【UFC】ポワリエが流血の激闘をTKOで制す
UFC
「UFC FIGHT NIGHT NORFOLK」
2017年11月11日(土・現地時間)アメリカ・バージニア州ノーフォーク TEDコンスタント・コンボケーション・センター
▼メインイベント ライト級 5分5R
○ダスティン・ポワリエ(28=アメリカ/同級8位)
TKO 3R 2分08秒
●アンソニー・ペティス(30=アメリカ/同級13位)
ポワリエは今年5月の『UFC 211』で、前UFCライト級王者エディ・アルバレスを大いに苦しめながらも、頭部に対するヒザ蹴りの反則があったため、無念のノーコンテストで勝利を逃した。今回が仕切り直しの一戦となる。
対するペティスは2013年8月にUFCライト級王座に就いたこともある実力者。2015年3月の王座陥落から負けが先行していたが、今年7月の『UFC 213』ではジム・ミラーから判定勝ちを収め、復活の狼煙を上げた。
1R、ポワリエがタックルでテイクダウンを奪い、ペティスは下からチョークやアームロックを仕掛ける展開に。ポワリエがいったん立ち上がると、ペティスは下から足を掛けて尻餅を着かせる。だが、ポワリエはテイクダウンを許さず立ち上がると、終盤にパンチ連打をペティスに浴びせて攻勢に出る。
2R、開始早々にポワリエがタックルでテイクダウン。ペティスは三角絞めを仕掛けるが、ポワリエはこれを外して強烈なエルボーを落とす。ペティスが下を向くと、ポワリエがすぐさまバックマウントに移行。だが、ペティスも体を捻って胸を合わせると、上からお返しのエルボー。両者が顔面を血に染めながら繰り広げる、目まぐるしいグラウンドの攻防に会場が大きく沸く。
ここでいったんドクターチェックで試合が中断。より傷が深いのはペティスだ。グラウンドから試合が再開されると、上から鉄槌を落としていくるポワリエに対して、ペティスは下から腕十字。これが極まるかに思われたが、ポワリエは脱出して、亀の状態になったペティスにパウンドを連打してラウンド終了を迎える。
3R、またもタックルを仕掛けてきたポワリエをペティスがアームロックに捕らえる。だが、グラウンドの攻防からポワリエがバックマウントを奪い、チョークで攻め込む展開に。ペティスは徐々に表情がうつろになると、ポワリエにマウントを奪われたところで力なくタップした。ポワリエが元王者ペティスとの流血の激闘をTKOで制した。
▼セミファイナル ウェルター級 5分3R
○マット・ブラウン(36=アメリカ)
KO 3分44秒
●ディエゴ・サンチェス(35=アメリカ)
ブラウンは2008年からUFCに出場しているベテラン。2012年から2014年にかけては7連勝を収めるなど活躍したが、ここ6試合はデミアン・マイアやドナルド・セラーニといったトップファイター相手に1勝5敗の戦績で負け越し。今回が引退試合になると明かしている。
対するサンチェスも2005年からUFCで活躍するベテラン。2009年にはB.J.ペンのライト級王座に挑戦した経験を持つ。前戦は今年4月の大会でアル・アイアキンタに初回KO負けを喫しており、今回が再起戦となる。
1R、サンチェスがいきなり間合いを詰め、パンチを入れて組みつく。ブラウンはケージを背に堪える時間が続いたが、ここを凌ぐと以降はサンチェスのタックルを切り続ける。打撃戦に転じたサンチェスは至近距離から鋭い右フックを放ち、ブラウンはすぐに組みついて回避。サンチェスはこれを突き放すと、バランスを崩して背を向けたブラウンに対して左ハイ。
だが、ブラウンはすぐさま反応してこれをキャッチし、サンチェスの足をつかんだままケージ際まで運んで、渾身の右エルボー。これが見事にヒットし、サンチェスはその場で崩れ落ちた。
KO勝ちで連敗をストップさせたブラウン。試合前には引退を表明していたが、勝利者インタビューでは「これからじっくり考えたい」と話し、引退の明言は避けた。
Photos by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
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