【UFC】五味隆典、無念の1R一本負けで4連敗、井上直樹はデビュー戦で勝利
▼セミファイナル・第11試合 ヘビー級 5分3R
○マルチン・ティブラ(ポーランド/同級13位)
判定3-0 ※29-28、28-27、29-27
●アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ/同級8位)
現在4連敗中のアルロフスキー。黒星はスティペ・ミオシッチ、アリスター・オーフレイム、ジョシュ・バーネット、フランシス・ガヌーという、トップファイターたちに喫したものだが、今回は下位ランカーのティブラを相手に真価が問われる一戦となる。
1R、開始早々にアルロフスキーが華麗な後ろ回し蹴りをヒットさせ会場を沸かせる。しかし、ティブラはアルロフスキーの右ミドルをキャッチしてすぐにテイクダウンに成功。スクランブルからマウントを奪取して、終盤まで上から鉄槌を連打する展開が続く。残り約20秒でアルロフスキーは脱出に成功して立ち上がると、怒濤のパンチ連打で襲いかかり、ティブラにケージを背負わせる。
2R、疲れの色が濃いティブラにアルロフスキーは左右フックとミドルをヒットさせ、ケージに押し込む。いったん離れると、パンチ連打でティブラにケージを背負わせ、再び組み合うと至近距離からヒジ打ちを入れる。組んだまま膠着状態が続き、レフェリーが両者をいったん離すが、打撃を交換するとすぐにまた組み合いとなる。
3R、ケージ際での組みの攻防からティブラは下に潜り込み、アルロフスキーの片足をとらえてテイクダウン。アルロフスキーはいったん立ち上がると、すぐにまたティブラにタックルでテイクダウンを許してしまう。ティブラはバックマウントを奪取して、チョークを狙いながら鉄槌。アルロフスキーをコントーロールして試合終了を迎えた。
勝敗の行方は判定に持ち込まれ、グラウンドの展開で主導権を握り続けたティブラが勝利。アルロフスキーは5連敗となった。
▼第10試合 ウェルター級 5分3R
○コルビー・コビントン(アメリカ)
判定3-0 ※30-25、30-26、30-27
●キム・ドンヒョン (韓国/同級7位)
キムは日本のDEEPで活躍した後、2008年5月からUFCに出場している35歳のベテラン選手。UFCでの通算戦績は13勝3敗1ノーコンテストと大きく勝ち越しており、ネイト・ディアス、シアー・バハドゥルザダ、タレック・サフィジーヌら強豪から勝利を上げている。対するコビントンは2014年8月からUFCに参戦し、6勝1敗とこちらも大きく勝ち越し。ドンヒョンを下し、ランキング入りなるか。
1R、パンチの交換から、ケージ際での組み合いに。コビントンが下に潜り込んで足をすくうと、ドンヒョンはマットに尻が着くがすぐに立ち上がる。その後もコビントンはしつこく組み付きテイクダウンを狙い、ドンヒョンはケージを背に堪える。残り1分で離れて両者は打撃を交換するが、終了間際にコビントンはタックルからテイクダウンを奪う。
2R、コビントンの両足タックルをドンヒョンはがぶってディフェンス。立ち上がるとコビントンはしつこく組み付き、ケージ際で再びドンヒョンはマットに尻が着いた状態に。コビントンは立っては組み付くを繰り返すが、終盤に打撃戦から左フックをヒット。足が崩れて後退するドンヒョンに対し飛びヒザ蹴りも突き刺す。
3R、コビントンがワンツーと左フック、左右ローをテンポ良く打ち込む。距離が詰まると、ドンヒョンが組み付くが、ドンヒョンは押し返しながらタックルでテイクダウンを奪う。ドンヒョンが立ち上がると、コビントンはしつこく組み付きテイクダウンを繰り返した。
コビントンはランキング7位のドンヒョンをレスリングで圧倒して判定勝ち。会場からのブーイングに耳に手を当てる仕草と投げキスで不敵に応え、マイクでタイトルマッチをアピールした。
▼第9試合 ウェルター級 5分3R
○ハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル/元UFCライト級王者)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
●タレック・サフィジーヌ(ベルギー/元Strikeforceウェルター級王者/現UFCウェルター級11位)
ドス・アンジョスは2015年3月にアンソニー・ペティスを破り、UFCライト級王座を獲得。しかし、昨年7月に迎えた2度目の防衛戦で、エディ・アルバレスに初回TKO負けを喫して王座から陥落。続く11月にはトニー・ファーガソンにも敗れて2連敗となり、今大会ではウェルター級に階級を上げて再起戦に臨む。
対するサフィジーヌは2013年1月にStrikeforceウェルター級王座を獲得。ベルギー人として初めて北米メジャー団体のベルトを手にした先駆者だ。UFCには翌年1月から参戦し、現在までに2勝3敗の戦績を収めている。
1R、互いにジャブからの蹴り合いでスタート。互いに1度ずつテイクダウンを奪うが、ドス・アンジョスは腕を極めに行くなど積極的に仕掛け、立ち上がっても飛びヒザ蹴りや首相撲からのヒザ蹴りで攻勢に出る。
2R、サフィジーヌはサウスポーにスイッチ。リングを回りながら右のジャブを突く。ケージ際での組みの攻防からドス・アンジョスはサフィジーヌをがぶり倒してヒザ蹴り。サフィジーヌが立ち上がると、今度は首相撲にとらえてヒザ蹴りを入れ続ける。しかし、サフィジーヌは離れ際に鋭い縦ヒジを返して応戦。両者ともに鼻血を出しながら、打撃戦とケージ際で組みの攻防を繰り返す。
3R、サフィジーヌもリングを回りながら右のジャブ、フック、ローを当てて行く。ドス・アンジョスは右ジャブから左のミドルとフックにつなげる攻め。強烈な右ボディを叩き込む。たびたび組み合いとなるが、両者ともテイクダウンを許さない。最後は打ち合って、試合終了を迎えた。
決定機はなかったが、組みの攻防で押し込んだドス・アンジョスが判定をモノに。ウェルター級初戦を白星で飾り、連敗から脱出した。
▼第7試合 ヘビー級 5分3R
○ウォルト・ハリス(アメリカ)
TKO 1R 1分44秒
●シリル・アスカー(フランス)
▼第6試合 フェザー級 5分3R
○アレックス・カサレス(アメリカ)
TKO 2R終了時 ※ディの負傷によるレフェリーストップ
●ロランド・ディ(フィリピン)
▼第4試合 ウェルター級 5分3R
○リー・ジンリャン(中国)
判定3-0 ※29-27、28-27、29-27
●フランク・カマチョ(フィリピン)
▼第3試合 バンタム級 5分3R
○ラッセル・ドゥアン(アメリカ)
TKO 1R 4分09秒
●クァク・グァンホ(韓国)
▼第1試合 女子バンタム級 5分3R
○ルーシー・プディロヴァ(チェコ)
判定3-0 ※三者とも29-28
●キム・ジヨン(韓国)
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】