対戦。判定で敗れはしたが、ザカリアの猛攻を凌ぎ、逆に追い込む場面を作るなど海人の善戦が光った。新旧エース対決として注目を集める今回の一戦はヒジ打ちありのルールになることが双方合意の上で決定した。

 1R、鈴木がガードを固めながら前蹴り、左ミドルをテンポよく当てるのに対し、海人はスピードある右ミドル、右ストレートを返していく。鈴木の前蹴りをさばいた海人は一気に踏み込んで縦ヒジ! 

 これがガードの隙間から入り、額をカットした鈴木にドクターチェックが入る。これで終了かと思われたが、再開すると鈴木は組み付いて逆転の投げ技狙い。しかし、海人は踏ん張って投げさせない。

 再び鈴木の流血がひどくなったところでドクターストップ。鈴木を破る大金星を上げた海人は「SB真のエースの海人です。鈴木さんに勝ったからといって、本物のエースになったかといったらそうでもない。65kgは一番選手が多く、僕がみんなを倒して本物のエースになります。世界チャンピオンのザカリアに負けてるのでリベンジするまで誰にも負けないので、もう1回やらせてください」とザカリアへのリベンジを誓った。


右フックで内藤(左)からダウンを奪った深田(右)

▼第8試合 SB日本フェザー級タイトルマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分5R
○深田一樹(龍生塾ファントム道場/SB日本フェザー級王者)
判定2-0 ※48-47、48-48、48-47
●内藤大樹(ストライキングジムAres /SB日本スーパーバンタム級王者/挑戦者)
※深田が初防衛に成功

 内藤は昨年11月に、当時11連勝中だった挑戦者・植山征紀を3RKOで退け、初防衛に成功。今年の2月には宮崎就斗を撃破し「同時2階級制覇を狙います」とフェザー級王座獲得を宣言。4月にはSB日本フェザー級2位・元貴を下し今回のタイトルマッチにつないだ。一方、深田は昨年8月、元貴とSB史上に残る7Rにわたる激闘を制し、SB日本フェザー級王座を獲得。今回が初防衛戦となる。

 1R、右インローを集中的に当てて行く内藤に、深田はじりじりと圧力をかけて左ストレート。パンチを寸前に避けるなどさすがのディフェンスぶりを見せる内藤。

 2Rには、重みのある右ミドルも当ててペースを握ったかに見えた内藤だが、深田は右フックでぐらつかせて左ストレートもヒット。

 3R、ダメージを感じさせることなく内藤は前蹴り、右ミドルを当て、深田の前進に合わせて左フックを合わせる。

 4R、前蹴り、右ハイと蹴りで距離を取りペースを握る内藤に、深田は強引に前に出ると右フックを当てダウンを奪う。巻き返しを狙う内藤は5Rに投げを狙うも不発。

 ガンガン前に出て反撃する内藤だが、深田も応戦。深田が判定2-0で勝利、初防衛に成功すると「今日は勝てて良かったです。内藤選手、うちの植山(征紀)とタイトルを懸けてまたやってください。僕ももう一個欲しいです。フェザー級のベルト賭けてもいいので、スーパーフェザー級でやらせください」と、現在空位の王座挑戦をアピールした。

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