【J-NETWORK】45歳のカリスマ・立嶋篤史が17歳下ホープと大激闘
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1RからKOを狙って仕掛けてきた聖（左）に立嶋（右）が3Rに猛反撃
J-NETWORK
「J-FIGHT＆J-GIRLS 2017～J-NETWORK 20th Anniversary～5th」
2017年7月23日（日）東京・新宿FACE
▼第11試合 フェザー級 3分3R ※ヒジあり
△聖（さとる/フォルティス渋谷/J-NETWORKフェザー級6位）
ドロー 判定1－0 ※29－28、29－29、29－29
△立嶋篤史（たてしま・あつし/ASSHI-PROJECT/元全日本フェザー級王者）
90年代に“キックのカリスマ”として人気を博した立嶋が、15年以上ぶりとなるメインイベントに登場。立嶋はヒジとローキックを武器に90年代のキックボクシング界を大いに盛り上げ、45歳になった今もリングに上がり続ける超ベテラン。今回が93試合目となる。
対する聖はJ-NETWORKきってのワイルド系ファイターで、パンチからのヒザ蹴りを得意とする。28歳だがまだキャリアは少なく、ホープとして期待されている選手だ。4連勝の後2連敗と不調気味だったが、5月大会ではフェザー級次期王者挑戦者決定トーナメントの1回戦で浜川慎司を2RにKOで下し、復活を遂げている。
1R、聖は速攻勝負を仕掛け、パンチの連打とヒザ蹴りで前へ出る。コーナーへ追い込まれて連打をもらい、ピンチに追い込まれる立嶋だが、ヒジと右ローで必死の応戦。
2R、右ストレートをもらってフラつく立嶋。そこへ聖は連打を見舞っていく。立嶋もローとパンチで応戦し、ヒジも繰り出す。攻めるのは聖で手数も負けているが、立嶋もロー、ボディブロー、ヒザ蹴りをしっかり返していく接戦に。
3R、執拗にパンチとヒザ蹴りでボディを攻めていく立嶋は右ストレートを打ち込む。聖の左目付近が大きく腫れあがり、ドクターチェック。再開後も最後まで攻撃の手を休めない立嶋。聖もパンチとヒジで打ち合う大激闘に。場内が大いに盛り上げる中、試合終了。場内は拍手と歓声に包まれた。
判定が告げられる前から「さすがメインイベント」「感動した」と言った声がリングサイドの観客や関係者から聞こえてくる中、判定が読み上げられた。ジャッジ1名が聖を支持したが2名はドロー。両者痛み分けとなった。
立嶋は第5試合で勝利した息子の挑己（いどむ）をリングに呼び込み、リングの四方へ向かって深々とお辞儀。今回も目標としていた親子同日勝利を達成することは出来なかったが、場内は再び大きな拍手に包まれた。
スピードのある蹴りを上中下と散らしていった大﨑が圧巻のKO劇
▼第10試合 51kg契約 3分3R ※ヒジあり
〇大﨑孔稀（おおさき・こうき/OISHI GYM/第12・13回J-NETWORKアマチュア全日本選手権大会バンタム級優勝）
KO 1R 1分29秒 ※左ミドルキック
●JIRO（じろう/創心會/第15回J-NETWORKアマチュア全日本選手権大会フェザー級優勝）
大﨑はジュニア時代から数々のタイトルを獲得し、2015年の第13回J-NETWORKアマチュア全日本選手権大会バンタム級トーナメントでは全試合KOで優勝。アマチュアでKOの山を築いてプロデビューし、いま最も注目されているホープの一人である。
対するJIROもアマチュアで80戦以上のキャリアを積んでプロデビューし、今後が期待されている選手。
1R、両者ともスピードとキレのあるミドル＆ローを放つ。大﨑はローからミドルへのつなぎが速い。さらに左の蹴りをハイ、ミドル、ローと蹴り分け、最後は鋭い左ミドルをJIROのわき腹にめり込ませて鮮やかなKO勝ちを飾った。
大﨑はマイクを持つと、「今日は凄い緊張していてKO出来るかどうか不安でしたが、1RでKO出来てよかったです。今日この結果だったので、よければタイトルマッチを考えていただければと思います。これからも勝ち続けてチャンピオンを目指します」と、控えめに王座挑戦をアピールした。
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