【シュートボクシング】Union朱里まさかのKO負け、北米五冠王に敗れる
シュートボクシング協会/グラップリングシュートボクサーズ
「SHOOTBOXING 2017 YOUNG CEASER CUP CENTRAL #21 」
2017年10月15日(日)愛知・ホテルプラザ勝川
▼第8試合 メインイベント -50kg契約
○マギー・タッカー(カナダ/WMO-48kg王者、IFK王者など北米5冠)
TKO 3R2分23秒 ※パンチ連打
●Union朱里(GSB名古屋/SB女子ミニマム級1位、WMCI-1アジア女子51kg&54kg級王者、韓国MAX FC女子-52kg級暫定王者)
今年2月に韓国で3本目のベルトを獲得した後、Girls S-CUPやKNOCK OUTで男性選手顔負けの攻防で観客を唸らせたUnion朱里が約1年半ぶりに地元名古屋に凱旋。今回朱里が迎え撃つタッカーは北米で活躍するムエタイファイターであり5本以上のベルトを保持、かねてより日本での試合を熱望していたという。11月に韓国、12月には香港でタイトルマッチと連戦の朱里が勢いをつけてふたたび海外へと飛び立てるか。
1R、サウスポーに構える朱里がワンツーでボディを叩くと会場に打撃音がひろがり会場がどよめく。しかし打撃にひるむことなく、前に出てプレッシャーをかけるマギーは打撃の打ち終わりに組み付き首相撲からヒザをコツコツと朱里のボディへ当てていく。
ブレイクがかかるとマギーを中心にリングをサークリングしながらときおりワンツーで手数を見せる朱里。
2R、ボディにワンツーを入れる朱里だが、マギーのプレッシャーに攻略の糸口が掴めないのか手数が少ない。対するマギーは細かいパンチとステップから組み付き、首相撲とヒザ蹴りで朱里の体力を削る。首相撲になると頭を下げてしまう朱里にマギーのヒザが突き刺さる。
3R、朱里がパンチで相手のボディを効かせたかと思わせたが、一転、攻勢に転じたマギーが首相撲からのヒザ蹴りでボディを効かせると頭の下がった朱里の顔面にふたたびヒザ蹴り! 動きが止まった朱里をコーナーに詰め、マギーがパンチの連打をまとめたところでレフェリーが試合を止めた。
試合後、マギーは「組み付いてのヒザが効果的だった」と勝因を語り、「朱里選手はパンチの強い選手でした」と笑顔でコメント。一方の朱里、連戦の疲れもあったかと思われたが「それは関係ないです」とひと言。年内の試合も予定どおり行うとのことだったが、「世界にはまだまだ強い選手がいるんだと感じた」と悔しさをにじませていた。
▼第7試合 セミファイナル SBスーパーバンタム級
○内藤凌太(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級3位)
延長判定3-0 ※三者とも10-9
●佐藤執斗(GSB/SB日本スーパーバンタム級9位)
※本戦判定29-28、28-28×2
内藤は昨年、弟・大樹が保持するスーパーバンタム級王座を見据えたトーナメントに参戦も準決勝敗退、その後DEEP KICKのベルトを狙い戦績を伸ばしている。対する佐藤は8月に香港で自身2本目となるベルトを獲得、みたびタイトルマッチのオファーを受けるなど海外での活躍が目立つ19歳だ。
1R、オーソドックスに構える両者。鋭く早い左足の前蹴りをボディ、顔面に蹴り分ける佐藤。その蹴りを嫌ってか手数が少なく、単発な攻撃が続く内藤。内藤の顔は早くも赤く腫れがみえる。
2R、的確にワンツーを顔面に集める内藤だが佐藤はブロック、効果的なダメージは見受けられない。一方、パンチの交換に応じる佐藤だが、前蹴りを中心とした攻めは変わらず試合のペースを譲らない。
3R、距離が詰まり首相撲の展開になると、一瞬の隙をついた内藤が佐藤の背後へ回り込みバックチョークを極めにいく。佐藤はかろうじて脱出するも消耗したか動きが鈍く、前蹴りも少ない。距離を詰めやすくなった内藤はワンツーをベースに佐藤へ組み付くと立て続けに前方の投げでシュートポイント1を2度奪う。
決着は判定にもつれ込んだが両者2名以上の支持を得られず延長戦へ。
延長1R、前蹴りによる攻めでふたたびペースを奪おうとする佐藤だったが、それに付き合わずに内藤がまたも前方への投げでシュートポイント1を獲得。追い込まれた佐藤はバックハンドブローなど変則的な動きで内藤を追い込む。両者足を止めてのフックの応酬、その最中にバッティングによって内藤が右まぶたをカットする。内藤の出血がひどくなりつつあるなかでついにゴング。シュートポイントを獲得した内藤が佐藤の追撃を振り切り判定勝利した。
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