【英雄伝説】ゲーオがK-1王座陥落から復活のTKO勝利

2017/09/09（土）UP
（最終更新：2017/10/14 14:25）

eFightの試合動画 試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

「2017英雄伝説アジアチャンピオンシップトーナメント準決勝in泰山」
2017年9月9日（土・現地時間）中国・山東省泰安市

▼65kgスーパーファイト　3分3R
○ゲーオ・ウィラサクレック（WSRフェアテックスジム/初代K-1スーパー･ライト級王者）
TKO　2R
●リュウ・ウェイ（中国）

　ゲーオは2014年11月のK-1初代スーパー･ライト級（-65kg）王座決定トーナメントを制し、その後も2度の王座防衛を果たした新生K-1が誇るトップファイター。2016年6月のK-1スーパー･ライト級世界最強決定トーナメントでも優勝を果たした。

　しかし、今年6月に迎えた3度目の防衛戦で、NDC -66kg世界王者・野杁正明との大接戦に敗れて王座から陥落。今回の試合が再起戦となる。

　対戦相手のウェイは5年前にゲーオにKO負けを喫しているが、2015年には英雄伝説 64kg全アジア王座を獲得するなど、今や英雄伝説を牽引するトップファイターに成長を遂げているという。戦績は28勝（15KO・TKO）8敗1分だ。

　サウスポーの両者だが、1R序盤は右のジャブを起点としたパンチから左ローへとつなぐ攻めのゲーオに対し、ウェイはワンツーから一気に間合いを詰めて勢い良くアッパーやフックを連打。

　徐々にパンチで打ち合う場面が増えると、ウェイが接近戦からゲーオの左に右フックカウンターを合わせる。これでゲーオが大きくバランスを崩すと、ウェイはここぞとばかりにパンチで畳み掛ける。ゲーオもロープを背負いながらすぐに左右のパンチを振るって押し返すが、ウェイも強烈な右ボディから右ミドル、さらにワンツーを続けざまにヒットさせて譲らない。

　しかし、落ち着いた様子のゲーオ。ウェイの攻めのペースがダウンすると、すぐに右ジャブを突き刺し、さらにフェイントからの軸足払いで転倒させる。終盤にウェイが再びパンチで向かって来ると、強烈な右ミドルを叩き込み、ここでラウンド終了を迎えた。

　2Rに入ると、早々にゲーオが右のジャブから強烈な左フックを浴びせてペースを握る。徐々にゲーオの攻撃がテンポアップし、ウェイをパンチでロープに追い込むと豪快な飛びヒザ蹴りを見舞う。直後にウェイが向き合ったところへ、ゲーオが強烈な左フック。これが効いたウェイはガードを固めて後退するも、ゲーオのパンチ連打を次々と被弾してコーナーへと追い込まれる。

　ここでウェイの右目周辺から出血が見られるため、レフェリーがいったん試合を中断。ウェイはドクターチェックを受けて試合続行不能に。中国の地で迎えた再起戦をTKO勝ちで飾ったゲーオはガッツポーズを見せた。

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▼64kgスーパーファイト
○カン・エン（中国）
判定3-0
●マサ佐藤（名護ムエタイスクール/英雄伝説64kg全アジア王者）

　佐藤はこれまでにRKAライト級や西日本統一ライト級などのベルトを巻いた29歳の実力者。昨年行われた英雄伝説の16人制トーナメントで優勝し、64kg全アジア王座を獲得した。

　対するエンは50勝（12KO・TKO）7敗2分の戦績を収める34歳のベテランで、2009年にはWBCムエタイのインターコンチネンタル王座に就いた実績を持つ。

　1R、佐藤は開始から間髪入れずに右のミドルとロー、さらに踵落としを繰り出すなど積極的な攻め。エンは様子を見ながらジリジリと間合いを詰めると、佐藤の右に鋭い右フックカウンターを合わせる。佐藤は倒れるが、これはノーダウンに。

　2R、攻撃の手数を増す佐藤は、ミドル、ハイ、後ろ回し蹴りを次々と飛ばし、組んでのヒザ蹴りも連打。ボディを効かされた様子のエンを佐藤はパンチとヒザ蹴りで畳み掛けて圧倒し始めるが、ラウンド終了目前で右ストレートにまたしても右フックカウンターを合わされ、今度はダウンを喫してしまう。

　3R、佐藤は開始と同時に怒濤のパンチ＆ヒザ蹴りラッシュ。エンはロープを背負ってガード一辺倒になるが、時折、右フックカウンターを振るって一発の怖さを感じさせる。終盤には両者が足を止めて打ち合い、会場を大きく沸かせた。

　手数で圧倒した佐藤であったが、2Rのダウンが響いたか、判定でエンに敗れた。

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