【ムエタイ】志朗、ルンピニーで南部王者に敗れる
「スックムエタイルンピニーTKO/ギャットペットスーパーファイト」
2017年9月16日(土・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第3試合 3分5R
〇リアムタック・シンビームエタイジム
判定3-0 ※三者とも49-47
●シロー・ペットギャットペット(松本志朗:Bewell)
志朗のギャットペットジム移籍後4戦目。前回同様にルンピニースタジアムでのテレビマッチだが、今回はタイ地上波9chで生放映された。
相手の変更もあったが、試合一週間前にタイ南部王者リアムタックとの対戦が決まる。ただ、今回はこれまで志朗が戦ってきた122Pよりも若干体重の重いリアムタック124P、志朗125Pでの契約体重となる。志朗にとっては上の階級で戦うこととなるが、プロモーターからの「志朗をタイ南部王者と戦わせたい」という意向に応えた。
試合前レートはイーブンでスタート。志朗は初回からローをコツコツ当ててゆく。このローが角度良く入ると、リアムタックは志朗に対し「もっと蹴ってこい」と言わんばかりの微笑みを見せた。タイ選手がこういう表情を見せる場合は、たいてい効いている証拠だ。
2Rに入り、志朗はパンチを当てに出た。ワンツーからのアッパーやフックも豪快に決まると観客席から喝采が沸く。ギャンブラーも志朗が破壊力のあるパンチを持っている事を知っているからだろう。この志朗のパンチの猛打に期待が集まり、ここで勝敗賭け率も5-4で志朗有利に傾く。
3R、ここにきてリアムタックは一気に距離を詰め組んできた。組んだ状態でのヒザ合戦が始まるが、双方、徹底的なヒザの有効打はないものの、体勢のやり取りで、リアムタックの方が若干良い位置につけていたか。首相撲の攻防では、首を取ってヒザ蹴りで相手にダメージを与えていくことも大事だが、こうした体勢の取り合いで、自身の体勢の優位ぶりをアピールすることでも、充分な判定素材として評価される。
4Rもリアムタップは組みの攻防を好んできた。最終Rに入る頃にギャンブラーから志朗へ20万バーツの勝利ボーナス金の懸賞が告げられる。勝てばギャンブラーが得た賭け金の中から20万バーツがチップとしてもらえるわけだ。
志朗は最後まで一発逆転のパンチを当てに出るが、リアムタップはクリンチに持ち込み勝ち逃げする作戦だ。終了ゴングが鳴り、ジャッジはリアムタックを勝者とした。志朗はたくさんのギャンブラーから期待を集めながらも判定負け。
志朗は「今回も日本からたくさんの応援をありがとうございました。今回は首相撲の力の差で完敗でした。自分の首相撲の実力がどれくらいなのか分かったので、さらに強くなれるように努力します。これからも本物を目指して本場タイで認められるよう頑張るので、応援よろしくお願いします」とコメントしている。
Photo&Text 早田寛 Hiroshi Soda
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